商品について
「セラー セレクション ピノ ノワール」の特徴は、ラズベリーやチェリーといった豊かな果実のアロマと樽由来の生き生きとしたスパイスの風味。
そして口に含んだ後は、口の中にまろやかなタンニンの余韻が長く続く、上品な味わいが特徴のワインとなっています。
高品質で世界中の人を惹きつける上質な味わいであるにも関わらず、手が届きやすいリーズナブルな価格であることも人気の理由の1つ。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
ミディアムボディ |
ブドウ品種 |
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原産国・地域 |
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生産者 |
シレーニ・エステーツ(SILENI ESTATES) |
格付け |
New Zealand
※2022年ヴィンテージより、それより前はHawkes Bay |
テイスティングノート
香りは、ピノ・ノワール特有のチェリーやラスベリー、そしてスミレの華やかで優しいアロマ。
口に含むと、フルーティーな酸味と穏やかでバランスのとれたタンニンを感じられ、心地よい余韻を残してくれます。
重すぎない上質な華やかさと滑らかな口触りが好みの方におすすめできるワインです。
【生産者】シレーニ・エステーツ
「セラー セレクション ピノ ノワール」を生産するワイナリー、シレーニの名前の由来は、””おいしいワイン、食事、そして素晴らしい仲間””を楽しんだとされる、ローマ神話に登場する酒の神バッカスの従者シレーノス。
この由来の通り、シレーニは食事との相性を重視し、ライフスタイルの一部としてワインを楽しんでもらうことを目指して、高品質ながらもリーズナブルなワイン造りを行っています。
シレーニが理想とするのが、フランス流のワイン造り。
ニュージーランドは北半球のフランスと緯度がほぼ同じで季節は逆ですが、気候は非常に似ています。
年間を通して日照時間に恵まれ、暖かく乾燥した夏と比較的温暖な冬という最適な環境のため、たっぷりの糖度と凝縮されたミネラル感を持つブドウを収穫できるのがこの土地の魅力です。
このシレーニのチーフとしてワイン造りを牽引するのが、グラント・エドモンズ氏。
彼はフランスのボルドーやブルゴーニュ、オーストラリアなど世界各地でワイン造りを学んだ実力派で、特にメルロというブドウを使った赤ワインの生産に秀でていることで知られています。
彼とその生産チームは品質への妥協を許さず、ブドウ畑の環境とワイン醸造の両面において高いクオリティを維持し続けおり、1988年の初リリース以来、世界中の大会で高い評価を獲得。
特に、2005年のインターナショナル・ワイン・チャレンジでは、「ベストバリュー白ワイン」をはじめとする3つの賞を同時に獲得するなど、輝かしい経歴を誇っています。
最高品質に保つためのワイン造り
シレーニ・エステートではブドウの品質を最高に保つために、3つの徹底したこだわりを持ってワイン造りを行っています。
こだわりの1つ目は、収穫時間。
高温の昼間に収穫すると、ブドウの呼吸が活発になるため、糖分・酸度・香り成分が劣化してしまう可能性があります。
そのため、涼しい気温の夜間に時間を限定することで、上質なワイン造りに欠かせない必要な成分が高い水準で凝縮されたブドウを収穫。
また、収穫後もブドウを冷えた状態で保つことにより、発酵前の過熱を防げるため、雑菌の繁殖を抑えられるメリットもあります。
2つ目は、抽出方法の工夫。
収穫後ブドウは除梗され、オープントップのステンレスタンクへ移し、3~4日間のコールドソーキング(低温処理)を行います。
また、発酵には天然酵母と培養酵母の両方が使用され、発酵温度は32~34℃に設定。
これらの方法により、ブドウの深い色合いと豊かな香りを効率的に抽出できるため、結果として複雑で魅力的な風味を持つワインへと仕上げることができます。
最後の3つ目は、長期間の熟成。
ブドウの発酵後は、ワインのフレンチオーク樽で10か月間たっぷり熟成します。
その際に使用する樽にもこだわりがあり、新樽が5%、残りの95%は熟成済みの樽を使用。
新樽はバニラやスパイスの風味を与え、ワインに深みとリッチなテクスチャーをもたらします。
それに対して、熟成済みの樽は微細な酸素供給を通じて、ワインの丸みと滑らかさを強める役割を持っています。
また、その後はマロラクティック発酵という、ワインの酸味を抑える工程を踏むことで、まろやかで滑らかな口当たりへと調整。
これらのこだわりを絶妙なバランスで組み合わせることで、複雑な風味と豊かなコクを引き出し、深みのある上質なワインへ仕上げることに成功しています。
【生産地】ホークベイ
シレーニ・エステートが位置するのは、ニュージーランド北島の東海岸で、歴史あるワイン産地として知られる「ホークベイ」。
ホークベイには、ナパヤ・ヘイスティングス・タラデールといった都市を中心に多くのワイナリーが集まっており、多様なブドウ品種が栽培されています。
この地域は温暖な海洋性気候であり、年間降水量は約800~1000mm。夏季は温暖で乾燥しており、日照時間が長いことも特徴。
ブドウの旨みをしっかり熟成させるために好条件な気候であり、高品質なワインを生産できる一つの理由となっています。
また、ホークベイの土壌は非常に多様で、砂利質・粘土質・シルト質が含まれます。
特に有名なのは、ギムレット・グラヴェルズ(Gimblett Gravels)と呼ばれる砂利質の土壌。
排水性が良いため、シラーズやカベルネ・ソーヴィニョンといった赤ワイン用のブドウ生産に向いています。
それに対して、粘土質の土壌は、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランといった白ワイン用のブドウに適しているなど、様々な種類のワインを生産できる名産地として知られています。
シレーニ・エステートがブドウ畑を構えているのは、このホークベイの中でも内陸部の標高が高い位置。
ここは特に温暖で日照時間が長く、乾燥しながらも涼しい気候のため、ブドウの糖度・酸味・アロマを最大限に引き出すことができます。
このような最適な環境にこだわって、ワイン生産を行っているため、ピノ・ロワールのようなエレガンスな香りと風味を持つワインを造り続けることができるのです。