商品について

このワインの特徴は、熟成した果実味とバランスの取れた酸味。
そして、カカオやスパイスのアロマが組み合わさることで生まれる、贅沢で長い余韻も魅力の1つ。

自然の魅力を引き出すオーガニック農法と伝統的な醸造技術を組み合わせたワイナリー、「プロヴィデンス」だからこそ実現できる、極上の味わいとなっています。

テイスティングノート

香りは、カシスやチェリーの豊かなアロマ。
そして微かにチョコレートやコーヒーのニュアンスも感じられます。

口に含むと広がるのは、熟した果実の凝縮感。
そこへ、バランスの取れた酸味と滑らかなタンニンが絶妙に調和し、ユニークで複雑な風味を堪能できます。

最後に残るのは、テロワール由来のスパイシーさと豊かなミネラル感。
至福の奥深い余韻を残してくれます。

【生産者】プロヴィダンス

ワイナリーの「プロヴィダンス」は、1990年にジェイムズ・ブルティッチ氏によって設立されました。

プロヴィダンスのワイン造りの特徴は、人の手を可能な限り加えない、自然に任せた低介入にこだわること。
ニュージーランド・マタカナの豊かなテロワールを最大限にワインへ反映することを信条としています。

そんな彼らの初ヴィンテージがリリースされ、世界から注目され始めたのは、1993年のこと。

特に、このプライベート・リザーブへの関心は高く、ワインジャーナリストのジャンシス・ロビンソンが参加したミュンヘンのブラインドテイスティングでは1位を獲得。

また、インターナショナル・ワイン・セラーという有名ワイン誌の創刊者ステファン・タンザー氏からは、「ニュージーランドのシャトー・ル・パンだ！」と大絶賛されました。

このように、多くの著名なワイン評論家から高い評価を受けることで、プロヴィダンスは世界的に知られるワイナリーの1つへ成長。

良年のみ生産されるプライベート・リザーブにおいては、世界中で最も手に入れにくいワインになるなど、現在においても高い注目を集めています。

自然にすべてを任せる独自のワイン造り「天の滴」

プロヴィダンスは、独自の生産手法である「天の滴（プロヴィダンス）」を用いて、ワイン造りを行っています。
これは、ブドウ栽培から醸造、熟成まで一貫して自然に任せる方法のこと。
酸化防止剤や保存料などを一切使用しない、有機農法を大切にしています。

ここからは、その「天の滴（プロヴィダンス）」について詳しくご紹介していきます。

まず、ブドウは全て自社畑でオーガニック栽培で育てられます。
この自社畑では、ブドウの樹を約1メートル低くして地熱を利用。ブドウを寒さから守ります。

これにより、ブドウは自然の力で健全に育ち、ピュアな風味と豊かな香りを獲得。
さらには、土壌のミネラル分もたっぷりと吸収できるため、独特の深みや複雑さも加わるようになります。

こうした育ったブドウは、自然発酵が最も進みやすい朝に手摘みで収穫。
厳選した、熟度が均一で品質の高いブドウを1時間以内で加工し、渋みや雑味の原因となる部分をはじきます。

続く醸しの工程では、風味や色素を引き出すために、ブドウの果皮と果汁を適度に接触。
ワインへ濃厚な果実味と深い色合いを加えられる状態にしてから、天然酵母で発酵させます。

最後の熟成では、フレンチオーク樽の新樽と旧樽を組み合わせて、14か月行います。
さらに、6か月後の熟成後にブレンド。また8か月後に樽で追加熟成させることで、より複雑でバランスの取れた風味を完成させます。

この熟成方法により、豊かな風味とクリーミーな質感が加わり、贅沢で長い余韻を持つワインへ仕上げられます。

このような、自然の恵みを最大限に活かすよう工夫された、細かく丁寧な工程を行うことで、はじめてプライベート・リザーブの味わいが実現できるのです。

【生産地】ニュージーランド/マタカナ

プロヴィダンスがブドウ畑を構えるのは、ニュージーランド北島にあるマタカナという場所。
ロドニー山脈と太平洋の間に広がる、独特の地形を持った地域です。

この地域の気候は温暖で湿潤な海洋性気候に加えて、高い日照時間と低い降水量が特徴です。

マタカナの独特な気候は、ブドウの成熟を促進し、豊かな果実味を引き出します。
さらに、日中と夜間の温度差も少ないため、ブドウはゆっくりと時間をかけて成熟するように。
それにより、糖度と酸度のバランスが非常に優れたブドウが育つようになります。

こうした気候条件は、特に赤ワイン用のブドウ栽培に適しており、プライベート・リザーブを造るうえで欠かせないものとなっています。