商品について

ウォルファー・エステイトの代表作「サマー イン ア ボトル」は、ニューヨーク州ロングアイランドの冷涼な気候とミネラル豊富な土壌という恵まれたテロワールを見事に表現したロゼワインです。メルローを主体に9種類のブドウをブレンドすることで、「ボトルの中の夏」という名にふさわしい複雑さと深みのあるワインに仕上げています。

様々な果実の風味が幾重にも重なり、爽やかな酸味と繊細なミネラル感がアクセントを添え、印象的な余韻を残します。ニューヨークワインの魅力を存分に楽しめる、コストパフォーマンスに優れた逸品です。

タイプ	ロゼワイン
飲み口	辛口
ブドウ品種	メルロー: 48% シャルドネ: 15% カベルネ・フラン: 13% ピノ・ノワール: 11% ゲヴュルツトラミネール: 9% リースリング: 4%　(2020)
原産国・地域	アメリカ/ロングアイランド/ハンプトンズ
生産者	ウォルファー エステイト

テイスティングノート

香りは、熟したカンタロープ（赤肉種のマスクメロン）の甘い香りや梨のみずみずしいアロマ、華やかな花の香りが広がり、夏の果樹園を思わせる心地よい爽やかさを感じます。

口に含むと、イチゴやラズベリーの豊かな果実味と、フレッシュな酸、そして軽やかなミネラル感が見事に調和し、バランスの取れた洗練された味わいが口の中に広がります。

このワインは、まさに「ボトルの中の夏」というワイン名を体現するかのように、様々なフルーツが層をなす豊かな飲み心地のワインです。滑らかでフルーティな口当たりに、心地よい酸味がアクセントを加え、長く続く余韻が高いクオリティを物語っています。

【生産者】ウォルファー エステイト(Wölffer Estate)

ウォルファー エステイトは、アメリカ東海岸のニューヨーク州ロングアイランドで高級避暑地として知られるハンプトンズに位置し、1988年にドイツ出身のクリスチャン・ウォルファーによって設立されました。設立当初はエリート乗馬施設としてスタートしましたが、ドイツの伝統的なワイン造りの家系に生まれたローマン・ロスが参画したことで、サステイナブルなブドウ栽培と最新技術を組み合わせたワイン生産を開始し、現在ではプレミアムワインの生産者として広く認知されています。ワイナリーにはウォルファー氏自身の名を冠することで、ワイン造りに対する強いコミットメントと誇りを示しています。

地域の個性を重視するローマン・ロスのワイン造りは、国内外で高い評価を得ています。彼の手掛けるワインは、長期熟成が可能な高品質なワインとして知られ、特にロゼワインの人気があります。
中でも、ウォルファー エステイトの代表作である『サマー イン ア ボトル』シリーズは、華やかな酸味とミネラル感が際立つ味わいで、アメリカ全土で人気を集め、多くの賞を受賞しているワインです。

ロングアイランドの冷涼な風土が生む、ウォルファー エステイトの持続可能なワイン造りの物語

ウォルファー エステイトでは、ニューヨーク州ロングアイランドの冷涼な気候を生かしながら、自然と調和したワイン造りを行っています。

栽培では、持続可能な農法を採用し、9月後半から10月後半にかけて9種類のブドウを手摘みで丁寧に収穫します。手摘みの収穫は手間がかかりますが、一房ずつブドウの状態を確認しながら収穫することができ、果実を傷つけるリスクも低減することができます。さらに収穫時期を他のシリーズのブドウより数日遅らせることで、ブドウに凝縮感を与え、より豊かな味わいを実現しています。

収穫後は、低温で3週間かけてゆっくりと発酵させることで、フルーツのアロマを最大限に引き出しながら果実味と酸味のバランスが取れたワインに仕上げます。その後、澱とともに8週間の熟成を行います。この過程で澱からの旨味成分がワインに溶け込み、複雑な風味とともに深みのある豊かなテクスチャが加わります。

このような丁寧なワイン造りを経て、フレッシュで凝縮感のある果実味が際立ち、長期熟成にも耐えうる高品質のワインが完成するのです。

【生産地】アメリカ/ロングアイランド

ウォルファー エステイトは、ニューヨーク州ロングアイランドの東端、ハンプトンズ地区のサガポナックに位置しています。この地域は、ニューヨークの人たちの高級避暑地として知られ、大西洋とロングアイランド湾に挟まれた地形が特徴です。海洋性気候の影響を受け、冷涼な海風が吹き抜けるため、ブドウ栽培に理想的な環境が整っています。夏は温暖でありながら、冷たい海風と霧がブドウの過熟を防ぎ、ゆっくりとした成熟を促します。

土壌は砂や砂利、シルトやロームが混在する土壌で構成されています。砂や砂利質の土壌は水はけが良く、ブドウの根が水分を求めて地中深くまで伸びることで、土壌から水分とともに豊かなミネラルを吸収します。また、シルトとロームで構成された土壌は水分保持力が高く、適度な湿度をブドウに供給しながら、繊細で複雑なフレーバーをもたらします。

このようなハンプトンズ特有の冷涼な気候と特徴的な土壌が、フレッシュな酸味と複雑なミネラル感が際立つワインを生み出すのです。特に「サマー イン ア ボトル」シリーズは、このユニークなテロワールを反映した高品質なワインとして広く評価されており、その安定した品質と優れたコストパフォーマンスから、多くの支持を集めています。