商品について
世界的なピノ・ノワールの銘醸地、アメリカ・オレゴン州で名匠ケン・ライトが手がける単一畑のピノ・ノワール。ウィラメット・ヴァレーの冷涼な気候と火山灰土壌が織りなすテロワールが、ボトルの中で見事に表現されています。
熟したチェリーやラズベリーの果実味にスミレやバラの花びらのニュアンスが加わります。ほどよい酸味と豊富なミネラルが、ワインに複雑さとエレガントな印象をもたらしています。樽由来のバニラやブリオッシュの甘い香りとしなやかなタンニンが心地よい余韻を残すオレゴンの名作です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノ・ノワール 100%(2019)
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原産国・地域 |
アメリカ/オレゴン州/ウィラメットバレー
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生産者 |
ケン ライト セラーズ |
テイスティングノート
色調は、鮮やかで透明感のあるルビー色です。
香りは、チェリーやラズベリーの甘酸っぱいアロマに、可憐なスミレや華やかなバラの香りが加わり、豊かで複雑な印象を与えます。
口に含むと、豊かな果実味と鮮やかな酸味が絶妙なバランスで調和し、ミネラルと樽由来のバニラやブリオッシュの複雑な香りが層になって広がります。
このワインは、フレッシュでありながら深みのある味わいとエレガントな余韻が心地よい一杯です。
【生産者】ケン ライト セラーズ(Ken Wright Cellars)
ケン・ライト・セラーズは、オレゴン州ウィラメット・ヴァレーに拠点を置く著名なピノ・ノワール生産者です。
ケン・ライト氏は1980年代からワイン造りに携わり、カリフォルニア大学デービス校で醸造学を学んだ後、カリフォルニア州の主要ワイン産地の1つであるセントラルコーストで経験を積んでからオレゴンに移住。オレゴンではドメーヌ・セリーヌでブドウ栽培にも携わりました。この時の経験を通じて、オレゴンのウィラメット・ヴァレーがアメリカの最上級ピノ・ノワール産地になると確信し、1994年にケン・ライト・セラーズを設立。自身の名をワイナリーに冠することで、ワイナリーに対する深いコミットメントを表しています。
彼の哲学は、単一畑のテロワール(産地の特性)を余すことなく表現することにあります。ワイン造りにおいて人為的な介入を最小限にし、ブドウの自然な風味を最大限に引き出しています。
ケン・ライトのワインは単一畑のワインとして世界的に高い評価を受け、2015年にはケン・ライト氏がワインスペクテーターの表紙を飾り特集記事が組まれました。
ケン・ライト氏はウィラメット・ヴァレー北部の6つの新しいAVA(American Viticultural Area/アメリカ政府が認定するブドウ栽培地域)にも制定にも貢献し、地元の慈善活動にも積極的に参加するなど、ワイン造り以外でもその精力的な活動が評価されています。
自然の風味を極める技と情熱、ケン・ライト・セラーズのワイン造りの真髄
ケン・ライト・セラーズでは、畑のテロワールを表現することに注力し、人為的な介入を最小限にすることで、ブドウの自然な風味を最大限に引き出したワイン造りを行っています。
収穫は手摘みで丁寧に行われ、熟度が均一で高品質なブドウを厳選することで、濃厚な香りと味わいを持つワイン造りを可能にしています。
収穫後の醸し(マセラシオン/果汁に果皮や種子を漬け込む工程)は、適切な温度で適切な時間行うことで、果皮や種子から色素やタンニン、風味を抽出します。
これにより、ワインには複雑なアロマと深い味わいが加わり、タンニンのバランスが整えられます。
発酵は徹底した温度管理のもと、酵母の選定にもこだわり、均一な発酵で果実味を引き出しています。
熟成はフレンチオークの樽で長期間行われ、これによりワインにしっかりした骨格と樽由来の豊かな香りが加わります。
ケン・ライト・セラーズはこれらのプロセスを通して、フルーティでありながら複雑な風味を持つオレゴン州最高峰のピノ・ノワールを生み出しているのです。
【生産地】アメリカ/オレゴン州
オレゴン州はアメリカ西北部の太平洋岸に位置し、カリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州に次いでワイン生産量第4位のワイン産地です。冷涼なピノ・ノワールの銘醸地として名高く、オレゴン州の中でもケン・ライト・セラーズのあるウィラメット・ヴァレーが最も重要な産地として知られています。
ウィラメット・ヴァレーはオレゴン州中部から北部に広がる広大な地域で、西と東を山脈に挟まれた盆地状の地形が特徴です。西側のコースト山脈は太平洋からの冷たい空気と暴風雨を遮り、東側のカスケード山脈はオレゴン州東部の乾燥した砂漠のような気候からウィラメット・ヴァレーを守っています。
このような地理的特性のあるウィラメット・ヴァレーの気候は、冷涼で豊富な日照と昼夜の寒暖差があることが特徴です。冬は降水量が多い地域ですが、ブドウの生育期間である春から夏にかけては乾燥していることから、ブドウが健全に育まれます。
また、全般的に冷涼な気候がブドウの成熟をゆっくりと進めつつ、日中は豊富な日照で気温が上がりブドウの糖度が高まります。一方で夜間の冷え込みは果実の糖と酸の分解を抑制します。このような気候のもと、ブドウは時間をかけて均一に成熟し、果実味と酸味のバランスが取れた高品質のブドウが育まれています。
ウィラメットバレー
ラチキー・ヴィンヤードはウィラメット・ヴァレー北部に位置し、土壌は主に火山灰土壌で構成されています。この土壌は排水性に優れ、豊富なミネラル分を含有することが特徴です。ブドウの根は水分を求めて地中深くまで根を張りながら、土壌からミネラルをしっかりと吸収します。その結果、この地域のブドウから造られるワインにはクリアで深みのあるミネラルが加わり、より複雑な風味を持つようになるのです。