商品について

ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地、ニュージーランドのマールボロ地方で、多数の受賞歴を誇るインヴィーヴォが生み出す一本です。
冷涼かつ日照量豊富なアワテレ・ヴァレーのテロワール（地理的特性）が余すことなく表現され、パッションフルーツなどの豊かな果実味に、爽やかなハーブとミネラルが絶妙なバランスで調和しています。ほどよい酸味と滑らかなテクスチャーが心地よいのど越しを生み、爽快感と複雑さを兼ね備えた魅力的なソーヴィニヨン・ブランです。

テイスティングノート

色調は、透明感と輝きのあるイエローに、ほのかなグリーンのニュアンスが見られます。

香りは、パッションフルーツやトロピカルフルーツの豊かなアロマが広がり、ハーブやミネラルのニュアンスが感じられます。さらにグレープフルーツやフレッシュなリンゴの爽やかな香りがアクセントを添えています。

口に含むと、完熟した果実の甘みと、それを引き締める爽やかな酸味が広がります。様々な果実やハーブ、ミネラルの複合的なアロマが、酸味を穏やかに感じさせます。長期発酵により生まれたクリーミーなテクスチャーが、口中に広がり滑らかな余韻を残します。

このソーヴィニヨン・ブランは、マールボロ地方アワテレ・ヴァレーの冷涼かつ日照量の豊富なテロワールが見事に表現された一本です。瑞々しいパッションフルーツの果実味とミントなどハーブの爽やかな香りがバランスの良い酸味とともに調和し、ミネラル感が奥行きを生み出しています。爽やかさと複雑さが共存し、飲みごたえのあるソーヴィニヨン・ブランです。

【生産者】インヴィーヴォ

インヴィーヴォは、2007年にニュージーランド人で幼なじみのティム・ライトボーン氏とロブ・キャメロン氏が共同で設立したワイナリーです。ティムはマーケティング、ロブはワインづくりで豊かな経験と実績があり、人生の喜びを分かち合うことができるワインを世界中に届けたいという思いを込め、ラテン語で「in the life」を意味するインヴィーヴォと名付けました。

インヴィーヴォのラベルに描かれた星のような特徴的なデザインは、ニュージーランドで人気のファッションブランドZambesiによって手掛けられたもので、船の羅針盤をモチーフにしています。

インヴィーヴォは2008年に最初のワインをリリース以降、ユニークなマーケティング戦略と革新的な取り組みで国際的な評価を獲得し続けています。アジア最大級のワイン品評会「香港IWSC」においては、世界中から集まった6,500本のワインの中からソーヴィニヨン・ブラン部門で最優秀ワインを受賞し、世界最大級のコンサルティング会社であるデロイト社からは、ニュージーランドで最も早く成長したワイナリーとして「Deloitte’s Fast 50 Company」に選出されるなど、国内外で数々の賞を受賞しています。

2015年にはワイナリーとしてニュージーランドで初めてクラウドファンディングでの資金調達に成功（当時の最高額）し、多くのファンがインヴィーヴォの株主になりました。

また、有名俳優でコメディアンでもあるグラハム・ノートンとコラボレーションした「Graham Norton Wines」シリーズや人気ハリウッド女優サラ・ジェシカ・パーカーと「Invivo X Sarah Jessica Parker」シリーズをリリースするなど、意欲的な取り組みを続けています。

インヴィーヴォ　ソーヴィニヨン・ブランのこだわりのワイン造り

インヴィーヴォのソーヴィニヨン・ブランは、マールボロの最東部に位置するアワテレ・ヴァレーの単一畑で栽培されたブドウを使用して生産されています。

収穫は、気温の低い夜間に行われ、ブドウは収穫後すぐに除梗・破砕されます。涼しい時間帯に収穫から破砕まで迅速に進めることで、ブドウのフレッシュな果実味と酸味を最大限保持するようにしています。

破砕されたブドウは48時間の低温マセレーション（果汁に果皮や種子を浸漬させる工程）が行われます。この工程を通じて果皮や種子からアロマ成分が抽出されます。その後、ステンレスタンクで低温発酵が行われます。低温下の発酵で酵母の活性が抑制されることから、発酵は約3週間かけてゆっくりと進行し、その緩やかな過程の中で芳醇なアロマと滑らかなテクスチャーが引き出されます。亜硫酸（酸化防止剤）の添加は行われません。

熟成もステンレスタンクで行われ、10～12週間バトナージュ（澱攪拌）を繰り返しながら進められます。このプロセスにより、澱の旨味成分がワインに溶け込み、さらなる深みと複雑さが加わります。バトナージュの工程が終了後、ワインは澱とともにしばらく寝かせた後に瓶詰めされて完成します。

【生産地】マールボロ

マールボロ地方はニュージーランド南島の北東部に位置し、ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として世界的に知られています。

この地域の気候は、全般的に涼しく乾燥しており、豊富な日照量と昼夜の大きな寒暖差が特徴です。昼間の温暖かつ豊富な日照はブドウの光合成を促進し、糖の生成と蓄積を促します。一方、夜間の冷え込みはブドウの呼吸活動を抑制し、糖や酸（主にリンゴ酸や酒石酸）の分解を遅らせることから、高い糖度と酸度を兼ね備えたブドウが育ちます。さらに、豊富な日照によって、ソーヴィニヨン・ブランはパッションフルーツなどトロピカルフルーツのアロマを豊かに発展させるため、ブドウの尖った酸の風味が穏やかに抑えられ、バランスの取れたワインが生み出されます。

土壌は、排水性に優れた石の多い礫質で構成されています。この環境下でブドウは水分を求めて地中深くまで根を張り、乾燥期でも地中から水分を吸収することが可能になります。そのため、ブドウは過度のストレスを受けることなく成熟することができ、果実味が濃縮されたワインが生み出されます。

アワテレ・ヴァレー

アワテレ・ヴァレーはニュージーランドの南島マールボロ地方の最東部にあり、ワイラウ・ヴァレーの南に位置しています。海に近く標高が高いため、マールボロ地方の他の地区に比べて冷涼で風が強く、乾燥した気候が特徴です。

涼しい気候下でブドウはゆっくりと成熟することから、収穫時期は遅くなります。同時に低温により酸の分解が抑制されるため、高い酸を持つブドウが育ちます。また、日焼けのリスクが低く、果皮や果肉への負担が軽減されることで、ブドウの繊細なアロマ成分が熱変化せずに保持されやすくなります。特にソーヴィニヨン・ブランでは、トロピカルな風味よりも草やハーブのような繊細な香りが際立つようになります。

アワテレ・ヴァレーの土壌は、古代の氷河によって何百年もかけて圧縮された深い硬砂岩土壌が特徴です。谷床には巨大な礫岩が散在しており、この土壌がワインに独特のミネラル感をもたらしています。