商品について
シャトー・クーテは、白ブドウのセミヨンを主体に造られているワインで、柑橘類や白い花の香りを濃厚に感じられます。
味わいは複雑な要素を持ちながらも、それぞれが絶妙に調和しており、口当たりも非常に滑らか。
全体のバランス感が非常に優れた、エレガンスな1本となっています。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
甘口 |
ブドウ品種 |
セミヨン 75%、ソーヴィニヨン・ブラン 23%、
ミュスカデル 2%(2006)
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原産国・地域 |
フランス/ボルドー/バルサック
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生産者 |
シャトー・クーテ(Château Coutet) |
格付け |
ソーテルヌ一級 |
テイスティングノート
香りは、白い花・柑橘類・蜂蜜の濃厚なアロマが広がるなかに、バニラのニュアンスも感じられます。
そして口に含むと広がるのは、複雑なミネラル感とやや強めの酸味。
この酸味が全体を引き締めており、バランス感に優れた優美な味わいへと昇華させています。
【生産者】シャトー・クーテ(Château Coutet)
シャトー・クーテは、フランス・バルサック村にてシャルル・ル・ゲラン氏が設立したワイナリー。
1643年から続く由緒正しきワイナリーであり、ソーテルヌ1級に格付けされた、バルサック村を代表するシャトーです。
現在では、バリ家が経営を引き継いでおり、フィリップ・バリ氏とアライン・バリ氏によって管理されています。
1994年にはバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社と独占契約を結び、品質向上を図ったことで、シャトー・クーテのワインは更なる高品質化に成功。
その結果、2014年のヴィンテージは、ワインスペクテーター誌の世界トップ100ワインにおいて、3位を獲得。
名実ともに、世界で高い評価を受けるワイナリーとなっています。
自然と伝統が融合、唯一無二のエレガンスを追求するシャトー・クーテの哲学
シャトー・クーテは、ワインの品質を最大限に高めるために、特徴的な取り組みを行っています。
1つ目は、有機農法とバイオダイナミック農法を実践すること。
自然に近い持続可能な方法でブドウを栽培することで、ミネラル感が豊富な果実に成長させます。
これは上質なセミヨン品種(白ブドウ)の栽培に不可欠であり、独特の風味と構造をもたらしてくれます。
2つ目は、手摘みで収穫すること。
熟度が均一で品質の高いブドウだけを厳選するために、目視で確認してから収穫を行います。
これにより、濃厚な香りと味わいをワインに与えることができます。
最後の3つ目は、発酵と熟成について。
新樽のフレンチオーク樽を用いて、濃厚なバニラやスパイスのニュアンスを与えながら、クリアで美しい仕上がりへ整えます。
さらに、その後に長期熟成で行うことで、複雑で深みのある風味も加えていきます。
これらの取り組みを行うことで、濃厚な香りと味わいが生まれ、他にないエレガンスで上質なシャトー・クーテが完成されます。
【生産地】フランス/ボルドー
シャトー・クーテが位置するのは、フランス・ボルドー地方にある、バルサック村。
この村は、川に挟まれた独特な地形で、湿った空気と冷涼な空気が交わる特殊な気候であることが特徴です。
これは、ブドウの糖度を高めるのに役立つ「貴腐菌」を発生させるために、非常に適した条件となっています。
また、温暖で湿潤な気候であることも特徴で、年間を通じて均等に降水があります。
特に、秋に発生する朝霧は貴腐菌の成長を促進してくれます。
こうした環境下でブドウを栽培できるため、バルサックで生まれるワインは、高い糖度と酸度のバランスに優れたものとなります。
バルサック
バルサックは土壌においても特徴的な点があります。
それは、ブドウの健康的な成長を促す、石灰質土壌が多いこと。
この土壌の特徴は水はけの良さで、これによりブドウは深く根を伸ばすようになります。
そうすることで、地中深くの豊富なミネラル分を吸収できるため、豊かな複雑味をワインへ与えることができるように。
特にセミヨンの品種においては、独特の風味と構造がより強く出るようになります。
こうした気候と土壌の両面において、優れた特性を持つのがバルサック村の環境であり、シャトー・クーテの魅力を引き出すために欠かせないものとなっています。