商品について
ソノマコースト屈指のブドウ栽培家として名高いハーシュ・ヴィンヤーズが生み出すピノ・ノワールです。太平洋に面した冷涼な気候と丘陵地帯の複雑な地質が織りなす唯一無二のテロワールのもと、有機栽培と自然酵母を用いた醸造で繊細な深みのあるエレガントなワインに仕上げています。
凝縮感のある鮮やかな果実味と綺麗な酸が調和し、滑らかな口当たりが心地よさを与え、ミネラルが全体を引き締めています。ソノマのテロワールをボトルの中で余すことなく表現した逸品です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノ・ノワール 100%(2019)
|
原産国・地域 |
アメリカ/カリフォルニア州/ソノマコースト
|
生産者 |
ハーシュ・ヴィンヤーズ |
格付け |
AVA ソノマ・コースト |
テイスティングノート
香りは、チェリーやラズベリーの鮮やかな果実に、スミレやバラの華やかでフローラルな香りが加わり、豊かなアロマが広がります。
口に含むと、凝縮感のある果実味に繊細な酸味とミネラルが絡み合い、フレッシュでバランスが取れた味わいです。冷涼なソノマのテロワールが深みのある味わいと鮮やかな酸に表れ、柔らかくシルキーなタンニンも相まって、エレガントなワインに仕上がっています。
【生産者】ハーシュ・ヴィンヤーズ
ハーシュ・ヴィンヤーズは、1980年にデヴィッド・ハーシュがソノマコースト西端の太平洋に面した丘陵地に設立したワイナリーです。当初、彼はカリフォルニアの名だたるワイナリーにブドウを供給するブドウ農家でしたが、2002年に自社ブランドのワインをリリースしました。
ハーシュ・ヴィンヤーズのワイン造りは、近くを走るサン・アンドレアス断層の影響を大きく受けています。この断層には様々な種類の土壌が混在し、畑によって異なる土壌特性が見られます。また、太平洋からの冷涼な風と霧がもたらす変動しやすい気候も相まって、ハーシュ・ヴィンヤーズのワインは複雑で個性的なキャラクターが特徴です。
ハーシュ・ヴィンヤーズは、2011年に有機農法の一種であるバイオダイナミック農法(ビオディナミ農法)へと移行し、2014年には全ての畑でこの農法が採用されました。
現在はデヴィッドの娘ジャスミンがワイン造りを統括し、特にピノ・ノワールが世界中で高く評価されています。
ハーシュ・ヴィンヤーズは、ソノマコーストの冷涼で複雑な気候と高地のサン・アンドレアス断層の多様な地質が織りなす唯一無二のテロワールをそのワインで見事に表現し、ソノマコーストを代表するピノ・ノワール生産者として確固たる地位を築いています。
自然との共存を大切にしブドウ本来の味わいを引き出すハーシュ・ヴィンヤーズのワイン造り
ハーシュ・ヴィンヤーズでは、農薬や化学肥料を一切使用せず畑全体の生態系を尊重するバイオダイナミック農法と呼ばれる有機農法を採用しています。28エーカーの畑を区画ごとにきめ細かく管理し、土壌とブドウが本来持つ潜在的な力を最大限に引き出しています。
収穫は全て手摘みで行われ、自然酵母を用いて低温発酵を行います。低温発酵でブドウ本来のフレッシュな果実味を保ちながら、自然酵母を使うことで、培養酵母と比較して発酵がゆっくり進行するため、ブドウ本来の風味がより多く引き出されて、豊かでコクのある味わいにつながります。
熟成は新樽と古樽をバランスよく組み合わせたフレンチオーク樽で行い、ワインに深みと複雑さを与えています。
【生産地】ソノマコースト
ソノマコーストはカリフォルニア州北部の太平洋沿岸に位置し、冷たい海風と霧が特徴の地域です。冷涼な気候のためブドウがゆっくりと成熟し、酸味が豊かでバランスの取れた味わいのワインが生まれます。
また、一日の中での寒暖差が大きく、日中は日照が豊富で気温が上がるためブドウの糖度が高まります。一方で夜間は、海からの冷たい風と霧で気温が下がり、果実の糖と酸の分解を抑制することで、果実味と酸のバランスが取れたエレガントなブドウが育まれます。
さらに、この地域特有の粘土質の土壌は、水分保持能力が高い一方で、その水分を植物が吸収しにくい状態で保持する傾向があるため、ブドウの根に適度な水分ストレスを与えます。それが特にピノ・ノワールやシャルドネで凝縮感のある果実味とミネラル感が際立つ繊細なワインに仕上がります。