商品について
10世代にわたり伝統を大切にしながら革新を続けてきたアンリ・ブルジョワ。
シャヴィニョール村のテロワールを見事に表現し、グレープフルーツやネクタリンのフルーツ香と、火打石のような独特のミネラル感が際立ちます。
白ワインの銘醸地サンセールが産み出す、酸味と果実味が見事に調和した唯一無二のソーヴィニヨン・ブランです。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
ソーヴィニヨンブラン 100%
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原産国・地域 |
フランス/ロワール/サンセール
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生産者 |
アンリ・ブルジョワ(Henri Bourgeois) |
格付け |
AOC. SANCERRE |
テイスティングノート
色調は淡い黄金色です。
香りはグレープフルーツやネクタリンの豊かなフルーツ香が際立ち、独特の火打石のようなミネラル感のある香りが感じられます。また、ミントや草、ハーブの爽やかな香りも特徴的です。
口に含むと、高い酸度がもたらすフレッシュで爽やかな風味が広がり、ミネラル感とシャープな酸味が際立ちます。果実のピュアでリッチな味わいがバランスよく調和し、長い余韻が楽しめるワインです。
生産者 アンリ・ブルジョワ
アンリ・ブルジョワは、フランスのロワール地方サンセール村に拠点を置く家族経営のワイナリーです。10世代にわたりワイン造りを続けてきましたが、現ワイナリーの創業は、1950年に8代目のアンリ・ブルジョワがサンセール村のシャヴィニョールに2ヘクタールのブドウ畑を開墾したことに始まります。その後、息子のジャン=マリーとレミの2人がワイン造りに参画し、ワイナリーを拡大、発展させました。2000年にはニュージーランドのマールボロにもワイナリーを設立しています。
ブルジョワ家のワイン造りにおける哲学は、精緻なブドウ栽培とワイン醸造の「善」と「美」、そして「真実」、この3つを讃えることです。それは環境に敬意を払ったワイン造りや、ワインの豊かなアロマを讃えることでもあります。
ワイナリー名は創業者アンリ・ブルジョワの名前に由来し、彼のワイン造りへのコミットメントが表れています。現在は10代目となるアルノー、リオネル、ジャン・クリストフの3人が伝統を大切にしながらワイナリーの未来を切り開く役目を果たしています。
こうして一族が力を合わせて発展させてきたアンリ・ブルジョワは、2019年にWilliam Reed Business Mediaが選ぶ世界のトップ50ワイナリーにランクインするなど、サンセールを代表するワイナリーとして国際的にも高い評価を獲得しています。
生産者 栽培、収穫、醸造方法
アンリ・ブルジョワは、各畑の土壌や気候に合わせたブドウ栽培を行い、テロワールの特性を最大限に引き出しています。
収穫は主に手摘みで丁寧に行われ、ブドウは収穫直後のフレッシュな状態のまま醸造施設に運ばれて選別が行われます。ブドウを除梗し、軽く破砕した後に温度管理されたタンクで醸しが行われます。この過程で、果皮からの色素や風味が抽出され、ワインに複雑な深みが加わります。
発酵はステンレスタンクを用い、酵母の働きが最も活発になる15度から18度で行われます。これにより、ブドウのフレッシュでピュアな風味を維持しながら、フルーツや花の香りが最大限に引き出されます。また、ステンレスタンクを使用して温度を厳密に管理しながら発酵させることで、発酵が安定し、ワインの一貫した品質が保たれます。
発酵後のワインは、しばらくの間、澱と共にステンレスタンクで熟成させます。熟成中も酸素の侵入を防ぐため、ワインの新鮮で純粋なアロマを保ちながら、澱からの成分が引き出され、よりリッチで構造のあるワインが完成します。
【生産地】ロワール
ロワール地方はフランス北西部に大きく広がる地域で、中でもサンセールがあるロワール川上流の一帯は冷涼な大陸性気候で知られています。
ロワール地方の土壌は非常に多様で、主にカイユット(石灰岩)、シレックス(土石)、テール・ブランシュ(粘土石灰質)が見られます。カイユットは水はけが良く、ぶどうの根が地中深くまで伸びることで土壌から豊富なミネラルを吸収し、ワインに高いミネラル感を与えます。
また、石灰岩は酸性度が高いことから、ワインにシャープな酸味をもたらします。また、シレックス土壌は、火打石のような特有のミネラル感のある香りをワインに与えます。
テール・ブランシュは粘土と石灰岩が混ざった土壌で、水分を保持しやすく、ブドウに安定した水分供給を行います。これにより、ブドウは大きな水分ストレスを感じることなく、安心して成長できる生育環境でじっくり時間をかけて成熟することから、濃縮した風味を持つ果実が育ちます。
さらに、粘土質土壌から豊富な栄養素を吸収することで、ワインにリッチで構造のある風味がもたらされます。
【生産地】 サンセール
サンセールは、ロワール地方の中心部に位置し、ロワール川沿いに広がる小高い丘陵地帯が特徴的なエリアです。
丘陵地帯の斜面は日当たりが良く、ブドウの樹は十分な日照を受けて光合成が活発に進みます。その結果、糖分とアロマ化合物が豊富に生成され、完熟した果実味豊かなブドウが育ちます。また、適度に雨が降り乾燥しすぎない気候が、ブドウの健康的な成長を促進しています。
さらに、昼夜の寒暖差が大きいこともこの地のワインを語る上で重要なポイントです。夜間の冷え込みとロワール川で発生する朝霧による朝の緩やかな気温の上昇が、日中に生成されたブドウの糖分とアロマ成分の分解を遅らせながら、酸度を高く維持します。これにより、糖と酸、そしてアロマの豊かなブドウが育ちます。
これらのサンセール特有の条件がロワール地方共通のテロワールに組み合わさることで、複雑でバランスの取れたサンセールのワインが生まれ続けているのです。