商品について
世界的なワイン評論家であるロバート・パーカーがニュージーランドのトップ5ワイナリーの一つに選んだ名門、ペガサス・ベイが手掛けるピノ・ノワールです。
冷涼なカンタベリー地方の銘醸地ワイパラで農薬や除草剤を極力使用せず、手作業での緻密な作業を行うことで卓越した品質のピノ・ノワールを育て上げています。赤系果実と黒系果実の豊かな香りが層を成し、スパイスやスミレの花の香りが絶妙に調和しています。バランスの取れた味わいと長く続く余韻が魅力的なワインです。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノノワール100%
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原産国・地域 |
ニュージーランド/カンタベリー/ワイパラ・ヴァレー
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生産者 |
ペガサス・ベイ |
テイスティングノート
色調は鮮やかなルビー色です。
香りは、チェリーやクランベリーといった赤系果実に加え、ダークチェリーやプラムの濃厚な黒系果実の香りが際立ちます。さらに、クローブとシナモンのスパイシーな香りと、樽由来のスモーキーな香りに加えて、スミレの花の香りがほのかに漂い、とても複雑な香りが印象的です。
口に含むと、豊かな果実味が口いっぱいに広がり、鮮やかな酸味が口の中を心地よく刺激します。タンニンは柔らかくシルキーで、余韻が長く続きます。
このワインは、フレッシュな果実味と複雑さを併せ持ち、長期熟成のポテンシャルが高い、エレガントで奥行きのあるピノ・ノワールです。
【生産者】ペガサス・ベイ
ペガサス・ベイは、1986年にニュージーランド南島カンタベリー地方のワイパラで、アイヴァン・ドナルドソンが妻クリスティーンとともに設立した家族経営のワイナリーです。アイヴァンは、神経学者としての本業に加え、ワインライターやワイン審査員としても活躍する多才な人物です。ワイナリー名は、ワイナリーから約30km東に位置するペガサス湾に由来しています。
現在では、4人の息子たちもワイナリーの経営に加わり、家族経営がより強固なものとなっています。長男のマシューはオーストラリアのローズウォーシー大学で醸造学と栽培学を学び、1992年から醸造責任者として活躍しています。
ペガサス・ベイのワインは、世界的に高く評価されています。有名なワイン評論家であるロバート・パーカーがニュージーランドでわずか5つのワイナリーに与えた5つ星格付けを獲得しています。さらに、世界的に影響力の大きいワイン・アドヴォケイト誌や、ニール・マーティンなど一流のワイン評論家からも高い評価を受けています。特に、ピノ・ノワールとリースリングは、ワイナリーの看板ワインとしてその評価が際立っています。
環境への配慮も、ペガサス・ベイの特徴の一つです。ニュージーランドの業界団体であるニュージーランド・ワイングロワーズのサステイナブル・ヴィティカルチャー・プログラムの認定を受け、農薬や除草剤は極力使用せず、自然を大切にする栽培方法を採用しています。多くのスタッフを雇用し、手作業での緻密な畑作業を行うことで、高品質なブドウの生産を実現しています。
ワイナリーに併設されたレストランは、雑誌「Cuisine Magazine」でニュージーランド最高のワイナリーレストランに幾度も選出されており、ワインと料理のマリアージュを楽しむことができます。
ペガサス・ベイは、家族経営ならではの強い情熱を持ったワイン造りで、世界的に認められる卓越した品質のワインの生産者として、揺るぎない地位を築いています。
高品質のワインを生み出す徹底的なこだわり
ペガサス・ベイのワイン造りは、ワイパラのテロワール(地理的特性)を最大限に活かし、卓越した品質のワインを生み出すことに焦点を当てています。
ペガサス・ベイでは1985年に植えられた接ぎ木をしていないブドウの樹でブドウを栽培しています。樹齢は約40年を迎え、ワインに深みのある味わいをもたらす源となっています。
収穫は、赤系果実と黒系果実の両方のフレーバーを持つ調和のとれたワインを目指して、熟度の異なる区画から段階的に収穫が行われます。 未熟なブドウは酸とタンニンが豊富で、これがワインに鮮やかな赤色をもたらし、完熟したブドウは色素が豊富なことから、ワインに深みのある濃い色をもたらします。
この方法により、レッドベリーやクランベリーなどの赤系果実と、ダークチェリー、プラムといった黒系果実の香りが層を成し、複雑で魅力的な香りのプロファイルを持つワインが造られます。
発酵プロセスでは、収穫されたブドウの約40%を全房のまま発酵槽の底に置き、自然発酵を行います。
茎を入れることで、スパイシーで新鮮な草やハーブを思わせる香りが加わり、ワインに複雑さと奥行きが生まれます。同時に、果皮から色素が抽出されて、ワインに深く鮮やかな色調がもたらされます。
発酵後、ワインはフレンチオーク樽(新樽比率40%)で15ヶ月間熟成されます。
樽熟成により、バニラ、クローブ、シナモンといった樽由来の香辛料のアロマや、トースト香やスモーキーな香りが加わります。また熟成中に樽内で、微量の酸素がワインに触れてゆっくりと酸化が進むことで、タンニンや色素が安定化し、口当たりが滑らかになるとともに厚みが加わります。この過程を経て、タンニンの柔らかさと果実味と酸味のバランスが改善され、より調和のとれた複雑なワインへと進化します。
これらの独自のこだわりを持つワイン造りにより、ペガサス・ベイのピノ・ノワールはニュージーランドワインの中でも特に際立つ存在となり、長期熟成に適した高品質なワインとして世界的に認められています。
【生産地】カンタベリー
ペガサス・ベイのワインは、ニュージーランド南島のカンタベリー地方で造られています。この地域の中心都市はクライストチャーチです。
カンタベリー地方の気候は、夏は比較的暖かく乾燥しており、冬は涼しく湿度が高くなります。
昼夜の寒暖差が大きいことも特徴で、内陸部に行くほど寒暖差が顕著になります。昼間の暖かさと豊富な日照がブドウの糖度を高めるとともにアロマ成分や色素の生成を促進し、夜間の冷え込みが糖と酸、そしてアロマ化合物の分解を抑制し色素を安定させることで、甘味と酸味のバランスが取れ、豊かな香りと深い色調を持つブドウが育ちます。さらに、冷涼な気候はブドウの成熟を緩やかに進め、凝縮感のある果実味のブドウを育てます。
土壌は、沿岸部では石灰岩や礫石が多い排水の良い土壌が主体となっています。この環境下で育つブドウは水分を求めて地中深くまで根を張り、土壌から水分とともにさまざまなミネラルを吸収するため、ミネラル感の豊かな果実が育ちます。内陸部に向かうにつれてより肥沃で粘土質の土壌に変わります。粘土質土壌は高い保水能力を有し、ミネラル成分が豊富なため、乾燥した気候下でもブドウに必要な水分と豊富な栄養を供給して、ブドウの健康な生育をサポートします。
ワイパラ・ヴァレー
カンタベリー地方の中でも、ペガサス・ベイがあるワイパラは、東部のテヴィオットデール丘陵、西部のサザン・アルプス山脈に挟まれた地域です。テヴィオットデール丘陵が太平洋からの冷たい風を遮り、サザン・アルプス山脈から暖かい北西の風が穏やかに吹き込むことで、ブドウは均一に成熟し、酸味を保ちながら果実味が濃縮されます。この理想的なバランスが、高品質なピノノワールを生み出す要因となっています。