商品について
ニュージーランドを代表する実力派ワイナリーが手がける、ソーヴィニヨン・ブランの手本ともいえる一本です。コストパフォーマンスに優れ、マールボロ、そしてヴィラ・マリアを知るための入門ワインとして、また日常の定番ワインとしてもお勧め。マールボロの異なる2つの産地のソーヴィニヨン・ブランを巧みにブレンドし、冷涼なテロワールが生み出す絶妙な糖と酸のバランスを持つ味わいが特徴です。グレープフルーツやりんごの鮮明な香りに、ミネラル感と複雑さもある、魅力的なワインです。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ソーヴィニヨン・ブラン(100%)
|
原産国・地域 |
ニュージーランド/マールボロ
|
生産者 |
ヴィラ・マリア(VILLA MARIA) |
格付け |
G.I.MARLBOROUGH |
テイスティングノート
香りはソーヴィニヨン・ブラン特有のグレープフルーツ、りんご、ミントの爽やかな香りが広がります。フレッシュで清涼感あふれる香りが印象的です。
口に含むと、糖と酸のバランスが理想的で、クリアな果実味が口いっぱいに広がります。ミネラル感と複雑さもあり、味わいに深みがあります。また、ステンレスタンクでの低温発酵がもたらす溌剌とした果実味と、爽やかな余韻が楽しめます。
このワインは、鮮明なフルーツの香りとバランスの取れた酸味が特徴的な、爽やかで複雑性に富んだ白ワインです。
【生産者】ヴィラ・マリア
ヴィラ・マリアは1961年、ジョージ・フィストニッチによりニュージーランド最大の都市で北島にあるオークランドに設立されました。ワイン造りの歴史が比較的浅いニュージーランドにおいて創業60年を超える老舗ワイナリーです。北島のキズボーン、ホークスベイ、オークランドのブドウ畑で収穫されたブドウを醸造するオークランドと南島マールボロの2カ所にワイナリーを所有する大規模生産者です。かつてイギリスでニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの一大ブームを起こった際にその原動力となった生産者が、このヴィラ・マリアとクラウディ・ベイでした。
ヴィラ・マリアでは1999年から有機栽培への取り組みを開始し、全ての畑で有機栽培への転換を進めています。ニュージーランドのワイン産業の持続可能性に関する認証プログラムであるサステイナブル・ワイングローイング・ニュージーランド(SWNZ)の認可も受けています。
また、ヴィラ・マリアでは、2002年ヴィンテージから大規模生産者としては世界初の取り組みとして全ワインにスクリューキャップを導入しました。これにより、コルク不良やコルクによるワインごとの味わいの差が出るのを防ぎ、高品質なワインの安定供給を目指しています。
環境に配慮しながら高品質なワインの生産を続けるヴィラ・マリアは、世界中のワインコンクールでニュージーランド最多の受賞歴を誇るワイナリーとしても知られています。
マールボロのテロワールを表現するワイン造り
ヴィラ マリア プライベート ビン ソーヴィニヨン ブランは、マールボロ地区の代表的な産地であるワイラウヴァレーとアワテレヴァレーで育ったブドウを使用しています。
収穫されたブドウは、区画ごとにステンレスタンクを分け、12℃の低温で発酵が行われます。低温下では発酵がゆっくりと進行することから、ブドウの香りをじっくり引き出しながら、熱に弱い香り成分も保持することができます。またステンレスタンク内で空気との接触を最小限に抑えることで、果汁の酸化を防ぎながらソーヴィニヨン・ブラン特有のハーブや溢れんばかりのトロピカルフルーツの香り、そして溌剌としたフレッシュな果実味が引き出されます。
発酵が完了した2つの産地の異なる個性を持つワインは巧みにブレンドされ、それぞれの長所を活かしながら、より複雑で深みのあるワインになります。完成したワインは、ハーブやトロピカルフルーツの香りが際立つとともに、バランスの良い一体感のある味わいで、長く続く余韻が印象的です。
【生産地】マールボロ
マールボロは、ニュージーランド南島の北東部に位置し、国内で最も有名なワイン産地の一つです。この地域の気候は、日照量が豊富で、夏は暖かく冬は比較的穏やかという、ブドウ栽培に理想的な条件が揃っています。
マールボロはニュージーランドで日照時間が最も長い地域です。ニュージーランドとオーストラリアとの間に広がるタスマン海と太平洋を結ぶ海風の影響を受けることで、日当たりは良好ながらも冷涼な気候が保たれています。冷涼な気候下ではブドウがゆっくり時間をかけて成熟することで芳香成分が豊富に形成され、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランに特徴的な香りと味わいがもたらされます。
昼夜の寒暖差が大きいこともこの地域の特徴で、日中の豊富な日照はブドウの光合成を活発にし、糖の生成と蓄積を促します。一方、夜間の冷え込みはブドウの呼吸活動を抑制し、糖と酸の分解が抑制されることから、理想的な糖と酸のバランスを持つ高品質なブドウが育ちます。
マールボロの土壌は、主に砂利質で構成され、排水性に優れていることが特徴です。砂利質土壌で育つブドウは、水分を求めて地中深くまで根を伸ばし、土壌から水分と豊富なミネラルを吸収して、豊かなミネラル感のあるブドウを育みます。また、ブドウの根が深く伸びる過程でブドウの木が適度なストレスを受け、その際に生成されるフェノール類など防御関連の化合物がワインの複雑な香りや味わいにつながるとされています。