商品について
ガヴィ・デイ・ガヴィ ブラックレーベルは、ピエモンテ州で100年以上の伝統を誇るワイナリー、ラ・スコルカが手掛ける最高峰の白ワインです。ガヴィ地区の中でも特に優れたロヴェレート地域で育つ希少なコルテーゼ種のブドウを100%使用して造られています。
アルプスと地中海に囲まれた独特のテロワールがもたらす、フレッシュさと豊かなミネラル感がこのワインの魅力です。柑橘系の爽やかな香りとナッツのニュアンス、生き生きとした酸味とほどよいボディが見事に調和した、洗練された味わいの逸品です。
タイプ |
白ワイン |
飲み口 |
リッチ |
ブドウ品種 |
コルテーゼ 100%
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原産国・地域 |
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生産者 |
ラ・スコルカ(La Scolca) |
格付け |
DOCG ガヴィ |
テイスティングノート
色調は、淡い麦わら色で、ほんのりと緑がかっています。
香りは、爽やかな柑橘系のアロマと花の香りが華やかに広がります。時間の経過とともに、ナッツやアーモンド、さらにはフリント(火打石)のようなミネラルのニュアンスが現れ、奥行きのある複雑なアロマを形成しています。
口に含むと、生き生きとした酸味が特徴的で、フレッシュな柑橘系の風味が口中を心地よく満たしてくれます。石灰質土壌に由来するミネラル感も顕著に感じられ、クリーミーな質感と相まってワインに深みと複雑さが感じられるでしょう。長く続く余韻にアーモンドやヘーゼルナッツのニュアンスが残り、清涼感とともに絶妙なバランスを保っています。
このワインは、果実味と酸味、ミネラル感が見事に調和した、エレガントかつ洗練された味わいの白ワインです。
【生産者】ラ・スコルカ
ラ・スコルカの歴史は1919年にイタリアのピエモンテ州ガヴィ地区で始まりました。現オーナーキアラ・ソルダティの高祖父ジョヴァンニ・バッティスタ・パロディがこの地に土地を購入。当初は小麦を栽培していましたが、ジョバンニの息子アルフレドが最初にブドウを植え、家族のためにワイン造りを始めました。
その後の代のヴィッオトリオ・ソルダティがこの土地が持つワイン産地としてのポテンシャルに気づき、本格的なワイン造りを開始しました。「ラ・スコルカ」というワイナリー名は地元の方言で「スフルカ(遠くを見る)」に由来し、未来を見据えたワイナリーのビジョンを象徴しています。1969年には「ガヴィ・ディ・ガヴィ」を商標登録し、赤ワインが主流だったガヴィ地域で、コルテーゼ種で造る白ワインの先駆者且つ成功者となりました。
1998年以降キアラ・ソルダティがワイナリーを指揮し、一族の伝統を守りつつ、イノベーションとマーケティング戦略を駆使して、ラ・スコルカを世界的なワインブランドへと成長させました。
キアラは、ラ・スコルカの輸出率を70%以上に拡大し、国際的な知名度を大きく向上させました。彼女の功績は高く評価され、2021年にはイタリア政府から「カヴァリエーレ・デル・ラヴォーロ(労働騎士)」という名誉ある称号を授与されています。
また、ラ・スコルカのワインは国内外で数々の賞を受賞しており、その品質は世界的に広く認められています。
伝統を受け継ぎ、進化し続けるラ・スコルカのワイン造り
ラ・スコルカのワイン造りの哲学は、ブドウ畑での丁寧な管理を基盤とし、自然の恵みと最新のテクノロジーを巧みに融合させることで、最高品質のワインを生み出すことにあります。
ブドウの収穫は、完熟の絶妙なタイミングを見極めて、手摘みで丁寧に行われます。これにより、未熟果の混入を防ぎ、ブドウの品質劣化を防いで、フレッシュな果実味と酸味を最大限保持します。
発酵は、14〜16℃に管理されたステンレスタンクを使用し、酸素との接触を最小限に抑えることでブドウのピュアな風味を守ります。発酵には土着酵母を使用することで、テロワールの個性をワインに反映させます。さらにシュールリー製法(澱と共に熟成させる方法)を採用することで、澱の旨味成分がワインに溶けこみ、豊かなボディとクリーミーな質感がもたらされます。
発酵後の熟成は翌年の4月まで継続され、この間シュールリー熟成が進むことでさらなる複雑さと豊かなテクスチャーが加わります。この綿密なプロセスを経て、生き生きとした酸味と長い余韻を持つ、バランスの取れたワインが完成するのです。
ラ・スコルカは、その100年以上の歴史の中で常に進化を続け、伝統的手法に最新の醸造技術を融合させながら、最高品質のワイン造りに日々励んでいます。
【生産地】ピエモンテ州
ピエモンテ州は、イタリア北西部に位置し、世界的に名高い高級ワインの産地として知られています。イタリア語で「山の麓」を意味するピエモンテの名の通り、アルプス山脈に抱かれるような独特の地形が特徴で、フランスやスイスと国境を接しています。地中海の一部であるリグリア海にも近く、変化に富んだ地形が特徴です。
この地理的多様性がもたらす独特の気候条件が、ワイン造りに理想的な環境を生み出しています。州内には、ランゲやモンフェッラート、ロエロ、そしてガヴィといった、個性豊かで優れたワインを生む名産地が点在しています。
ガヴィ
ガヴィはピエモンテ州南部に位置し、リグリア州との境界に近接しています。この地域はアペニン山脈のふもとに広がる丘陵地帯で、リグリア海にも近い独特の地理条件が、この地のテロワールに重要な影響を与えています。
気候は海洋性で、夏は涼しく秋には朝霧が発生するため、ブドウはゆっくりと時間をかけて均一に成熟します。さらに、リグリア海からの冷たい潮風がブドウの栽培に理想的な環境を作り出し、高い酸味とフレッシュな柑橘系の香り、そして独特のミネラル感が特徴のブドウを育みます。
この地域の土壌は主に石灰質と粘土質で構成されています。この土壌がブドウに骨格と複雑さ、そして豊かなミネラル感をもたらします。