
ピエロ シャルドネPierro Chardonnay
元医師マイケル・ペターキン氏がマーガレット・リヴァーに創設したワイナリーが生み出す、オーストラリアを代表するトップ・シャルドネ。
テロワールを最大限に生かし、繊細かつエレガントな味わいで、高く評価されています。
元医師マイケル・ペターキン氏がマーガレット・リヴァーに創設したワイナリーが生み出す、オーストラリアを代表するトップ・シャルドネ。
テロワールを最大限に生かし、繊細かつエレガントな味わいで、高く評価されています。
ピエロ シャルドネは、元医師のマイケル・ペターキン氏がオーストラリアのマーガレット・リヴァーに興したプレミアムワイナリー「ピエロ」の代表作です。このシャルドネは、オーストラリア最高のシャルドネの一つとして評価されており、密植による高いクオリティと果実の凝縮感で、収集家やジャーナリストからも高く評価されています。
香りは熟したメロンや桃のアロマが広がり、繊細かつエレガントに仕上げられています。口に含むと、マーガレット・リヴァーのテロワールがもたらす豊かなミネラル感と酸味が全体を引き締め、バランスの取れた味わいを楽しむことができます。エレガントでありながら、しっかりとした構造を持つプレミアムなシャルドネです。
香りは、ライムやレモン、パイナップルといったフレッシュなフルーツに加え、白い花、バニラ、ナッツのニュアンスが印象的です。これらのアロマが調和し、複雑でエレガントな香りを形成しています。
口に含むと、ミネラル感が豊かに感じられ、マロラクティック発酵による滑らかで丸みのある口当たりが広がります。酸味と果実味のバランスが絶妙で、余韻にはかすかなオークのニュアンスが残ります。
このシャルドネは、マーガレット・リヴァーのテロワールをしっかりと反映し、エレガントで複雑な味わいが特徴です。果実のフレッシュさとミネラル感、そしてオークのニュアンスが絶妙に調和し、飲むたびに新しい発見があるワインです。
ピエロは、元医師のマイケル・ペターキン氏が1979年に西オーストラリア州マーガレット・リヴァーで設立したプレミアムワイナリーです。ペターキン氏は、西オーストラリア大学医学部を1973年に卒業後、病院で3年間勤務しました。しかし、長時間の過酷な勤務から離れ、医学生時代からのワインへの情熱を追求することに決めました。そのきっかけは、ホートン・ワイナリーで“西オーストラリア産ワインのパイオニア”と評されるジャック・マン氏との出会いでした。彼の話を聞き、そのワインに魅了されたペターキン氏は、1976年にアデレードのローズワーシー大学で栽培と醸造を学び、1979年に自身のワイナリーを設立しました。
ピエロの名前は、敷地に多くの岩があることから「son of the rock」と、自身の名前「Peterkin = son of Peter」に由来しています。
ピエロは、マーガレット・リヴァーで最初に密植を行ったワイナリーとしても知られています。4,000-5,500本/haの密度で植え付けられ、畝間も狭く設定されています。これにより、ピエロは特別な小型トラクターをヨーロッパから取り寄せました。
ペターキン氏は、先例にとらわれず、理論に基づいた妥協のない栽培・醸造方法を追求し、1980年の設立以来、ピエロの評価を着実に高めてきました。特にシャルドネは、オーストラリアで収集家が欲しがるトップワインの一つに成長しました。
ピエロは、マーガレット・リヴァーで最初にセミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンドワインを手がけた生産者でもあります。従来の重く力強いボルドースタイルのセミヨンとは異なり、セミヨンとソーヴィニヨン・ブランをステンレスタンクで仕込み、果実本来のアロマと風味を強調したフレッシュで爽やかなスタイルを生み出しています。
ピエロのシャルドネの始まりはユニークで、ワイナリー設立当初、ペターキン氏はリースリングを主力にする予定でしたが、誤発注されたシャルドネの樹を引き取ることから始まりました。1983年にリリースされたファーストヴィンテージは、その後高い評価を受けることとなります。
1998年には、カレンで行われた「カレン・インターナショナル・シャルドネ・テイスティング」において、ピエロのシャルドネは消費者選出部門で第1位を獲得し、業界部門と合わせて総合2位となり注目を集めました。現在、ピエロのシャルドネはオーストラリア最高のシャルドネの一つとされています。
このワインは、1988年に植え付けが始まった単一畑のブドウから造られる、ピエロの長命なフラグシップワインです。
ピエロのシャルドネは、厳密な農法と栽培方法により、最高品質のブドウを育てています。
ピエロでは、VSP(垂直シュート・ポジショニング)とスコット・ヘンリー仕立てを採用し、1haあたり約4000~5500本のぶどうの樹を密植しています。これは、オーストラリアの通常の密度の約2倍です。
ピエロのシャルドネの90%は、マーガレット・リヴァーで成功を収めているGin・Ginクローンを使用しています。
