商品について

ブルゴーニュを代表するワイナリーで、三つ星レストランや世界中のワイン愛好家から支持されているメゾン・ジョゼフ・ドルーアン。
このシャルドネは、ドルーアンが追求する「エレガンスとバランス」を見事に体現した一本です。
徹底したオーガニック栽培で造られ、テロワールへの深い愛情が感じられます。
完熟したシャルドネのフレッシュなアロマを存分に楽しめるワインです。

テイスティングノート

メゾン・ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェランの色調は、黄金色にわずかに緑がかった輝きがある美しい色合いです。
色合いから若々しいフレッシュなワインであることが分かります。

香りは、ライムやレモンの柑橘系の爽やかな香りに、トロピカルフルーツや白い花のニュアンスが豊かに広がります。

口に含むと、まずフルーティで丸みのある味わいが広がり、続いてしっかりした酸味が感じられます。さらに、シャルドネ特有のミネラル感がワインに複雑さと深みを加え、全体的にバランスの取れたエレガントなボディを楽しむことができます。

このように、メゾン・ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェランは、その鮮やかな色調と豊かな香り、そしてフレッシュでありながらも複雑で奥深い味わいを持つワインです。

【生産者】メゾン・ジョゼフ・ドルーアン

メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年にジョゼフ・ドルーアンによって設立され、これまで4代にわたりテロワール（風土）への敬意と情熱を絶やすことなく、一貫して家族経営を続けています。創立以来、ブルゴーニュの高級ワイン産地であるボーヌに拠点を置き、世界中のワイン愛好家が絶賛する高品質なワインを生産し続けていることから、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンはブルゴーニュの誇りと称されています。

ジョゼフの息子モーリス・ドルーアンが1919年に後を継ぎ、その後1957年にロベール・ドルーアンが経営を引き継ぎました。ロベールはメゾンを現在の規模にまで拡大した敏腕経営者でした。化学肥料の使用の廃止や、ノンフィルター処理を導入、また、1976年にはフランスで初めて女性の醸造家を任命するなど、数々の革新的な取り組みを行いました。

メゾン・ジョゼフ・ドルーアンでは有機農法の一種であるビオディナミ農法を採用し、その土地のテロワール（風土）の個性を最大限に引き出しながら、エレガンスとバランスを追求したワイン造りを行っています。そのワインは国内外で高く評価され、これまでに数々の賞を受賞しています。

2003年からはロベールの息子フレデリック・ドルーアンが4代目として会社を率いています。4世代目の4人兄弟全員が経営に参画しており、フレデリックの兄のフィリップは栽培責任者としてビオディナミ農法を実践。姉のヴェロニクはブルゴーニュとオレゴンで醸造責任者を務めています。もう一人の兄のローランは販売統括責任者として、世界各地でプロモーション活動を展開しています。

このように、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは、家族が一丸となって創業当時から受け継がれるテロワールへの敬意を守り続け、今後も世界中に高品質なワインを提供し続けることを目指しています。

メゾン・ジョゼフ・ドルーアンの妥協を許さないワイン造り

メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは、一切妥協のないワイン造りで、世界から高く評価されるワインを造り続けています。

同ワイナリーでは、1976年から除草剤などの化学薬品を一切使用せず、1988年には本格的な有機栽培に転換しています。栽培責任者のフィリップの指導の下、シャブリ地区で大手ドメーヌとして初めて有機栽培を開始し、1997年にはビオディナミ農法への切り替えを実施、2007年には全自社畑へビオディナミ農法の導入を完了しました。

畑は伝統的な鋤を使って耕され、肥料には野菜で作った天然の堆肥を使用しています。ブドウの病害や害虫対策には天敵となる捕食動物やバクテリアを用いています。環境にやさしく、土壌とブドウが本来持つ潜在的な力を最大限に引き出しながら、純粋にテロワールを表現することを目指しています。

栽培では、ブドウ畑1ヘクタールあたり約12,500本という極端な高密植栽培を行い、樹と樹の間には雑草をそのまま生やしています。これにより、ブドウ樹は養分を求めて根を地中深くまで伸ばし、土壌からミネラル等の栄養を吸収して果実に凝縮します。

収穫はすべて手摘みで行い、大きなコンテナは使用せず、ブドウを傷つけないよう小さな箱に入れて輸送します。搾汁前にはベルトコンベアでゆっくりとブドウを移動させながら、熟度が均一で品質の高い房のみを厳選することで、濃厚な香りと味わいのワインを生み出しています。

搾汁方法は、ブドウの状態をチェックし、実際にテイスティングを行った結果で決定します。発酵は培養酵母を加えず、天然酵母のみで行われます。天然酵母による発酵は培養酵母に比べるとゆっくり進行することから、ブドウ本来の風味が多く引き出されて豊かでコクのある味わいがもたらされます。

熟成は、温度を精密に制御することで酵母にとって理想的な環境を保ち、過剰な発酵熱でブドウの風味が損なわれないようにしています。空気との接触を最小限にすることで酸化による風味の損失を防ぎ、ブドウ本来の風味を守っています。これにより、フレッシュで豊かな果実味のワインが生まれます。

このように、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンのワインは、伝統と最新技術を融合させながら、環境に配慮した方法で高品質なワインを生み出しています。

【生産地】ブルゴーニュ

ブルゴーニュ地方はフランスの中央東部に位置し、シャブリ、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、マコネといった多くのワイン産地で構成されています。

ブルゴーニュ地方は大陸性気候で、寒い冬と穏やかな春と秋、そして適度に暑い夏が特徴です。寒い冬はブドウの休眠を促し、春と秋の穏やかな気候と、暑すぎず適度に雨が降る夏がブドウの健全な成長を促します。このような理想的な気候条件のもと育ったブドウから、クリーンでピュアな果実味を持つワインが生まれます。

土壌は非常に多様性があり、石灰岩、泥灰土、粘土などが混在しています。このうち、特に石灰岩土壌は水はけが良く、ミネラルが豊富なため、これがワインに顕著なミネラル感と洗練された風味をもたらします。

サン・ヴェラン

メゾン・ジョゼフ・ドルーアン サン・ヴェランの生産地であるサン・ヴェランとは、ブルゴーニュ地方のマコネ地区にある村の名前で、ボージョレ地方との境界近くに位置しています。ブルゴーニュ地方の中でも南部にあることから、より温暖で日照時間が長く、ブドウは活発な光合成で糖度を高め、ワインはフルーティで丸みのある味わいになります。

サン・ヴェランの土壌はジュラ紀の白亜質土壌で粘土と石灰岩を多く含み、シャルドネの栽培に適しています。粘土質の土壌は水分保持力が高いことからブドウの成熟を促進し、豊かな果実味のブドウを育てます。石灰岩質の土壌はミネラルを豊富に含むことから、ワインに特有のミネラル感と深みをもたらすことで知られています。