商品について
ル・マルキ・ド・カロン・セギュールは、「サン・テステフのシャトー・マルゴー」と称される人気シャトー、カロン・セギュールのセカンドラベルです。
ファーストラベルよりもメルローの比率が高く、カロン・セギュールの位置するサン・テステフのテロワールをより柔らかくエレガントな味わいで表現しています。
カシスやブラックチェリーの香りと豊かな果実味が特徴で、若いうちからでも十分に楽しめるワインです。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
カベルネ・ソーヴィニヨン 57%
メルロー 34%
カベルネ・フラン 7%
プティ・ヴェルド 2%
※ヴィンテージによってブドウ品種の割合は異なります。
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原産国・地域 |
フランス/ボルドー/メドック(サン・テステフ)
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生産者 |
シャトー・カロン・セギュール (Chateau Calon-Segur) |
格付け |
メドック格付け第3級 |
テイスティングノート
色調は深い紫色で、中心部はほとんど黒に近い濃い色をしています。
香りは熟したカシスやブラックチェリーに加え、フレッシュなミントのニュアンスも感じられます。
口に含むと、豊かな果実味としっかりとした骨格が特徴で、カシスやブラックベリーといった濃厚な果実や、スミレの花の香りが広がります。
さらに、シダーやタバコの複雑な香りが加わり、ヴァニラやクローブ、シナモンなどのスパイスの風味が層を成して、味わいに深みと複雑さをもたらしています。
しっかりとしたタンニンと滑らかな口当たりも特徴で、全体的にバランスの取れたエレガントな印象のワインです。
【生産者】シャトー・カロン・セギュール
シャトー・カロン・セギュールは、フランス・ボルドー地方のメドック地区で第三級の格付けを獲得している歴史あるシャトーです。
12世紀にワイン造りを始め、18世紀には、当時ラフィットやラトゥールなどを所有していたニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が「われラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」と語り、その思いをハートのラベルに込めたことで知られています。
2006年に技術責任者に就任したヴィンセント・ミレー氏は、カベルネ・ソーヴィニヨンの割合を増やし、ブドウの植栽密度を高めるなどの改革を通じてワインの品質の向上を図っています。また、2012年にはジャン=ピエール・ドニス氏がガスクトン家からシャトーを買収し、シャトーの大規模改修を開始しました。
これらの改革の結果、シャトー・カロン・セギュールの評価は著しく向上しています。特にファーストラベルは、2019年ヴィンテージが有名なワイン雑誌「ワイン・アドヴォケイト」で95点を獲得し、フランスで最も歴史あるワインガイドの一つであるガイド・アシェット・デ・ヴァンでも3つ星を受賞するなど、多くの受賞歴を誇ります。
シャトー・カロン・セギュールの名前は、中世にジロンド川で航行していた小舟「カロン」に由来します。
「サン・テステフのシャトー・マルゴー」とも称され、強さと優美さを持つワインで世界中の人気と信頼を得ているカロン・セギュール。
2013年ヴィンテージからはセカンドラベルのル・マルキ・ド・カロン・セギュールでもハートのラベルが採用されました。
カロン・セギュールの位置する、サン・テステフのテロワールをより親しみやすいスタイルで表現し、多くの人に愛されてます。
品質至上主義の徹底したワイン造り
シャトー・カロン・セギュールでは、ニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵の「品質のためにやるべきことは全てやる」という徹底した品質主義を、今なお守り続け、ワイン造りを行っています。
ブドウの栽培にはギヨー・ドゥーブル(垣根仕立ての一種)を採用し、収量を45hl/haと低く抑えています。
ブドウは手摘みで収穫され、畑で最初の選果が行われた後、振動機能付きの除梗機と手作業用選果テーブルを使用して2回目の選果が行われます。
この方法を取ることで収穫量は少なくなりますが、熟度が均一で品質の高いブドウのみを収穫することができ、より濃厚な香りと味わいのワインを造ることが可能になります。
発酵にはステンレス製の円錐台形タンク(温度調節機能付き)を使用し、ブドウが酸素に触れることなく発酵が進むため、果実のフレッシュでピュアな風味が保たれます。
熟成にはフレンチオークの新樽と使用済み樽を使用し、約18〜20ヶ月の熟成を行います。この過程でワインには凝縮された果実味に加え、ヴァニラ、クローブやシナモンなどのスパイスの香りが加わり、さらにまろやかなタンニンが味わいに奥行きを与えて、深みと複雑さに富んだワインが生まれます。
ファーストラベルよりもメルローの比率を高くすることで、カロン・セギュールのテロワールをより柔らかくエレガントに表現していますが、近年はカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を増やすことで、さらにその評価を高めています。
【生産地】フランス/ボルドー
シャトー・カロン・セギュールは、フランス南西部のボルドー地方の大西洋に近い場所に位置しています。
ボルドー地方の気候は温暖な海洋性気候で、年間を通じて適度な降雨があります。夏は暑く、冬は比較的穏やかで、ブドウの成長と成熟には最適な環境です。
特に春と秋のほどよい降雨は、ブドウの均一な成熟を助け、酸味と甘味がバランスよく調和した味わいを生み出します。
さらに、大西洋から冷涼な風が吹くことで、ブドウはゆっくり時間をかけて均一に熟します。これにより、ポリフェノールとアントシアニンが豊富に蓄えられて、深いルビー色の果実がなります。
ボルドー地方の土壌は、砂利、粘土、石灰岩など多様です。砂利質土壌は水はけがよく、ブドウの根が水を求めて地中深くまで伸びることで土壌から豊富なミネラルを吸収します。
一方で粘土質土壌は水分保持力が高く、ブドウに安定的に水分を供給することで、ジューシーで果実味の豊かなブドウを育てます。
石灰岩は土壌のpHを調整し、酸味を強調します。
これらの土壌が組み合わさることで、ブラックベリーやスミレ、シダーのような独特の香りとしっかりとした骨格を持つワインが生みだされます。
シャトー・カロン・セギュールのブドウ栽培に適した土壌
シャトー・カロン・セギュールは、メドック北部のサン・テステフ村に位置し、ジロンド川の左岸に約55ヘクタールの畑を有しています。
温暖な海洋性気候ですが、ジロンド川から吹く冷涼な風がこの地の夏の高温を和らげ、ブドウの均一な成熟を促します。これにより、果実にはポリフェノールが豊富に蓄積され、その結果ポリフェノールの一種であるタンニンがしっかりしたワインが育ちます。
海洋性気候で湿度が高く、霜が少ないというテロワールの特徴は、ブドウの成長を促進し、病害のリスクを低減します。
シャトー・カロン・セギュールの土壌はローマ時代からブドウ栽培に非常に適した産地として知られています。
表層は数メートルの砂利で覆われ、下層には粘土と石灰質が混在しています。
砂利質土壌は水はけが良く、粘土と石灰質の土壌は水分とミネラルを保持することから、ブドウの根が地中深くまで伸びて水分とミネラルを吸収し、ブドウは大きなストレスがかかることなくしっかり成熟します。
また、格付けシャトーの中でも冷涼な場所に位置しており、気候由来の綺麗な酸味を持つブドウが育ちます。これにより、ワインには透明感と生き生きとした酸味が加わります。