各ブロックは、ウィルヤブラップの小川に傾斜する岩石質の土壌にあり、西と北に向いたユニークな高密度の狭い畝が特徴です。午後の西日の強い日差しが房に直接当たらないよう、ブドウ樹は南北方向に植えられています。西向きの葉を多く残して房を覆うことで、収量のバランスを保ちながら質の良いブドウを継続的に実らせることができます。
ミミズを利用して土壌の改良や通気性の向上を図っています。
サステナブルなワインづくりとして、除草剤の代わりに冬場に羊を放牧し、雑草対策と堆肥の利用を行っています。ブドウの収穫や選別はできる限り手作業で行い、発酵には主に野生酵母を使用。2012年からは軽量の瓶を使用し、瓶の生産やワイン配送時のCO2排出量を大幅に削減しています。
ピエロのシャルドネは、自社単一畑のブドウを手摘みで収穫しています。
成熟状況を見極めて数回に分けて手摘みされたブドウを冷却・選果した後、全房圧搾を行います。
ピエロのシャルドネは、100%フレンチオーク樽で発酵され(新樽50%使用)、100%マロラクティック発酵(MLF)を行います。
発酵後、定期的にオリを攪拌しながら12ヶ月間熟成させます。この工程により、豊かな風味とバランスの取れたワインが完成します。
このような徹底的なこだわりにより、ピエロのシャルドネは深みのあるリッチな味わいと、サステナビリティを兼ね備えた極上のワインとなっています。
ピエロ シャルドネの生産地である西オーストラリア州(Western Australia, WA)は、オーストラリアの西部に位置し、州都はパースです。この州はインド洋に面しており、広大で多様な地理的特徴を持っています。特に南部のマーガレット・リバー(Margaret River)、スワン・バレー(Swan Valley)、グレート・サザン(Great Southern)などの地域は、世界的に有名なワイン生産地域として知られています。
西オーストラリア州の天候は地域によって大きく異なります。南西部は地中海性気候で、温暖な冬と乾燥した夏が特徴です。この気候はブドウ栽培に非常に適しており、質の高いブドウが育ちます。
一方、北部や内陸部は熱帯性気候や砂漠気候で、高温で乾燥しています。年間降水量は地域によって異なりますが、南西部では冬に集中します。マーガレット・リバーのような地域では、年間降水量が約1,100ミリメートルで、主に冬季に降ります。このような気候条件は、ブドウの成熟に理想的な環境を提供します。
マーガレット・リヴァーは、西オーストラリア州の南西部に位置し、パースから南へ約270キロメートルの距離にあります。この地域はインド洋に面しており、豊かな自然環境に恵まれています。マーガレット・リヴァーは、西はインド洋、東はリーウィン=ナチュラリステ国家公園に囲まれており、その美しい自然環境が特徴です。
マーガレット・リヴァーの気候は地中海性気候で、温暖な冬と乾燥した夏が特徴です。冷涼な海洋性気候の影響を受け、年間を通じて比較的穏やかな気温が続きます。夏の平均気温は約26℃、冬の平均気温は約14℃で、年間降水量は約1,100ミリメートル、主に冬季に降ります。この気候条件は、ブドウの成熟に理想的な環境を提供します。
マーガレット・リヴァーの土壌は多様で、主に砂利質のローム層や砂混じりの粘土質が見られます。これらの土壌は排水性が良く、ブドウの根が深く張ることができるため、栄養を豊富に吸収し、品質の高いブドウが育ちます。特に、この地域の土壌には鉄分やミネラルが豊富で、ワインに独特の風味を与えます。鉄分が光合成を助け、ミネラルがブドウの風味の多様性と複雑性を生み出します。
ピエロの自社畑は、マーガレット・リヴァーのウィリヤブラップ地区に位置しています。この畑には5つのブロックがあり、シャルドネの平均樹齢は30年に達しています。また、緩やかな斜面に位置しているため、日当たりが良く、排水も良好です。
ピエロの畑の土壌は、酸化鉄や酸化アルミニウムに富んだ赤褐色のラテライト土壌で、上層をピンク色の粘土層と古代の岩盤が覆い、砕けた花崗岩が散在しています。また、脆い粘土層を砂利質ロームが覆っています。このような土壌構成により、ブドウは豊富な栄養を吸収し、複雑で風味豊かなワインが生産されます。
さらに、海からの涼風が敷地内の小川に沿って吹き込むことで一定の涼しさが保たれています。これにより、ブドウが過度に暑さに晒されることなく、理想的な気温で育つことができます。また、雨によって砂利などが流されないよう岩で囲まれた環境も整えられています。
ピエロのシャルドネの90%は、マーガレット・リヴァーで特に成功を収めているGin・Ginクローンです。各ブロックは、ウィリヤブラップの小川に傾斜する岩石質の土壌にあり、西と北に向いたユニークな高密度の狭い畝が特徴です。この配置により、ブドウは最適な日光を受け、風通しも良好で、健康的に育ちます。
ピエロ シャルドネは、このような最適な環境と徹底した管理により、豊かな果実味とバランスの取れた酸味を持つ、優れたワインが生まれます。
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