商品について
イタリアの権威あるワイン誌で最高評価を10回以上獲得し、世界的なワイン評論家ロバート・パーカーから「マルケ南部のリーダー的生産者」と称賛される注目のワイナリー、ヴェレノージが手掛ける赤ワイン。
アペニン山脈とアドリア海に挟まれた丘陵地帯で、豊かな日差しと海と山の冷気が生む寒暖差、石灰岩を含む粘土質土壌など、豊かなテロワールを最大限に活かして育てられた土着品種の厳選ブドウから造られました。
豊かな果実味と生き生きとした酸、まろやかなタンニンが調和した、この地ならではの重層的でリッチな味わいを楽しめる特別な一本です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
モンテプルチャーノ 70%
サンジョヴェーゼ 30%
(2018)
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原産国・地域 |
イタリア/マルケ州
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生産者 |
ヴェレノージ(Velenosi) |
格付け |
ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレDOC |
テイスティングノート
色調は、深みのある美しいルビーレッドです。
香りは、熟したチェリーやプラム、ブラックベリーの豊かなアロマが広がり、華やかな印象です。そこにヴァニラやクローブ、シナモンなどのスパイスの香りとカカオの深みのあるニュアンスが加わり、複雑で魅惑的な香りのハーモニーを奏でています。
口に含むと、豊かな果実味とフレッシュで爽やかな酸味が口中を満たし、独特のミネラル感としっかりとした骨格が全体を引き締めています。さらに、シルキーでまろやかなタンニンが味わいに深みと層を加え、長く心地よい余韻が続きます。果実味、酸味、ミネラル、タンニンといった様々な要素が見事に調和した完成度の高い赤ワインです。
【生産者】ヴェレノージ
ヴェレノージは、1984年にエルコレ・ヴェレノージと妻アンジェラがイタリア・マルケ州の主要ワイン産地の一つアスコリ・ピチェーノで設立したワイナリーです。ワイナリー名は夫妻の姓に由来し、家族経営のワイナリーであることを強調しています。創業当初、わずか9ヘクタールの畑からのスタートでしたが、現在ではマルケ州で2番目の規模を誇る生産者へと成長しました。
ワイン造りでは、ブドウの個性を最大限に引き出し、土地のテロワールを忠実に表現することを重視。地元の土着品種であるサンジョヴェーゼやモンテプルチャーノ、ペコリーノ、パッセリーナを中心に、地域の特性を活かしたワイン造りに取り組んでいます。エントリーレベルのワインにも力を注ぎ、これらを「名刺」と位置付けることで、多くの人々に高品質なワインを届けることを目指しています。
2002年には著名なエノロゴ(醸造家)であるアッティリオ・パリを迎え、さらなる品質向上に取り組みました。その結果、イタリアの有名なワイン評価誌「ガンベロ・ロッソ」で最高評価の「3つグラス」を13回獲得、また、ドルチェ&ガッバーナ経営のリストランテで提供されるなど、その品質が高く評価されています。
著名ワイン評論家ロバート・パーカーから「マルケ南部のリーダー的生産者」として称賛されるなど、マルケ州のテロワールを存分に反映したそのワインは、今や世界48カ国以上に輸出され、国際的にも高い評価を獲得しています。
マルケのトップ生産者 ヴェレノージのワイン造り
ヴェレノージでは、西をアペニン山脈、東をアドリア海に挟まれた、標高約200mの丘陵地に位置する日当たりの良い畑でブドウを栽培しています。
収穫は平均樹齢40~45年のブドウ樹から、早朝や夕方の涼しい時間帯に手摘みで収量を抑えて実施し、醸造所でさらに厳しい選果を行います。ブドウの酸化を最小限に抑え、未熟果の混入を防ぐことで濃厚な香りとフルーティーな味わい、さらに力強いボディが際立つワインを生み出します。
発酵は、ステンレスタンクを用いて酸素との接触を最小限に抑えることで、フレッシュでピュアな風味を維持します。その後、約28日間のマセラシオン(醸し:果汁に果皮や種子を漬け込む工程)が行われ、果皮や種子から複雑なアロマと深みのある色合いを抽出します。
新樽を含むフレンチオーク樽を用いた18ヶ月間の熟成により、樽からワインにヴァニラやスパイスの香りが溶け込みます。さらに、タンニンが酸化や重合などの化学変化を起こし、他の成分と結合することで口当たりがまろやかになり、複雑性とバランスを兼ね備えた仕上がりとなります。
このように丁寧に設計されたワイン造りが、ヴェレノージのワインを洗練された香りと味わいを持つ逸品に仕上げ、世界的に評価されるワイナリーへと押し上げる原動力となっているのです。
【生産地】マルケ州
マルケ州はイタリア中部に位置し、東をアドリア海、西をアペニン山脈に挟まれた独特の地形が特徴の地域です。州全体の約7割を占める丘陵地と、残りの山岳地帯が織り成す変化に富んだ地形が、ブドウ栽培に理想的な環境を生み出しています。この地理的特徴が、地域ごとに異なるテロワール(産地特性)を生み、多彩なワインが造られる基盤になっています。
マルケ州の気候は地中海性気候に属し、年間を通じて温暖です。日中は日差しが強いですが、アドリア海からの冷風が気温を和らげ、ブドウの成熟を緩やかに均一に進めます。この過程でブドウにアロマや栄養素が蓄積され、複雑な香りやミネラル感、しっかりした骨格を持つブドウが育まれます。また、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウは昼間に糖分を蓄積し、夜間の冷え込みが糖と酸の分解を抑制することから、豊かな果実味とフレッシュな酸のバランスの取れた果実が育ちます。
この地域の土壌は、主に石灰岩を含む粘土質土壌と火山性土壌で構成されています。石灰岩を含む粘土質土壌は、適度な水分を保持しつつ水はけも良いため、ブドウが地中深くまで根を伸ばして豊富なミネラルを吸収します。これが、ワインに骨格と複雑な味わいを与え、この地域ならではの力強いボディとフルーティーな香りが際立つワインを生み出すのです。