商品について
エレメント・ワイナリー ピノ・ノワールは、ニューヨーク州フィンガーレイクスで生産されているワイン。卓越的な技術をもつクリストファー・ベイツの自信作です。
ドイツのモーゼル渓谷でワイン造りを学んだベイツは、手作業による丁寧な収穫、革新的な醸造を実践。みずみずしい果実味と鮮やかな酸味が調和し、洗練されたミネラル感が楽しめる1本です。華麗なアロマと長い余韻も魅力的です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノ・ノワール
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原産国・地域 |
アメリカ/ニューヨーク/フィンガーレイクス
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生産者 |
エレメント・ワイナリー |
テイスティングノート
香りは、チェリーやラズベリーとともに、スミレやバラなどの花々の華やかさがあります。
口に含むと、熟したベリー類の甘味と爽やかな酸味があり、ミネラル感が味わいを引き締めてくれます。バランスのある味わい、エレガンスと洗練が特徴です。
【生産者】エレメント・ワイナリー
エレメント・ワイナリーを率いるクリストファー・ベイツは、コーネル大学で経営学を学び、ホテル業界で25年の経験を持つ異色のキャリアの持ち主。ホテル・フォシエールをはじめとする受賞歴のある施設で経験を積み、ホスピタリティの精神を極めたクリストファー・ベイツ。経営上の才能もぴか一だった彼は、利用客に提供する食事や飲み物にも興味を持つようになり、シェフとソムリエの資格を習得しました。
父の勧めでドイツのモーゼル渓谷でワイン造りを学び、辛口のリースリングで名を馳せていたイミッヒ・バッテリーベルクに師事。帰国後、アメリカでのワイン造りのプロジェクトに邁進します。2012年に全米の「ベスト・ヤング・ソムリエ」に選出され、2013年にマスターソムリエのタイトルを取得しました。
ドイツやイタリアでワイン造りを学んだ妻のイザベルとともに、2009年、生まれ故郷のフィンガーレイクスにエレメント・ワイナリーを設立。2016年にはレストラン「F.L.X Table」をオープン。レストランはUS Todayでニューレストラン1位を獲得し、世界を驚愕させました。
シェフ、経営者、ワイン醸造者としての才能をいかんなく発揮し続けているクリストファー・ベイツ。品質と洗練にこだわるベイツのコンセプトにより、エレメント・ワイナリーは少数生産ながら質の高いワインを生産し続けています。
テロワールを最大限に表現するための工夫
エレメント・ワイナリーでは、既成概念から離れたブドウの栽培やワイン造りを目指しています。フィンガーレイクスというユニークな土地柄を反映するワインを作るために、人工的なアプローチは最小限にとどめているのです。
ブドウの栽培には、オーガニック農法を導入。地元の農家と協力をしながら、より品質の高いブドウの栽培にトライし続けています。
収穫はすべて手摘みで行い、全房を発酵させます。野生酵母を使用した発酵はゆっくりと自然発酵。18カ月に及ぶフレンチオーク樽での熟成のあと、ステンレスタンクで追加熟成を行います。
ワインにより凝縮感を与えるための逆浸透膜法も採用。複雑でエレガントな深みを持つワインは、さまざまな手間と工夫によって仕上がっていきます。
ブルゴーニュやドイツのワイン造りの影響は受けていても模倣はしない。これがエレメント・ワイナリーの矜持です。
【生産地】ニューヨーク
ニューヨーク州におけるワインの歴史は17世紀から始まったといわれ、現在は州内に200を超えるワイナリーがあるといわれています。
ロングアイランド、ハドソンバレーなど、著名なワイン生産地があり、フィンガーレイクスはとくに質の高いワインの銘醸地として有名です。
オンタリオ湖やエリー湖を隔ててカナダと国境を接し、アパラチア山脈や五大湖岸の平地など、複雑な地形が特徴のニューヨーク州。ブドウの栽培方法やワインの製法も、それぞれのエリアやワイナリーごとに異なっています。
フィンガーレイクスは「冷涼な気候」と表現されることが多い土地ですが、冬は凍り付くように寒く、厳しい環境といってさしつかえないでしょう。デリケートなピノ・ノワールの栽培は決して簡単ではありませんが、石灰岩質の土壌や地勢は質の高いブドウを生み出す条件になっています。ニューヨーク州の他地域よりも洗練されたピノ・ノワールが生産できるのも、土壌とワイナリーの努力によるところが大きいとされています。
フィンガーレイクス
エレメント・ワイナリーがあるフィンガーレイクスは、ニューヨーク州の中央部に位置しています。200万年以上前の氷河期に形成された11の湖が連なる地域です。
細長い形状が特徴のこれらの湖は深さもあり、凍結することがまれ。そのため、フィンガーレイクスの厳寒を和らげる効果をもたらしてくれます。
急勾配の斜面は排水性に優れ、日照時間も確保できます。空気の流れもあるため、霜による被害が少ないというメリットも。
ピノ・ノワールが栽培されるエレメント・ワイナリーの畑は、おあつらえ向きの石灰岩地帯。皮が薄くデリケートなピノ・ノワールですが、フィンガーレイクスの大地に育まれて、小粒ながら凝縮感のある果実を実らせます。
アメリカ各地で栽培されているピノ・ノワールのなかでも、フィンガーレイクス産は香りの高さで有名。皮が薄いため色やタンニンの調整が難しいとされていますが、エレメント・ワイナリーの技術によって重厚な風味を持つ1本になります。
他に類を見ない条件を持つフィンガーレイクスの魅力が、エレメント・ワイナリーのピノ・ノワールに詰まっているのです。