商品について
「トイスナー リプキー シラーズ」の特徴は、その濃縮された果実味と爽やかな酸味が織りなす絶妙なバランス感。
そして、バロッサ・ヴァレーの古木が生み出す、力強いタンニンと深いコクが楽しめる点も人気の理由です。
このような、バランス良く重厚感のある上質なワインであるのにも関わらず、飲みやすい手ごろな価格であることも魅力の1つ。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
フルボディ |
ブドウ品種 |
シラーズ 100%
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原産国・地域 |
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生産者 |
トイスナー(Teusner) |
格付け |
G.I. BAROSSA VALLEY |
テイスティングノート
香りはダークチェリーなどの黒系果実とスミレの花、そして胡椒などのスパイスのアロマが豊かに広がります。
口に含んでまず感じるのは、ブドウの凝縮した果実味と力強いタンニン。
そして、豊かなテロワールから生み出される深いコクとバランスの取れた酸味が全体を引き締めます。
余韻に感じるのは、スパイスと黒系果実が織りなすリッチな複雑性。
長い年月をかけ育ったブドウ樹の上品さを体現した、重厚で味わい深いワインとなっています。
【生産者】トイスナー
トイスナー・ワインズは、オーストラリアのバロッサで醸造家のキム・トイスナーと栽培家のミック・ペイジの2人が設立したワイナリー。
設立のきっかけは、当時生産するほど赤字になっており伐採が検討されていた、この地の古いブドウ畑を守るため。
ヴィンテージを大切にする思いが強い彼らは、共に資金を集め、2001年このブドウ畑を存続させることに成功。
ワイナリー設立の初年度には、平均樹齢60~70年であるオリジナルの古木(グルナッシュ)を主体に、マタロ(ムールヴェルト)とシラーズを加えたブレンドを2種類製造。
その上品さと力強さを兼ね備えた味は唯一無二で、今では世界各地で愛されるほど人気の高いワインとなりました。
彼らのヴィンテージを重んじるこの取り組みは、オーストラリアの有名なワイン評論家であるジェームス・ハリデーから「バロッサに古くから存在する低収量・無灌漑の古樹の畑を守ろうとする若い醸造家たちのニュー・ウェーブ」と評されるなど、多方向から評価されているワイナリーの1つです。
古木のブドウにこだわった何も加えない自然なアプローチ
トイスナーは、樹齢を多く重ねたブドウの古木の良さを最大限に活かす、ワイン造りに長けていることで知られます。
彼らが古木のブドウ樹にこだわる理由は主に3つ。
1つ目は、長い年月をかけ深く根を張るため。
これにより、地中深くにある豊富なミネラルや栄養素を吸収した、豊かで複雑な風味を持つブドウが育つようになります。
2つ目は、古木が作る実の総量。
古木は一般的に実の総量が少なくなるため、その分ブドウ一粒一粒に通常よりも多くのアロマ化合物が集中し、奥深い風味を持つようになります。
3つ目は、果皮の厚さ。
果皮に含まれるタンニンや色素といったポリフェノール量の割合が増えるため、味わいに骨格や深みが強く加わります。
さらに、トイスナーは自分たちが持つ理念の1つ「手頃な価格での提供」を実現するため、これらの古木と若い樹のブドウを組み合わせたワイン造りにも挑戦。
若い樹のブドウも併用することで、フレッシュで濃厚な味を加えられるのと、コストを抑えた「手頃で楽しめる」ワイン造りに成功しています。
また、実際にこれらのブドウを使って醸造を行う際は、過度な処理や添加物を使わない自然なアプローチに限定。
ブドウが本来持つ純粋な風味を最大限に活かせるよう工夫しています。
このようなたくさんのこだわりを詰め込むことで、重厚感のある上質な味わいながら、リーズナブルな価格で楽しめるシラーズが実現されています。
【生産地】バロッサ・ヴァレー
トイスナーがあるのは、南オーストラリアの北東に位置するバロッサ・ヴァレー。
ワイン産業で有名なこの地域には、トイスナー以外にも、多くの小規模なビンヤードとワイン製造施設が点在しています。
バロッサ・ヴァレーは温暖で乾燥した夏と、穏やかで雨が多い冬が特徴の地中海性気候。
一日の中で寒暖差があり、暖かい日中の気温はブドウの光合成を促進し、果実にたっぷりの糖分を蓄積させます。
たいして夜間は比較的冷涼であり、バランスの取れたワインに不可欠な酸の分解を防いでくれます。
また、トイスナーのブドウ畑があるバロッサ・ヴァレー北部の土壌も、ワイン造りに優れた性質を持ちます。
この付近の土質は、他と比べて、ブドウに良質なタンニンを与えるための鉄分が豊富。
シラーズのような赤ワインの品質をより高めてくれます。
こういった、シラーズなどのブドウ品種の栽培に優れた環境が揃っていることから、トイスナーが理想とするワイン造りにとってまさに理想的な場所となっています。