商品について
クラウディベイの元醸造責任者、ケヴィン・ジュッド氏が手掛けるグレイワッキ ピノ・ノワール。彼の40年に及ぶマールボロでのワイン造りの経験が生み出した逸品です。
このワインは、樽由来のトースト香やバニラの香り、醸造工程で生じるスパイシーなハーブの香りが印象的です。
それに加え、ニュージーランドのテロワールを感じさせる力強くフルーティーなピノの香りが、奥深い味わいを実現しています。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノ・ノワール 100%
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原産国・地域 |
ニュージーランド / マールボロ / ワイラウ・ヴァレー
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生産者 |
グレイワッキ |
格付け |
G.I.MARLBOROUGH |
テイスティングノート
色調は淡いルビーから中程度のパープル。
香りは、特にブラックチェリー、赤いベリー、イチゴといったピノ・ノワール特有のフルーツ系の香りが溢れ、樽由来のトースト香やバニラの香り、そしてスパイシーなハーブのような特有の香りがあります。
口に含むと、ニュージーランドのテロワールがもたらす充分な糖度と適度な酸味が、一気に広がります。
ワイラウヴァレー特有のミネラル感が深い果実味と組み合わさり、ブルゴーニュを思わせる繊細なフルーツのアロマが感じられます。
このワインは、軽やかながらもしっかりとしたボディを持ち、苦味は控えめで上質です。余韻は長く、ミネラル感豊かなフレーバーが口の中に長く留まります。
エレガントで多層的なこの味わいは、さらなる一口を誘うことでしょう。
【生産者】グレイワッキ
ニュージーランドのトップワイナリーを作り上げた醸造責任者の挑戦
グレイワッキは、ニュージーランドを代表するワイナリー「クラウディ・ベイ」で創業から約25年間醸造責任者を務め上げたケヴィン・ジュッド氏が2009年に立ち上げたブランドです。クラウディ・ベイをニュージーランドだけでなく、世界的なトップブランドに育て上げた経験を元に、50歳というタイミングで彼は新たな挑戦を始めました。
ブランド名「グレイワッキ」は、ケヴィン氏が妻と妻のキンバー氏と一緒に畑に名付けたものです。
畑には、ニュージーランドのあらゆる場所でみられる堆積岩「Greywacke」が多く含まれています。『いつかワイナリーを作ったら、ニュージーランドを代表するワイナリーになりたい』と考えていたケヴィン氏が「グレイワッキ」の名前を1993年に登録しており、2009年についにをリリースすることができました。
実はケヴィン・ジュッド氏は、これまでマールボロ地方で40年近くにわたりワイン製造に携わってきました。そのため、この地の個性を深く理解し、マールボロならではの「力強くフルーティーなピノ・ノワール」を見事に表現できています。彼が造るワインからはマールボロのテロワールを直に感じられるようなブラックチェリー、赤いベリー、イチゴの鮮やかな香りが漂い、彼のピノ・ノワールは飲む人を魅了しています。
そんな今や世界的にも有名なグレイワッキは、クラウディ・ベイと同じ価格帯でありながら、それを超える品質を追求することをブランドの目標として掲げています。この目標を現実のものとしているのは、まさに)ヴィン・ジュッド氏の卓越した醸造技術と、マールボロ地域への深い洞察からきていると言われています。品質や風味、どの点から見ても古巣のクラウディ・ベイをも凌駕する、印象深いワインが誕生しています。
小規模事業者ならではのこだわり
グレイワッキはまだまだ小規模なワイナリーではありますが、この小規模事業者の利点を活かし、ワイン醸造のなかに手間暇をかけた強いこだわりを持っています。
それが安定した高品質なワインの生産に繋がっており、ワイナリーの規模を超えたワインの品質を出せています。
彼のこだわりの一つとしてブドウ品種の収穫タイミングがあり、夜間の涼しい時間帯に収穫を行うことで、果皮のアロマティックな特性を損なわないよう配慮しています。この収穫方法のメリットとしては、日中の直射日光によるブドウのストレスを防ぐことができる点が挙げられます。果皮を痛めずに収穫できると、果実の新鮮さを保持することができるようになりますが、これは低温の状態で収穫物をセラーに運ぶことができ、酵母の活性化に適した条件下で、フレッシュで果実味豊かなアロマティックなワインを生み出す基盤を築いています。
また、ブルゴーニュのワイン作り同様、フレンチオーク樽で11ヶ月間熟成させることにより熟成させています。その結果、樽作りで自然に増える「バニリン」がワインに移り、繊細なバニラの香りとトーストのような香りがこのワインからも感じ取れるようになっています。
さらに、20%のブドウを除梗せずに発酵させることで、茎から溶け出す化合物がワインに独特のスパイシーな香りとハーブの香りをもたらします。
この独自の処理により、グレイワッキのピノノワールは豊かな果実味と共に、樽から来るバニラの香りやスパイシーなノートが特徴の、複雑でエレガントな香りを持つワインに仕上がります。
【生産地】マールボロ
ワイナリーが腰を据えるマールボロは、ニュージーランド南島の北東部に位置し、その豊かな自然環境で知られています。
独特の地理的特徴により、ここで生産されるワインは、クリスピーでフルーティーな風味が特徴であり、特に別品種のソーヴィニヨン・ブランで造られるワインでは、その爽やかさと繊細なアロマが際立ちます。
土壌は川からの堆積物によって形成された砂利質で、これがマールボロ産ワインのミネラル感と複雑さを高め、ブドウの品質向上に寄与しています。
この地域は比較的乾燥しており、夏は暑く冬は涼しい気候が特徴です。そのため、豊富な日照と適度な雨量がブドウの糖度を高めるだけでなく、酸味のバランスを良好に保つのを可能にしています。
さらにこのエリアには昼夜の温度差もあり、ブドウの色素形成に影響を与え、ワインを淡いから中程度のルビー・パープル色にします。
ワイラウ・バレー ブルゴーニュクラスのピノノワール生産地
グレイワッキの近くにはワイラウ・バレーというリッチモンド山脈とウィザーヒルズに囲まれた、マールボロ内でも特に肥沃な土壌を有する谷があります。
その土壌にはGrey Stone(堆積岩)が豊富に含まれており、ブドウの根が地層深くまで伸びることができるので、ブドウの健康的な成長を助けています。結果として、グレイワッキのピノノワールは高品質な状態まで達し、ミネラル感豊かで、深みのある果実味を持った味わいを実現しています。
さらに興味深いところとして、ニュージーランドの冷涼な気候とワイラウ・バレー特有の石灰岩質の土壌は、ブルゴーニュ地方の気候やテロワールと類似しています。この類似性は、グレイワッキのピノノワールにブルゴーニュワインを思わせる繊細なフルーツのアロマとミネラル感を与えており、その品質を国際的にも高く評価される理由の一つです。