
アミスフィールド

南極に最も近いワイン産地、セントラル・オタゴに位置するアミスフィールドのブドウ畑は、標高230mの丘陵地に広がります。この独特な立地がもたらす上質な冷涼気候と長い生育期間は、他の生産地では得難い特徴です。特にピノ・ノワールにおいて、この環境は格別に芳醇な果実味と豊かな酸を持つブドウを育み、バランスに優れたワインを生み出します。
このような特別な立地でワイン造りを行うアミスフィールドは、ニュージーランドのワイナリーランキングにランクインするなど、ニュージーランドを代表するワイナリーの一つとして知られています。
目次
セントラル・オタゴの地でピノ・ノワールを極める名手
アミスフィールドはセントラル・オタゴ地方の冷涼な気候と多様な土壌を活かしたワイン造りで知られるワイナリーです。
すべてのワインには自社畑で栽培されたブドウを使用し、土地のテロワールを忠実に反映した独自の味わいを持つワインを生み出しています。
その品質は国内外で高く評価され、世界的に有名なワイン雑誌であるワイン・スペクテーター誌で「ニュージーランド・ベスト6 ピノ・ノワール生産者」にも選ばれました。アミスフィールドは、セントラル・オタゴのピノ・ノワールを極める名手として、独自の魅力を放つワインを世界に届けています。
冷涼なセントラル・オタゴでピノ・ノワールの魅力を追求し続けてきたワイナリー
アミスフィールドの歴史は、1999年、セントラル・オタゴ地方のピサ山脈の麓で幕を開けました。創業者たちは、この地域の冷涼な気候と多様な土壌が、高品質なワイン生産に理想的であると確信し、土地のテロワールを最大限に活かすワイン造りを目指してワイナリーを設立しました。
アミスフィールドの成長において重要な節目となったのが、2008年にステファニー・ランバード博士が参加したことです。彼女は、アデレード大学でワイン醸造学の博士号を取得し、オーストラリア、オレゴン、ブルゴーニュといった世界的なワイン産地で本場の技術を経験。彼女の専門知識と情熱は、アミスフィールドのワインの品質を飛躍的に向上させ、国内外のワイン愛好家や専門家からの評価を一層高める要因となりました。
冷涼なテロワールが育むピノ・ノワールの魅力を追求し続けるアミスフィールドは、今ではセントラル・オタゴ地方を代表するワイナリーとして、広くその名が知られています。
世界的なピノ・ノワールの銘醸地セントラル・オタゴの中でも指折りの生産者として注目されるアミスフィールド
世界最南端にあるワイン産地、セントラル・オタゴの中心に位置するアミスフィールドは、冷涼な気候と長い生育期間を最大限に活かしたワイン造りで知られています。この特別なテロワールから生まれる卓越した品質のワイン、特にピノ・ノワールは、ニュージーランド国内にとどまらず、海外でも広く支持されています。
世界的に影響力のあるワイン・スペクテーター誌では「ニュージーランド・ベスト6 ピノ・ノワール生産者」の一つに選ばれ、さらにニュージーランドのワイナリー評価団体The Real Reviewによるワイナリーランキング「Top Wineries of New Zealand 2020」にも名を連ねました。
アミスフィールドは今ではセントラル・オタゴを代表する生産者として、世界中のワイン愛好家や専門家の注目を集めています。
土地とブドウの個性を最大限に引き出すことを目指したサステナブル農法
アミスフィールドでは、環境への配慮を重視し、サステナブル農法を採用することで、土地とブドウの個性を最大限に引き出すワイン造りを行っています。冷涼な気候の特性を活かしながら熟度の高いブドウを育てるために、土壌の健康を維持する適切な管理を徹底。こうした丁寧な取り組みにより、凝縮した風味と豊かな味わいを持つ高品質なブドウが育まれています。
このように、アミスフィールドは自然との調和を保ちながら、高品質なワインを安定的に生産し続けています。土地の特性を活かすサステナブルな栽培アプローチにより、アミスフィールドのワインは独自の魅力と高い品質を誇っています。
野生酵母とフレンチオークにこだわる醸造でテロワールを表現
アミスフィールドでは、野生酵母とフレンチオークを駆使する醸造によって、セントラル・オタゴ地方特有の冷涼な気候と土壌の豊かな個性を最大限に引き出しています。
収穫では、独自の厳しい基準をクリアした完熟ブドウのみを手摘みで丁寧に選別。この細やかな作業が、ワインの完成度を支える要因になっています。
そして厳選されたブドウは、野生酵母を用いて適切な温度管理のもとで発酵が行われます。実は野生酵母による発酵は、培養酵母に比べて時間がかかるため、その過程でブドウ本来の風味がじっくりと引き出されるという特徴があります。
さらに、発酵と並行して醸し(マセラシオン:果汁に果皮や種子を漬け込む工程)の期間を設け、果皮や種子から、色素や風味、そしてタンニンを抽出します。この過程で、ワインに複雑で奥深い味わいがもたらされてます。
熟成にはフレンチオーク樽を使用し、ヴァニラやスパイスの香りがワインに溶けこむことでさらに奥行きのあるワインになります。また、この過程でタンニンの酸化や重合などの化学変化が起こることで、滑らかな口当たりと豊かな風味へと変化していきます。
このような伝統的な技術と最新の醸造技術を組み合わせることで、セントラル・オタゴ地方独特のテロワールが忠実に反映されたワインを造り出しています。豊かで凝縮感のある味わいを持つアミスフィールドのワインは、世界中のワイン愛好家から高く評価され続けています。