商品について
マリヌーのオールド・ヴァインズ ホワイトは、シュナ・ブランをベースにテロワールの魅力をギュッと凝縮した1本。
クリーミーでリッチなテクスチャーには、蜂蜜や豊かな果実味をふんだんに感じられます。
ワイン評価ガイド「プラッターズ・ガイド」から「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを何度も得ているマリヌー。同ワイナリーが自信を持って生産するオールド・ヴァインズ ホワイトは、数々の賞を受賞してきました。
柔らかな酸味をまとった優雅な味わいは、贅沢の極みです。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
74% シュナンブラン
8% レレット・ブランシュ
7% ヴィオニエ
6% グルナッシュ・ブラン
5% セミヨン・グリ (2019)
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原産国・地域 |
南アフリカ/ウエスタンケープ/スワートランド
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生産者 |
マリヌー(Mullineux & Leeu Family Wines) |
格付け |
W.O. スワートランド |
テイスティングノート
色調は淡い麦わら色です。
香りは、トロピカルフルーツや完熟果物の豊かなアロマが特徴。蜂蜜の香りやミネラル感もあり、複雑さが魅力です。
口に含むと、凝縮したクリーミーでリッチな味わいが広がります。柔らかな酸味とふくよかなコクによって、ワインの骨格はよりクリアに。バランス感が抜群で、安定した美味しさを楽しめます。
【生産者】
2007年、クリスとアンドレア・マリヌー夫妻によって設立されたワイナリー、Mullineux & Leeu family wines。南アフリカ出身のクリスとカリフォルニア州出身のアンドレアがワイナリーの主役。南アフリカでも有数のワインの名産地スワートランドを舞台に、名だたるワインが生産されています。
夫妻はともに醸造家。伝統的な製法と現代的な技術を融合させ、テロワールの魅力を最大限に引き出すワイン造りを目指しています。
夫妻のワイン造りの哲学はとてもミニマル。持続可能な農業を実践し、最低限の介入でワイン造りを行っています。
ワイン造りの工程においても、夫妻の哲学は首尾一貫しています。
酵母や添加物は使用せず、清澄や濾過も行いません。手間がかかろうとも丁寧な手法に徹底し、志を同じくするワイン生産者との協力もかかしません。真の意味でスワートランドを表現するワインの体現を目指しています。
2007年の創業という若いワイナリーながら、実力は折り紙付きのMullineux & Leeu family wines。名実ともに南アフリカでもっとも有名なワインブランドのひとつとして知られています。
2014年から近年にいたるまで、ワインエンスージアスト誌やティム・アトキンのレポート、プラッターズ・ガイドで数々の賞や「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。入賞の常連になっています。
ワイナリー名は、マリヌーの名前と共に夫妻のパートナーであるアナリット・シンの存在も見えます。「Leeu」とはアフリカーンス語で「ライオン」のこと。
アナリット・シンの「Singh」をアフリカーンス語に翻訳して「Leeu」に。ワイナリーの強さと勇気を象徴しています。
Mullineux & Leeu family winesは、ワイン造りにおける彼らの哲学を貫き、時代にふさわしい持続可能な栽培や制法を開発し、安定した評価を誇るワインを作り続けています。
マリヌーのテロワールを尊重したワイン造り
Mullineux & Leeu family winesはスワートランドの大地を熟知しています。テロワールの素晴らしさを最高の形でワインにすることを可能にした技術。栽培から醸造にいたる過程で、さまざまな技術や工夫が駆使されているのです。
オールド・ヴァインズ ホワイトが生産されるスワートランドは土壌が多様です。頁岩(泥板岩)や花崗岩、片岩など、鉄分が豊富な土で構成されています。シュナ・ブランはこの豊かな土壌からミネラルを吸収、味わい深いワインとなります。
ブドウの収穫はすべて手摘み。ブドウの品質を最良の状態で維持します。
ブドウは収穫後、一晩冷却します。房ごとプレスすることで、ブドウのフレッシュ感と果実味が保たれます。
収穫したブドウは、500バレルで足踏みし果汁を放出。約4日間のマセレーション(発酵容器のなかで果皮や種を漬け込む作業)を行います。
発酵は自然酵母を使用。
野生酵母によって発酵はゆっくりと進行し、豊かな味わいを生み出します。
マリヌーのオールド・ヴァインズ ホワイトの味の骨格は、この過程で完成されるといわれています。
また、マリヌーでは、発酵の段階で酵母、酸、タンニン、酵素を加えることは一切しません。清澄や濾過も行わず、人間による介入は最低限に抑えて、自然の力を最大限に活用します。
マロラクティック発酵(乳酸菌の働きによってリンゴ酸が分解される発酵)を導入することで、酸味がまろやかになり、味わいに深みが出ます。白ワインにはまれなクリーミーなリッチ感も、こうした過程を経て生まれるのです。
熟成に使用されるのはオーク樽です。新樽、および1~2年使用した樽を併用し、熟成後にブレンド。バランスのとれた風味になっていきます。
【生産地】ウエスタン・ケープ州
マリヌー オールド・ヴァインズ ホワイトは、南アフリカ共和国の南西部、ウエスタン・ケープ州で生産されています。テーブルマウンテンで有名なウエスタン・ケープ州は、海洋気候の影響を受けやすい立地。海からの冷たい風と霧を受けて、ブドウはゆっくりと時間をかけて成熟し、ほどよい酸味を含むワインが生まれます。
そして、ウエスタン・ケープは地中海性気候。乾燥した夏と湿潤の冬が特徴です。カラッとした夏の気候は病害を減らし、降雨量が増える冬はブドウ畑に水分をもたらします。
熟成とともにまろやかになるシュナ・ブランは、ウエスタン・ケープの風土の中で果実味を増し、独特のアロマを発するようになります。
この地の土壌は花崗岩を中心にミネラルを多く含み、砂質の土壌はブドウの根の成長を助けてくれます。
ウエスタン・ケープ州のなかでも、マリヌーの本拠地があるスワートランドはアフリカ特有の乾燥した空気に包まれています。ブドウ栽培に最適なこの条件を活用したマリヌーでは、サステナブルな栽培も可能になりました。自然の力を最大限に生かしつつ持続可能な農法を導入し、コストパフォーマンスに優れたワイン生産を行っています。
ウエスタン・ケープの気候、スワートランド独特の風土。
マリヌー オールド・ヴァインズ ホワイトはこの条件を最大限に生かし、他に類を見ないワインの傑作を世に送り出しているのです。
スワートランド
マリヌーがワインの生産を行っているのは、ウエスタン・ケープ州北部に位置するスワートランド。内陸部に広がるスワートランドは海洋性気候の影響をあまり受けず、ブドウは高い日照量を受けて成長します。太陽の力でブドウの果実味は濃厚になり、アプリコットや桃のような香りを放つようになります。
乾燥した空気が特徴のスワートランド、夏は気温が上がります。年間降水量が少ないため、ブドウは相応のストレスを受けて育ちます。ワインの味わいが濃縮する理由はここにあります。
また乾燥した空気と高温によってブドウの糖度は上昇、アルコール度が高いワインに仕上がるのです。
シルトやシェールを含むスワートランドの土壌は排水性が高く、根も伸び伸びと元気に成長します。多様な土壌が含むミネラルは、マリヌーのワインの美味を支える大事な要素になっています。
スワートランドの気候や土壌を十全に活かし、自然の力を引き出して完成するマリヌー オールド・ヴァインズ ホワイト。
南ア屈指の名ワインとして、燦然と輝き続けています。