商品について

ブルゴーニュ特有の豊かな土壌がもたらす、奥深い複雑さと力強いミネラル感を同時に楽しめる、極上の一本。

ブラックチェリーの果実味、スミレの花のアロマ、バニラやクローブなどのスパイス、それぞれが見事のバランスで調和し、心地よい複雑さを感じさせてくれます。

テイスティングノート

香りは、ブラックチェリーやカシスの果実香とスミレの花のアロマが豊かに広がります。
また、そこにシナモンやクローブのスパイス、そして微かなバニラやトーストの香りも絡み合うことで、上品な複雑性を感じさせてくれます。

口に含むと感じられるのは、濃厚に凝縮された果実味と豊富なミネラル分。
そして、それらがブドウの爽やかな酸味と絶妙に調和することで、複雑でありながらも、バランスのとれた飲みやすさを実現しています。

【生産者】ブシャール・ペール・エ・フィス

ブシャール・ペール・エ・フィスは、1731年に創業された歴史あるワイナリー。
3代目のアントワーヌ・フィリベール氏の時代に大きな発展を遂げるも、1970年代に一時的な衰退期を迎えます。

そんな状況を改善するべく、1995年に経営を引き継いだのが、ジョゼフ・アンリオ氏。
今までの状況を一新し、ワイン造りの全工程で徹底した品質改革を実施。

テロワールを忠実に表現するワイン造りを目指し、最新の醸造設備の用意と環境に配慮した持続可能な農法の確立を行いました。

その結果、古くからの伝統的な良さと最新の醸造技術が融合した、独自のプレミアムワインが完成。
唯一無二のワインを造りだすワイナリーとして、再び世界的に高い評価を得るようになりました。

今では、フランスのワイン産地コート・ドールにおいて、約130hpaの畑を所有するまでに事業を拡大。
数あるコート・ドールにあるワイナリーの中で、最も多くの土地を所有するドメーヌとしても有名です。

ブシャール・ペール・エ・フィスのテロワールを忠実に表現するワイン造り

ブシャール・ペール・エ・フィス最大の特徴は、伝統と最新技術を融合させた唯一無二のワイン造り。

テロワールの魅力を最大限に引き出すために工夫された製造方法は、どれも独自のこだわりが詰まったものとなっています。

まず、ブドウは厳しい基準をクリアしたものだけを使用します。

それを各区画ごとに細かく管理し、最適なタイミングで収穫。
また、収穫の際は全て手摘みで行い、機械は使用しません。
そうすることで、熟度が均一で品質の高いブドウだけを選定できるため、濃厚な香りと味わいをワインへ等しく与えることができます。

次に醸造家庭では、マセレーション（醸し）が約15日間行われます。
この長期間のマセレーションにより、色調が深く濃くなり、骨格のあるタンニンも加わるように。
それにより、色・香り・味わいにおいて、より複雑で深みのあるワインへ仕上げることができます。

そして、発酵の際は、ステンレスや木製の発酵槽を併用。
それぞれ特性が異なるものを使うことで、フルーツの新鮮なフレーバーとスパイスやクローブの複雑さの両方をブドウへ与えます。

最後は、フレンチオークの新樽と旧樽を独自のバランスで使用する、独自の方法で熟成を行います。
この計算された特殊なバランスにより、適度なオークの風味、そして奥深い果実の風味を強調。
また、新樽由来のバニラやトーストの香りもバランス良くワインへ加えることができます。

これらの細部に至るこだわりによって、コート・ド・ニュイが持つ本来のテロワールを最大限に活かしたワイン造りを実現。
自然が生み出す、ブラックチェリーやシナモンなどのスパイス、そしてバニラなどの風味を複雑に併せもった、奥深い味わいの「ジュブレ・シャンベルタン」を完成させています。

【生産地】コート・ド・ニュイ地区

今回ご紹介した「ジュヴレ・シャンベルタン ブシャール・ペール ・エ・フィス」が生産されているのは、フランス・ブルゴーニュ地方の北部に位置する、コート・ド・ニュイ地区。

この地域はブルゴーニュの銘醸地と呼ばれており、ブドウ栽培に適した独特の環境であることが知られています。

まず、コート・ド・ニュイの気候は、「暑く乾燥した夏」、「冷涼で雨をもたらす雨」、「厳寒な冬」を繰り返すことが特徴的です。

夏の高温は、ブドウの成熟を促し、アルコール度数や濃厚なブラックチェリーやラズベリーの風味を強調。
雨をもたらす冷涼な秋は、成熟のスピードを適正にコントロールし、複雑ながらもバランスのとれたエレガントな味わいをもたらします。
そして、冬の寒さは健全なブドウの成長を促し、安定した品質・豊かな色調と黒系果実やスミレの香りを与えてくれます。

コート・ド・ニュイのブドウ栽培に適した土壌

また、コート・ド・ニュイの土壌もユニークな特性をもっています。

この付近の土壌は、石灰岩と泥灰土が層を成して形成されたもの。

石灰岩は水はけが良いため、、ブドウの根に水分が行き渡りすぎないことによる適度なストレスが加わり、果実へ風味を凝縮するように。
これにより、濃厚なチェリーやブラックベリーの風味が強くもたらされます。

一方、泥灰土は保水性が高いという特徴があります。
この土壌はブドウの成長に必要な分の水分を保ってくれるため、果実が健康的に成熟。
そうすることで、バランスの取れた酸味と豊かな果実味がもたらされるようになります。

これらが絶妙なバランスで層を成しているため、まさにワイン造りに理想的な土壌となっています。

そして、ブシャール・ペール ・エ・フィスは、このコート・ド・ニュイ地域の気候や土壌の特性を熟知しており、それを最大限に活かしたワイン造りを行います。
その結果、豊かな果実味や酸味と複雑なスパイスなどの香りが、見事に調和した極上のジュブレ・シャンベルタンを実現できているのです。