商品について

ワイナリーとして世界初のカーボンゼロ認証を取得し、世界最大規模のワインコンテスト、インターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）でも高評価を獲得しているイーランズ・エステートが手掛けるソーヴィニヨン・ブランです。
世界的なソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として知られるマールボロ地方のテロワール（地理的特性）とブドウ本来の魅力が最大限に引き出されています。柑橘類やトロピカルフルーツの豊かな果実味に、爽やかなミントのニュアンスが絶妙なアクセントを添えています。フレッシュで生き生きとした果実味が口中に広がり、心地よい余韻が長く続く、魅力あふれる一本です。

タイプ	白ワイン
飲み口	エレガント
ブドウ品種	ソーヴィニヨン・ブラン　100％
原産国・地域	ニュージーランド/マールボロ
生産者	イーランズ・エステート（Yealands Estate）

テイスティングノート

色調はクリアで明るいイエローです。

香りは、グレープフルーツやライムのような柑橘類の香りが際立っており、加えて青りんごの爽やかさとパッションフルーツやマンゴーのようなトロピカルフルーツの甘さが絶妙に調和しています。
さらに、ミントのような清涼感のあるハーブのニュアンスが全体を引き締めています。

口に含むと、豊かな果実味が口全体に広がり、ブドウ本来の新鮮な果実の味わいが余韻に残ります。

このワインは、そのクリスピーでフレッシュな口当たりと、バランスの取れた豊かなアロマが印象的で、マールボロ産ソーヴィニヨン・ブランの魅力を存分に楽しめる一本です。

【生産者】イーランズ・エステート

イーランズ・エステートは、ニュージーランド南島の北東部にあるマールボロ地方に拠点を置くワイナリーです。エコロジストのピーター・イーランズによって2008年に設立されました。このワイナリーの代表的なワインシリーズである「ベビー・ドール」は、ワイナリー内で放牧しているミニチュア羊の「ベビードール・シープ」に由来します。

イーランズ・エステートはそのワイン造りにおいて環境保護を最優先に掲げています。ワイナリーとして世界で初めてカーボンゼロ認証を取得するなど、サステイナブルなワイン造りにおける世界的な先駆者と知られています。

ワイナリーの歴史は比較的浅いものの、その品質は世界的に高く評価されています。例えば、ベビー・ドール ソーヴィニヨン・ブランの2018年ヴィンテージは、権威あるインターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）で90点を獲得しました。このコンテストは、約100名のマスター・オブ・ワインやマスター・ソムリエという、ワインの世界で最高クラスの有資格者たちにより、ブラインドテイスティングで評価される厳格な審査システムで知られています。

イーランズ・エステートは、ブドウの品種ごとの個性と土地のテロワールを最大限に引き出し、純粋で豊かな風味を持つワインを生産しています。環境保護と品質向上の両立を図る彼らの取り組みは、現代のワイン業界におけるロールモデルとして注目されています。

自然と調和するイーランズ・エステートのワイン造り

イーランズ・エステートは、マールボロ地方のテロワールを最大限に活かしながら、環境に配慮したワイン造りで知られています。ワイナリーとして世界で初めてカーボンゼロ認証を取得し、サステイナブル農法の先駆者として評価されています。

その持続可能なアプローチは、ブドウ畑の管理にも表れています。ブドウ畑では、小型サイズの羊を飼育しています。畑に生える雑草を羊に食べてもらい、羊から出た有機物をたい肥化して肥料として活用し、土壌の健康を維持しています。

収穫は、ブドウの熟度を慎重に見極め、果実の鮮度を最大限に保つため、主に夜間や早朝の涼しい時間帯に行われます。さらに、一部のブドウは手摘みで丁寧に収穫され、厳格な品質管理が徹底されています。

醸造過程では、ソーヴィニヨン・ブランの個性を引き出すために厳選した酵母株を使用し、約3週間にわたり低温で長期発酵を行います。この丁寧な工程により、柑橘系の豊かな香りやトロピカルな風味、清涼感のある爽やかな香りが引き出されます。樽熟成は行わず、ステンレスタンクでの発酵にこだわることで、ピュアでクリアな色調と、フレッシュな果実味を際立たせています。

このように、環境に配慮した丁寧なワイン造りを行うことで、イーランズ・エステートは、マールボロ地方の特性を見事に表現した、フレッシュでアロマティックなソーヴィニヨン・ブランを生み出しています。

【生産地】マールボロ

マールボロ地方はニュージーランド南島の北東部に位置し、ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として世界的に知られています。

この地域の気候は海洋性気候に分類されます。全般的に涼しく乾燥しており、夏は暑く冬は比較的穏やかで、豊富な日照量と昼夜の寒暖差が特徴です。昼間の温暖かつ豊富な日照はブドウの光合成を促進し、糖の生成と蓄積を促します。一方、夜間の冷え込みはブドウの呼吸活動を抑制し、糖や酸（主にリンゴ酸や酒石酸）の分解を遅らせることから、理想的な糖と酸のバランスを持つブドウが育ちます。

マールボロの土壌は、大部分が砂利質で構成され、排水性が高いことが特徴です。この環境下で育つブドウは水分を求めて地中深くまで根を張り、土壌から水分とともにさまざまなミネラルを吸収するため、ミネラル感豊かな果実が育ちます。また、根が深く伸びる過程で、ブドウの樹がストレスを受けることで、フェノール類などの防御関連の化合物がより多く生成され、これがワインの複雑な香りや味わいにつながります。