商品について

熟した赤系果実の豊かな味わいと甘く奥深い香りを持つエレガンスなメルロー。
その品質の高さは世界的に認められており、オバマ元大統領の就任パーティーでは、このワインが選ばれ振舞われたほど。

ここ日本においても、ANA国際線のファーストクラスに採用されるなど、高い人気と実績を誇っています。

タイプ	赤ワイン
飲み口	辛口
ブドウ品種	メルロー 82% カベルネ・ソーヴィニヨン　16% プティ・ヴェルド　0.4% カベルネ・フラン　1.4% マルベック　0.2% ※ヴィンテージによってブドウ品種の割合は異なります。
原産国・地域	アメリカ/ナパヴァレー
生産者	ダックホーン・ヴィンヤーズ（Duckhorn Vineyards）
格付け	AVA. NAPA VALLEY

テイスティングノート

色調は、見とれてしまうほど、魅力的な深いルビーレッド。

香りは、ブラックラズベリーやプラムなどの果実に、甘いベーキングスパイスやココアのわずかなニュアンスも感じる複雑なもの。

口に含むと広がるのは、シルキーなタンニンと共に感じる、熟した赤系果実・パイ生地・フィグコンポートの豊かな味わい。 そして、それらが絶妙に調和することで、美しく明るいエレガントなフィニッシュへ続きます。

【生産者】ダックホーン・ヴィンヤーズ

ダックホーン・ヴィンヤーズは、ダンとマーガレット・ダックホーン夫妻によって、1976年に設立されたワイナリー。 今や世界的に有名なワイナリーの1つですが、その名を知らしめるキッカケとなったのは、今回ご紹介してきたメルローのリリースでした。

当時は補助品種として扱われ、日の目を浴びていなかったメルローでしたが、 メルローの可能性とナパのテロワールを信じた彼らは、メルロー主体のワイン造りに尽力。 熱い情熱をもとに造られた彼らのワインは大成功を収め、その結果、ワイナリーの躍進とメルローの地位向上に大きく貢献しました。

成功を収めたダックホーン・ヴィンヤーズが今なお目指しているのは、単一畑の個性を表現するワイン造り。 「偉大なワイン造りの本質はブドウ畑にある」という哲学を持ち、各畑の個性を最大限に引き出すことに力を入れています。 そのあくなき追求によって造られるワインは、今なお進化を続けており、世界中から高い評価を獲得し続けています。 受賞歴としては、2010年のワイン&スピリッツ誌で「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選出。 2017年には、ワインスペクター誌の「世界のTOP100ワイン」において、スリー・パームス・ヴィンヤード・メルロー 2014VTが第一位に輝くなど、華々しい功績を誇っています。

生産者　栽培、収穫、醸造方法

ダックホーン・ヴィンヤーズが力を入れているのは、持続可能な農業の実践。 必要のない農薬処理を排除し、水質や空気へのリスクを最小限に抑えています。 これにより、環境に優しいことはもちろん、自然本来の豊かな風味をブドウへ与えることができます。

こうして実ったブドウは、味わいと風味がピークになり、タンニンが柔らかくなるタイミングを見計らって収穫。 熟度が均一で品質の高いものだけを厳選するため、全て手摘みで行います。 そうすることで、濃厚な香りと味わいを持つワインへ仕上げることが出来るのです。

次の工程で行うのは、ブドウ全体を使用する”全房発酵”。 この発酵法により、豊かな色合い、風味、そして香りが強調されるよう調整しています。 最後の熟成では、新樽率40%のフレンチオーク樽を使用して実施。 熟成期間は約15か月間。ゆっくり時間をかけることで、滑らかさとバランスの取れた風味をワインへ与えていきます。

こういった環境保全の取り組みや、自然本来の魅力を引き出す独自の生産法を組み合わせることで、明るくエレガンスな味わいを持つメルローが完成されています。

【生産地】ナパ・ヴァレー

ダックホーン・ヴィンヤーズのブドウ畑があるのは、カルフォルニア北部に位置するナパヴァレー。 ナパヴァレーの気候は、暖かく乾燥した夏と穏やかで湿度のある冬が特徴の地中海性気候。 昼夜の温度差も生じるこの気候条件は、ブドウの成熟に最適です。

まず、暖かい日中の気温はブドウの光合成を活発にして糖度を上げるため、メルローの豊かな果実味を強調します。 一方、冷涼な夜間の気温はブドウの代謝を遅らせて酸の分解を抑制。酸味とフレッシュさを保持します。 これらの条件によって、濃縮されたリッチな果実味と爽やかな酸味を併せ持つブドウが栽培できるようになります。

そして、ナパヴァレーは、土壌においてもブドウ栽培に適したものであることが知られています。 この付近の土壌構成は、火山性土壌・堆積土壌などが混在した多様な土壌。 火山性土壌や堆積土壌は、ブドウに適度なストレスを与えて、根が深く伸びるよう促す働きがあります。 それにより、ブドウは地中深くのミネラルなどの栄養分をより多く吸収。

その結果、豊かなミネラル感や複雑な風味を持つワインへ仕上げることができます。 こういったブドウ栽培に理想的な環境が揃っているのが、ワインの銘醸地ナパヴァレーの特徴です。 そして、ダックホーン・ヴィンヤーズのメルローは、こういった特性を最大に活かすことで、あの格別な味わいを実現させています。