商品について
このワインに使用されるのは、サンタ・バーバラ地域の特異な環境のなか、ブルゴーニュの伝統的スタイルで育んだ特別なブドウ。
鮮やかな果実味・華やかな花の香り・フレッシュな酸味を兼ね備えながら、それぞれが見事なバランスで調和した、極上の味わいとなっています。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ピノ・ノワール 100%
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原産国・地域 |
アメリカ/カリフォルニア/サンタバーバラ
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生産者 |
オー・ボン・クリマ |
テイスティングノート
色調は、深い輝きを放つルビーレッド。
香りは、チェリーやラズベリーのフレッシュな果実に、スミレやバラの華やかさが加わる、複雑なアロマです。
口に含むと広がるのは、鮮やかでピュアな果実味と豊かなコク。
そして、独特なサンタ・バーバラの野生酵母が生み出す、リッチなミネラル感が感じられます。
また、味と香りのバランスが非常に優れており、全体的にまろやかで飲みやすいテイストであることも特徴。
華やかなパーティーシーンだけでなく、日常的な食事にもマッチする、親しみやすさも魅力となっています。
【生産者】オー・ボン・クリマ
このワインを製造しているのは、1982年に設立されたアメリカのワイナリー「オー・ボン・クリマ」。
「日当たりのよい畑」を意味する名前で、このワイナリーの理念と生産拠点であるサンタ・バーバラの理想的な気候を反映したものとなっています。
通称ABCとも呼ばれる人気ワイナリーであり、設立者は、ジム・クレンデネンとそのパートナーであるアダム・トルマック。
ジム・クレンデネン氏は、ブルゴーニュの巨匠アンリ・ジャイエに師事していることで知られています。
アンリ・ジャイエ仕込みの伝統的なブルゴーニュスタイルで栽培されるブドウは、サンタ・バーバラが持つ自然の魅力が最大限に引き出された格別なもの。
このブドウをもとに造られる彼らのピノ・ノワールは、他のワインには無い、リッチなまろやかさとエレガンスさを持っています。
その高い品質から、1989~1990年には世界で最も影響力のあるワイン評論家とされるロバートパーカーによって、「世界のベストワイナリー」へ掲載。
評価が非常に厳しいワイン専門誌として知られるスペクテーターから「5スターワイナリー」に選ばれるなど、多くの受賞歴を誇っています。
また、1994年に行われたマスター・オブ・ワインのブラインドテイスティングでは、ワインの王様と呼ばれるロマネ・コンティやアンリ・ジャイエのグランクリュと間違われたことがあるという逸話を持ちます。
現在においても世界中から高い評価を受け続けており、今やカルフォニアを代表するワインの1つとなっています。
ブルゴーニュの伝統に強く影響されたオー・ボン・クリマのワイン造り
オー・ボン・クリマの創立者ジム・クレンデネンは、ブルゴーニュの巨匠アンリ・ジャイエに大きな影響を受けた1人。
ブドウの栽培から醸造までの全てにおいて、ブルゴーニュの伝統的なスタイルにこだわり、ワイン造りを行っています。
まず、彼らが行うこだわりの1つ目は、ブドウを全て手摘みで収穫すること。
収穫時のダメージを最小限に抑えて、ブドウ本来の風味を保ちます。
また、収穫するのは、熟度が均一で品質の高いブドウのみ。
品質にこだわることで、濃厚な香りと味わいをワインへしっかり反映させます。
2つ目のこだわりは、伝統的なブドウの発酵。
発酵するときは、補糖・補酸は行わず、野生酵母のみを使用します。
人工的な手入れを行わないことで、ブドウ本来の風味がより引き立ち、豊かでコクのある味わいを実現します。
こだわりの3つ目は、フレンチオークを使った熟成方法。
ブドウが持つ自然な風味を保つために、新樽の使用率は低く抑えています。
それにより、適度でわずかなオークの風味を加え、バランスの取れた味わいとなるよう調整。
ブルゴーニュならではの、果実の自然な魅力を最大限に引き出します。
こうしたこだわりを詰め込むことで、伝統的なブルゴーニュスタイルのワイン造りを実現。
エレガンスで味わいと風味のバランスに優れた、最高品質のピノ・ノワールを完成させています。
【生産地】カリフォルニア州
オー・ボン・クリマが位置するのは、アメリカのカルフォニア州。
カルフォニア州はピノ・ノワールの生産地として有名であり、サンタ・バーバラやソノマをはじめとする銘醸地が多いことでも知られています。
この地域には、ピノ・ノワールの生産に適した特徴が2つあります。
1つ目は、年間降水量が少なく、日中は温暖であること。
これによりブドウは、健全に成長し、香り高く凝縮した果実味を獲得することができます。
2つ目は、夜間が冷涼であること。
一日の中で寒暖差があり、夜の涼しい気温は、ブドウの成熟スピードがゆっくりになります。
すると、酸味の分解が抑制され、ワインに最適なフレッシュな酸味が保たれるように。
こういった特性によって、たっぷりの果実味と鮮やかな酸味を兼ね備える、上質なブドウの栽培が実現できます。
サンタ・バーバラ
オー・ボン・クリマはカルフォニア州の中でも特殊な環境であるサンタ・バーバラにブドウ畑を有しています。
このサンタ・バーバラの一番の特徴は、土壌の多様性。
石灰質・珪藻土をはじめとする粘土質のロームが見られ、それぞれがブドウの成長に良い影響を及ぼします。
まず、石灰質土壌の特徴は、水はけが良い点とカルシウムが豊富なこと。
これにより、ブドウは地中深くまで根を張るようになり、カルシウムやミネラルなどの豊富な栄養を吸収できるようになります。
次に珪藻土の特徴は、シリカの含有量が高いこと。
ブドウがシリカを多く吸収することで、ワインに繊細でフレッシュなミネラル感が与えられます。
オー・ボン・クリマは、こういった特性のある環境を最大限に活かし、独自の方法でブドウを栽培。
そうすることで、独特のミネラル感とフレッシュで高い酸味を持つ、極上のピノ・ノワールを生み出しています。