商品について
北海道余市町で栽培されたピノ・ノワールを使用し、千歳ワイナリーの長年の経験と熟練の技術で仕上げたエレガントなワインです。手摘み収穫したブドウを丁寧に醸造することで、北海道ならではのミネラル感と繊細な風味が見事に表現されています。
チェリーやラズベリーの果実香にバラの花びらやスミレの芳醇なアロマが調和し、フレッシュな酸味が豊かな果実味を引き立てます。控えめで柔らかなタンニンが滑らかな口当たりをもたらし、繊細な果実味が余韻まで続きます。上品でバランスの取れた味わいが魅力的なワインです。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
ミディアムボディ |
ブドウ品種 |
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原産国・地域 |
日本/北海道/余市町
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生産者 |
千歳ワイナリー(Chitose Winery) |
テイスティングノート
香りは、チェリーやラズベリーといった赤系果実の香りを主体に、可憐なスミレや華やかなバラの花びらのニュアンスも感じられます。
口に含むと、フレッシュで生き生きとした果実味が広がり、キレのある酸が全体を引き締めています。繊細なミネラル感に加え、ほどよいバニラとスパイスのニュアンスが、味わいに奥行きと複雑さをもたらしています。タンニンは控えめで柔らかく心地よい余韻を残します。
冷涼な気候で育まれたブドウならではの、エレガントでバランスの取れた味わいのワインです。
【生産者】千歳ワイナリー
千歳ワイナリーは、今や日本を代表するワイナリーとして海外でも評価されている中央葡萄酒(山梨県)の一拠点として、1988年に北海道千歳市で設立されました。「千歳」という言葉は「千年」を意味し、地域の永続的な繁栄を願う想いがワイナリー名に込められています。
設立当初、千歳ワイナリーでは地元農家の協力を得て、特産のハスカップという果物を使った果実酒の製造を開始しました。1992年には余市町の木村農園と契約し、ピノ・ノワールの栽培をスタート。木村農園は北海道のブドウ栽培における先駆者として知られ、長年にわたり千歳ワイナリーと共に歩んできた農園です。
千歳ワイナリーは、冷涼な気候に適した白ブドウ品種ケルナーの栽培を開始するなど挑戦を続け、2011年には、それまでの中央葡萄酒の一部門という位置づけから、「北海道中央葡萄酒株式会社 千歳ワイナリー」として独立し、より独自性を発揮するようになります。
代表の三澤計史氏は、「北海道を世界に通用するワイン産地にしたい」という目標を掲げ、北海道の地理的条件を最大限に活かしながら、北海道ならではの高品質なワイン造りに取り組んでいます。
千歳ワイナリーのワインは、ピノ・ノワール、ケルナーともにその品質の高さが広く認められ、高く評価されています。
果実味と樽香が絶妙に調和、千歳ワイナリーが描く北海道ワインの新たな物語
千歳ワイナリーでは、北海道ならではのフレッシュでエレガントなワインを生み出すために、非常に丁寧なワイン造りが行われています。
ブドウは、樹齢15~35年の樹を使用しています。冷涼な気候のもと、適切に管理された栽培により、ブドウはゆっくりと成熟し、豊かな果実味とバランスの取れた酸を持つブドウが育ちます。
収穫は手摘みで行い、丁寧に選別を行って質の高いブドウのみを使用しています。選別されたブドウは、醸しと呼ばれる工程で果皮を果汁に一定期間接触させることで、色素や風味成分を引き出します。この工程を通じて、ワインに深みのある色合いと濃厚な味わいが加わり、果実味とタンニンが調和した複雑な風味がもたらされます。
発酵は、低温で徹底した温度管理のもと行うことで、ブドウのフレッシュでフルーティなアロマが引き出され、滑らかな味わいと酸味、果実味が絶妙に調和したワインが仕上がります。
発酵が完了した後は、閉鎖式プレスを用いて果汁を搾ります。果汁が空気に触れる機会を最小限に抑えることで酸化を防ぎ、フレッシュでピュアな果実の香りと味わいを保っています。
熟成にはフレンチオーク樽の新樽と古樽を併用し、新樽からバニラやスパイスのニュアンスを加えつつ、古樽も使うことで過剰な樽香が付くことを抑え、果実味を最大限に生かす工夫がされています。
【生産地】日本/北海道
北海道は冷涼な気候と広大な自然に恵まれ、ワイン用ブドウの栽培に適した産地が複数存在します。特に余市町や、札幌と旭川の間に位置する空知地方では、ピノ・ノワールなど冷涼な気候に適した品種が育てられています。千歳ワイナリーがある千歳市は、余市町や空知地方と隣接する石狩地方に位置し、同様に豊かな自然に囲まれています。
北海道の冷涼な気候は、ワインに北海道ならではの個性をもたらします。春から夏にかけての適度な降水がブドウの成長を助けながら、夏でも比較的涼しく夜に気温が下がるためブドウは酸味を保ちながらゆっくりと成熟し、フレッシュで生き生きとした果実味を持つブドウが育まれます。また、冬の厳しい寒さはブドウの樹を休ませる役割を果たしています。
北海道の土壌は火山性土壌や石灰質を含む土壌が多く存在し、それがミネラル感と繊細な風味を持つワインを生み出す要因にもなっています。
余市町
北ワイン ピノ・ノワールのブドウが栽培されている余市町は昼夜の寒暖差が大きいことが特徴です。寒暖差があることは、ブドウの酸の保持には大切な条件で、特にピノ・ノワールにとって重要です。北海道の冷涼な環境下でも日中暖かくなることでブドウは糖を蓄積し、夜間の冷え込みが糖と酸の分解を抑制することで、ブドウはゆっくりと成熟しながら鮮やかな果実味としっかりとした酸のバランスの取れた果実を育みます。また、海から吹く風の影響で適度な湿度があることも、ブドウの成熟にとって理想的な条件です。
余市町の土壌は主に火山性土壌で構成されており、水はけが良くミネラルが豊富なことが特徴です。ブドウの根は水分を求めて地中深くまで伸びて、土壌から多様なミネラルを吸収します。その結果、豊かなミネラル感のあるブドウが育ちます。
このような環境で育まれた千歳ワイナリーのピノ・ノワールは、冷涼な気候とミネラル豊富な土壌が生むバランスの取れた酸味と複雑な風味が特徴です。ゆっくりと成熟したブドウによって果実味と酸味が調和し、エレガントな味わいを持つ高品質なワインが生み出されます。