商品について
世界的なソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として名高いニュージーランド南島のマールボロ。その中の主要地区の一つ、アワテレ・ヴァレーでワイン造りの先駆者として第一線を走り続けてきたダッシュウッドが手掛ける一本です。
マールボロの2つの地区から厳選したブドウをブレンドし、爽やかなミントの香りと生き生きとした酸に、トロピカルフルーツの豊かなアロマが見事に調和しています。マールボロのソーヴィニヨン・ブランが持つ魅力を存分に楽しめるワインです。
タイプ
白ワイン
飲み口
エレガント
ブドウ品種
原産国・地域
生産者
ダッシュウッド（Dashwood）
格付け
G.I.MARLBOROUGH
テイスティングノート
香りは、ソーヴィニヨン・ブラン特有のグレープフルーツを思わせる柑橘系の香りに、フレッシュなりんご、そして爽やかなミントの香りが印象的です。
味わいは、ワイラウ・ヴァレーのブドウがもたらすアロマティックな風味と、アワテレ・ヴァレーのブドウ由来のシトラスやパッションフルーツのフレーバーが見事に調和しています。
このワインは、フレッシュでクリーンな果実味と、クリスピーでいきいきとした酸味のバランスが絶妙で、清涼感のある洗練された味わいを楽しめる一本です。
【生産者】ダッシュ・ウッド
ダッシュウッドは、1890年からマールボロのアワテレ・ヴァレーに拠点を置くヴァヴァサワー家が、1989年に設立したワイナリーです。ヴァヴァサワー家は、この地区で最初にブドウを植樹したことから、アワテレ・ヴァレーのパイオニアとして知られています。
ダッシュウッドというワイナリー名は、マールボロ最大の栽培地区であるワイラウ・ヴァレーと、マールボロの最東部にあるアワテレ・ヴァレーを結ぶダッシュウッド・パスという道路の名前にちなんで名付けられました。
ダッシュウッドのワインボトルのラベルには「ポフツカワ」という、ニュージーランドの沿岸地域に自生する花が描かれています。「ポフツカワ」とはマオリ語で「霧でびしょ濡れ」を意味し、クリスマスの時期に鮮やかな赤い花を咲かせることから、現地では「クリスマスツリー」の別名で親しまれています。このラベルデザインは、ニュージーランドの自然とマオリの文化への敬意を表しているとともに、ダッシュウッドのワインが持つ鮮やかな味わいとオリジナリティを象徴しています。
ダッシュウッドのサステイナブルなワイン造り
ダッシュウッドでは、マールボロの主要な栽培地区であるワイラウ・ヴァレーとアワテレ・ヴァレーのブドウを用いて、サステナブルなワイン造りを実践しています。
ブドウの収穫は、ブドウが完熟する最適なタイミングを見極めて、気温の低い夜間か早朝に行われます。涼しい時間帯に収穫を行うことで、果実中の酒石酸やリンゴ酸といった酸の分解が抑制され、果汁のフレッシュさや芳香成分が保たれます。
収穫後のブドウは優しい力で圧搾され、速やかにステンレスタンクで冷却沈殿させた後に、低温で発酵が行われます。低温発酵により、白ワイン特有の繊細な芳香成分の揮発を防ぎ、果実本来のフレッシュな香りを守ります。発酵にはソーヴィニヨン・ブラン特有のアロマが引き立つよう、厳選した酵母を使用して、グレープフルーツやミントのアロマが際立つワインに仕上げています。発酵後もステンレスタンクで熟成させることで、果汁のフレッシュさと果実味を最大限に引き出しています。
ダッシュウッドは、マールボロでもいち早く「カーボン・ゼロ」の循環型ワイン生産に取り組み、ニュージーランドのワイン産業において持続可能な生産を推進する認証プログラムSWNZ (Sustainable Winegrowing New Zealand)の認証を取得しています。CO2排出量の削減や、太陽光発電による化石燃料由来の電力使用の抑制、畑から生じる廃棄物の再利用、ボトルや容器といった資材のリサイクルなど、環境に配慮した取り組みを積極的に推進しています。
【生産地】マールボロ
ダッシュウッドの拠点があるマールボロは、ニュージーランド南島の北東部に位置し、世界的に有名なワイン産地の一つとして知られています。この地域は冷涼な気候でありながら、豊富な日照量が特徴で、ブドウ栽培に理想的な条件が揃っています。長い日照時間はブドウの成熟を促し、糖度が高く果実味豊かなブドウが育ちます。一方、夜間は冷涼なため、糖の分解が抑制され、高い酸が保持されることで、糖分と酸味のバランスが取れたワインが生まれます。
マールボロの土壌は主に砂利質で構成されており、排水性に優れていることから、ブドウ樹に適度な水分ストレスがかかります。これにより、ブドウは優れた子孫を残そうと果実を成熟させる働きを強めることから、凝縮感のある高品質なブドウが育ちやすくなります。また、ブドウ樹の根が水を求めて地中深くまで張ることで、豊富なミネラルが溶け込んだ水分を吸収し、ワインに複雑な味わいがもたらされます。
マールボロでも特に重要な2つの産地
ダッシュウッド ソーヴィニヨン・ブランは、マールボロの主要な栽培地区であるワイラウ・ヴァレーとアワテレ・ヴァレーから、選りすぐりの完熟ブドウを用いて造られています。
ワイラウ・ヴァレーは、マールボロ最大の栽培地区で、沿岸部からワイラウ川に沿って内陸へと広がっています。比較的温暖な気候と肥沃で排水性に優れた土壌が、ブドウの生育を促進し、アロマ成分の形成を活性化します。
一方、アワテレ・ヴァレーはマールボロの最東部に位置し、海に近く標高も高いため、ワイラウ・ヴァレーよりも涼しく風の強い地域です。この冷涼な環境下では、ブドウ内の酸の分解が抑制され、高い酸度が維持されます。その結果、ワインにはシャープな酸味を持つシトラスやパッションフルーツのフレーバーが現れます。
