商品について
北海道の余市から「世界に通用する」ワイン造りを目指すNIKI Hills Wineryのフラッグシップと言える白ワイン、「はつゆき」。
冷涼な北海道のテロワールにマッチしたケルナー種のブドウで造られ、国内外のコンクールで数多くの入賞を果たしています。
フレッシュな柑橘類や華やかな花のアロマに加え、ミネラル感もある複雑な香りが特徴的。
生き生きとした酸味と熟した果実味のバランスが調和した、豊かな味わいを楽しめるワインです。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ケルナー 100%
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原産国・地域 |
日本/北海道/余市
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生産者 |
仁木ヒルズワイナリー(Niki Hills ワイナリー) |
テイスティングノート
色調は鮮やかなレモンイエローです。
香りはフレッシュな柑橘系と花のアロマを強く感じます。ミネラル感のある香りも特徴的で、複雑でバランスの取れた印象を与えます。
口に含むと、シャープな酸味と清涼感が広がり、ミネラル感も感じられます。フレッシュな酸味と熟した果実味がバランスよく調和した複雑で豊かな味わいのワインです。
熟成のポテンシャルもあり、すぐ飲んでも熟成させてから飲んでも楽しめる一本です。
【生産者】仁木ヒルズワイナリー
仁木ヒルズワイナリー(NIKI Hills Winery)は、人口減少と住民の少子高齢化で準限界集落となった余市郡仁木町の再生を目指し、2014年に設立されました。
2015年から仁木町と余市町の契約農家のブドウを使用したワイン造りを開始し、2019年秋からは仁木町の自社畑のブドウを用いたワインも手がけています。
仁木ヒルズワイナリーの32ヘクタールの敷地には、醸造所、ブドウ畑、ナチュラルガーデン、レストラン、研修・宿泊施設があり、国内外の観光客を誘致して町の活性化に取り組んでいます。
仁木ヒルズワイナリーのワイン造りは、太田麻美子氏とウィズリントン マリコ氏という2人の醸造家が担っています。
太田氏には仁木町で培った栽培や醸造の技術、そしてウィズリントン氏には海外での豊富な経験があり、2人の経験を組み合わせながら、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りに取り組んでいます。
仁木ヒルズワイナリーの目標は、「世界に通用する」ワイン造りです。
チームはヴィンテージごとのテーマを明確にし、ディスカッションと試行錯誤を重ねながら、世界に誇れるワインを生産しています。
地域の特性を最大限に活かし、仁木町の風土と文化を反映したワインは、国内外で高く評価されています。
ワイナリーの名前は、所在地である仁木町に由来し、「仁木」の英語表記「NIKI」とその地形を表す「Hills」を組み合わせて命名されました。
仁木ヒルズワイナリーのワインは、これまでに国内外のワインコンクールで数々の賞を受賞しています。
特に「HATSUYUKI 2015」は国際的なワインコンクールで金賞を受賞し、高く評価されています。
生産者 栽培、収穫、醸造方法
仁木ヒルズワイナリーでは、世界に通用するワイン造りを目指し、果実の成熟度とワインの品質にこだわりながら、北海道のテロワールを最大限に生かしたワイン造りに取り組んでいます。
栽培においては、ブドウの樹勢をコントロールして健全なブドウを育てることを目的に2022年より「キャノピー・マネジメント(ブドウ樹の健康管理)」に力を入れています。
果実の品質向上を図るため「花かすの除去」を徹底し、風通しと日当たり改善のため「除葉」を適切に行うことで、より健康で高品質なブドウを育てています。
収穫は手摘みで丁寧に行い、熟度が均一で品質の高いブドウのみを選んで収穫することで、濃厚な香りと味わいのあるワインを造ることが可能になります。
醸しの段階では、低温で発酵させることで、果汁の酸化を防ぎながらもブドウ自身が持つ酵素が活発になるため、豊かな風味が引き出されます。
白ワインは15〜20°Cで発酵させ、発酵中も発酵後も低温を保つことで、香りを際立たせるよう心掛けています。
発酵の工程では、フレッシュな酸味をしっかり残すためにマロラクティック発酵(MLF)を行わずに瓶詰めまで持っていきます。
このように仁木ヒルズワイナリーでは手間を惜しまず丁寧なワイン造りを行い、熟成にも耐えられる優れたワインを生み出しています。
そのワインは、フレッシュな酸味と熟した果実味がバランスよく調和し、複雑で豊かな味わいが国内外で高く評価されています。
【生産地】北海道
北海道はその冷涼な気候から、ワイン産地として急速に成長しており、ワイナリーの数は過去10年で約3倍の60箇所以上に増加しました。
冬季は厳しい寒さですが、ケルナーという品種は耐寒性が高く、北海道の気候に非常に適しています。
ブドウの生育期である春から秋にかけては日中と夜間の寒暖差が大きく、酸と糖のバランスが良いブドウが育ちます。このように育まれたブドウからは、シャープな酸味と清涼感、そしてミネラル感が際立つワインが造られています。
また、梅雨や台風の影響が少なく、夏の降雨量が少ないことから、ブドウに病害が少ないことも北海道の大きな特徴です。
北海道の土壌は多様で、地域によって異なりますが、一般的に排水性が良く、ブドウ栽培に適した土壌が多く見られます。
ブドウ栽培が盛んな余市町
はつゆきのブドウが栽培されている余市町は、北海道の中でも特にブドウ栽培が盛んな地域で、標高60m〜80mの日当たりの良い斜面にブドウ畑が広がっています。
そのため、冷涼な気候の北海道においても、余市町の斜面に広がる畑は豊富な日照を受け、ブドウがしっかりと成熟することが可能です。さらに、余市湾から畑に上る冷たい霧が、気温が上昇する夏においても昼夜の寒暖差を生み出し、これにより果実の糖と酸が保持され、熟した果実味とフレッシュでシャープな酸味を持つワインが造られます。
余市では、特に火山性の土壌が多く見られます。砂や粘土が混ざり合った水はけの良い土壌はブドウにミネラル分を豊富に吸収させ、ワインに独特のミネラル感を与えます。また、土壌の保水力が高いため、乾燥した夏でもブドウに安定的に適量の水分が補給されて、ブドウの健全な成長が保たれます。