商品について
200年以上の歴史ある2つのマデイラワインメーカー、ブランディーズとコサート・ゴードンが造るマデイラ。
爽やかな柑橘系やドライフルーツのような深みのある味わいが特徴です。食事との相性も良く、マデイラ初心者の方におすすめの一本です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
セルシアル 100%
|
原産国・地域 |
ポルトガル/マデイラ
|
生産者 |
ブランディーズ(Blandy’s)
コサート・ゴードン(Cossart Gordon) |
格付け |
DOC. マデイラ |
テイスティングノート
色調は淡く、明るく輝くトパーズのような金色です。
香りは、フレッシュな柑橘系のアロマに、ドライフルーツ、ナッツや樽のニュアンスが重なり、とても複雑です。
口に含むと、アーモンドやキャラメルを思わせるようなリッチな味わいに加え、豊かな果実味とバランスの取れた酸味が感じられます。心地よいミネラル感もあり、長い余韻が印象的な辛口のマデイラです。
【生産者】ブランディーズ、コサート・ゴードン
ブランディーズとコサート・ゴードンはいずれも、マデイラワインカンパニー社が所有する老舗のマデイラワインメーカーです。
ブランディーズは、1811年、健康上の理由でマデイラ島に移住したジョン・ブランディーによって設立されました。
ジョンは兄弟と共に事業を拡大しながら、ロシア、北ヨーロッパ、アンティル諸島、北アメリカなどへマデイラワインを輸出し、その名声を高めました。
息子のチャールズがビジネスを引き継ぎ、1852年のウドンコ病の被害時には、大量の古いワインを購入するなどして事業を維持しながら基盤を固めました。
ブランディーズは1925年にマデイラ・ワイン・アソシエーションに加盟し、1989年にはポートワイン生産者のシミントン家と提携してグローバル展開を加速しています。
7世代、200年以上にわたり家族経営を貫き、伝統的なカンテイロ方式で品質の高いマデイラワインを提供し続けています。
コサート・ゴードンは、1745年にウィリアム・ゴードンとフランシス・ニュートンが設立した、世界最古のマデイラワイン会社です。
1808年にウィリアム・コサートが加わり、現在の名前となりました。
かつてアメリカ植民地との貿易で最高品質のマデイラワインを提供し、「アメリカン・マデイラ」としてその名を世界へと広めていったワイナリーです。
生産者 栽培、収穫、醸造方法
ブランディーズとコサート・ゴードンは、伝統を大切にしながらマデイラワイン造りを行っています。
マデイラワインの生産に当たっては、まずブドウを厳しく選果し、プレスして皮と果汁を分けることで、雑味の少ないピュアな果汁の味わいを引き出してます。
発酵は温度管理されたステンレスタンクで行われ、ブドウジュースの発酵終了直前にグレープブランデーを添加して発酵を止めます。
これにより、ブドウのフルーティなアロマとバランスの取れた酸味が保たれます。
マデイラ セルシアル 5年の熟成は、伝統的なカンテイロシステムで行われます。
この方法は、アメリカンオーク樽に詰めたワインを熟成庫内で保管し、太陽熱による自然な加熱で酸化熟成させるものです。ワインの温度は25℃から30℃程度まで上がり、樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成させることで、複雑な香りと味わいのあるマデイラワインが生み出されます。
こうして完成したマデイラワインは、既に酸化熟成が完了していることから常温での保存が可能。
抜栓後も品質の劣化が少ないため、ゆっくり時間をかけて楽しむことができるワインです。
【生産地】マデイラ島
マデイラ セルシアル 5年は、ポルトガルから南西に約1,000キロメートル離れた、大西洋に浮かぶマデイラ島で生産されています。マデイラ島の気候は温暖な亜熱帯気候で、年間を通じて穏やかな気温と高湿度を維持し、ブドウの成熟を促進します。夜は涼しくなることから、昼夜の寒暖差がブドウの高い酸味を保つのに役立ち、ワインにフレッシュでシャープな味わいをもたらします。
マデイラの土壌は火山性でミネラルが豊富です。水はけが良いことから、ブドウは水分を求めて地中深く根を張り、土壌から水分と豊富なミネラルを吸収します。これらの気候や地理的要因によって、鮮やかな酸味と豊かな果実味、そして独特のミネラル感を持つワインが生み出されるのです。