商品について
このワインを造りだしているのは、アメリカに拠点を構えるワイナリーの「スリー」。
彼らがワインを造りで大切にしているのが「天(気候)・地(土地)・人(労力)」の3つであり、
全てが良い条件で揃っていないと、素晴らしいワインは造りだせないという理念を持っています。
そんなこだわりをもとに造られるこのジン・ファンデルは、この理念を見事に反映した、極上の銘品。
長い年月を重ねてきたブドウの古木が生み出す、濃厚な果実味と複雑なスパイスの風味を感じられる、格別な1本となっています。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ジンファンデル75.1%
プティット・シラー12%
カリニャン9.3%
アリカンテ・ブーシェ3.6%
(2018)
※ヴィンテージによってブドウ品種の割合は異なります。
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原産国・地域 |
アメリカ/カリフォルニア/コントラコスタ
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生産者 |
スリー・ワイン・カンパニー(Three Wine Company) |
テイスティングノート
色調は濃いルビー色で、中心部はほぼ黒に近く、緑にかけて紫色のニュアンスが見られます。
香りとして初めに感じられるのは、ブラックベリーやブラックチェリーといった濃厚な黒系果実のアロマ。
さらにはそこに、バルサミコやブルーベリー、そして甘いスパイスのニュアンスも加わるため、多層的で複雑な香りを堪能できます。
口に含むと広がるのは、完熟した果実の凝縮感と奥深く複雑な風味。
そして、しっかりとした酸味とタンニンが全体の味わいをバランス良く保ってくれるため、テクスチャーは丸みを帯びた滑らかなものに。
最後には、ブラックチェリーやダークストロベリー、そしてスパイスのニュアンスが残り、上品で心地よい余韻を残してくれます。
【生産者】スリー・ワイン・カンパニー
今回ご紹介したワインを造り出しているのは、ワイナリーの「スリー」。
設立者のマット・クラインは、ユニークな品種や産地のブドウを使った高品質なワイン造りで成功したワイナリー、「クライン・セラーズ」の創業に携わった人物でもあります。
彼はクライン・セラーズで成功の礎を築いた後、妻エリンと共に2006年に、このスリーを設立しました。
スリーが大事しているのは、「天(気候)・地(土地)・人(労力)」の3つ。
この3つが良い条件で揃ってなければ、素晴らしいワインを完成させることは出来ないと考えています。
この考えをもとに、ワイン栽培に理想的な気候を持つアメリカ・コントラコスタの地で、手間暇を惜しまず、丹精を込めてワインを製造。
一切の妥協を許さずに造られる高品質なワインは高く評価され、今や世界的に名の知れたワイナリーの1つとなっています。
生産者 栽培、収穫、醸造方法
スリーがワイン造りに使用するのは、自根で栽培した樹齢100年を超えるジンファンデル。
この古木が生み出す、重厚感や複雑性を最大に引き出すために、3つのこだわりを持ってワイン造りを行っています。
1つ目のこだわりは、無灌漑でブドウを栽培すること。
無灌漑とは、畑へ人工的に水分を与えないことで、水分供給は自然の雨に限定します。
そうすること、その地ならではの自然なテロワールをブドウへ反映させることができます。
そして、スリーの畑がある地域は、降水量が少なくキメの細かい砂地となっており、20~30フィートの深さの位置に水の層が存在。
これにより、必要最低限の水分や栄養素をもとにブドウが育つため、小さく凝縮感のある果実が実るようになります。
2つ目のこだわりは、収穫を全て手摘みで行うこと。
機械は使用せずに、一房ずつを目視でチェックして手摘みしていきます。
こうすることで、成熟した状態の良いものだけを厳選できるため、ワインへ均一な濃厚さと複雑性を与えることができます。
そして最後の3つ目のこだわりは、発酵と熟成の方法について。
発酵はステンレスタンクを用いることで、ブドウが持つ本来の風味や味わいを保ちます。
そして、その後の熟成ではフレンチオークとアメリカンオークの樽を独自のバランスで併用。
バニラやスパイスといった、それぞれの樽が持つ独自のニュアンスを加えていきます。
スリーのワインは、この3つのこだわりを元に造ることで、濃厚な果実の凝縮感と奥深い複雑性を兼ね備えた高品質なものへと仕上がっています。
【生産地】コントラ・コスタ・カウンティ
スリーがブドウ畑を構えるのは、アメリカのカルフォニア州に位置する「コントラ・コスタ・カウンティ」。
コントラ・コスタ・カウンティは、カルフォニア州の多くのワイン産地と同様に、地中海性気候に恵まれています。
これはブドウ栽培に適した気候と言われており、特徴は暖かく乾燥した夏と穏やかで湿った冬。
特に夏の間は、高温になりますが、太平洋からの冷たい風が内陸へ吹き込み、夜間には気温が大きく下がります。
こういった昼夜の温度差によって、ブドウは鮮やかな酸味を保ちながら糖分をしっかり蓄えられるように。
また、日照量も多いため、ブドウはよく成熟し、香り高く甘みのあるフルボディのワインとなります。
こうしたブドウ栽培に理想的な気候であるからこそ、複雑ながらも味わいと風味のバランスが取れたワインの生産を実現できています。
コントラ・コスタ・カウンティのブドウ栽培に適した土壌
コントラ・コスタ・カウンティがブドウ栽培に秀でているポイントは、土壌にもあります。
この地域の主な土壌は、砂質ロームと呼ばれるもの。
ハンフォード砂質ロームやデリー砂質ロームから構成されており、水はけが良いことが特徴です。
水はけが良いと、ブドウは水分を求めて地中深くまで根を張るようになり、その分多くのミネラル分を吸収できるように。
すると、豊かなミネラル感や複雑性を持った、上質なブドウが育ってくれるようになります。
また、この砂地の土壌では、ブドウの根を害するフィロキセラ(アブラムシの一種)が生育できないという特徴もあります。
これにより、ブドウの古木達は長い年月を生き延び、結果として樹齢120年を超えるまでとなりました。
このように、スリーの最大の魅力である「ブドウの古木の良さを活かしたワイン造り」は、こういったコントラ・コスタ・カウンティの環境に支えられ生まれているのです。