商品について
ガッレッティ・バローロは、イタリアワイン愛好家の間で絶大な人気を誇るワイナリー、ラ・スピネッタが手掛ける至宝のワインです。
冷涼なピエモンテ州の石灰質土壌から生まれる独特のミネラル感と、丁寧な醸造・熟成プロセスが、このワインに奥行きと長期熟成のポテンシャルをもたらしています。豊かな果実味と生き生きとした酸のハーモニーが広がり、シルクのように滑らかなタンニンが長く余韻を引き立てます。「ワインの王様」の真髄を体現する、エレガントで力強い逸品です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
フルボディ |
ブドウ品種 |
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原産国・地域 |
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生産者 |
ラ・スピネッタ(La Spinetta) |
格付け |
DOCG |
テイスティングノート
色調は、深みのあるルビーレッドです。
香りは、豊かなフローラルアロマが特徴的です。チェリーやバラの華やかな香りが広がり、繊細なハーブやミントのニュアンスも感じられます。エレガントで奥行きのある香りです。
口に含むと、果実の甘味と酸味が見事に調和し、ミネラル感と複雑な風味が特徴的です。
滑らかなタンニンが優れたボディと構造をもたらし、余韻は長く果実味豊かなフィニッシュが印象的な赤ワインです。
【生産者】ラ・スピネッタ
ラ・スピネッタは1977年にピエモンテ州で設立。当主であるジョルジョ・リヴェッティのもとで、伝統と革新が融合したワイン造りを行っています。
ピエモンテとトスカーナの2つの州で、その土地の個性を最大限に引き出すことを信念に、ネッビオーロやバルベーラなどの土着品種を育てています。特に2000年に初リリースされたこのガッレッティ・バローロは、長期熟成に耐えうる力強さとフィネス(繊細さや優美さ)を備え、リリース当初から非常に高い評価を獲得しています。
手間を惜しまぬ情熱が生む最高の一杯
ラ・スピネッタは、ピエモンテ州にある約2.2ヘクタールの畑でブドウを栽培しています。
収穫は10月半ばに、完熟したブドウを選んで手摘みで行われます。収穫タイミングを正確に見極めることが、ワインの豊かな風味を引き出す鍵となっています。
手作業の収穫は手間がかかりますが、未熟果の混入を防ぎつつブドウへのダメージも最小限に抑えることができます。その結果、酸味と果実の甘味がバランスよく保持され、フレッシュで豊かな香りを持つワイン造りが可能となるのです。
選別後のブドウは、まず温度管理されたタンクで約12日間のマセラシオン(醸し:果汁に果皮や種子を漬け込む工程)が行われます。この過程で、ブドウの果皮から色素やタンニンがしっかりと抽出され、ワインに深い色合いと滑らかな口当たりがもたらされます。
その後、ロータリーファーメンターという回転式のタンクを用いて10日間のアルコール発酵が行われます。温度管理された発酵でブドウ本来のフレッシュでフルーティーなアロマを保ちつつ、回転式タンクで効率的に成分が抽出され、複雑で奥深い味わいが生まれます。
フランス産のオーク樽にワインが移された後に始まるのがマロラクティック発酵です。リンゴ酸が乳酸に変換される過程で、酸味がまろやかで滑らかになり、豊かで複雑なボディとバランスを持つワインへと変化を遂げます。
樽での熟成期間は約22ヶ月間で、熟成後ワインはフィルターを通さずにボトリングされ、さらに12ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。
この最終工程を経て、ワインは滑らかで長い余韻と、奥行きのある味わいを獲得します。
このように手間暇を惜しまないワイン造りの結果、ラ・スピネッタのワインはエレガントでありながら力強く、バランスの取れた複雑な味わいに仕上がるのです。
【生産地】ピエモンテ
ピエモンテ州はイタリア北西部に位置し、世界的に名高い高級ワインの産地として知られています。イタリア語で「山のふもと」を意味するピエモンテの名の通り、アルプス山脈とアペニン山脈に囲まれた豊かな自然が特徴です。
ピエモンテ州の気候は昼夜の寒暖差が大きいことが特徴で、ブドウは暖かい昼間に糖分を蓄えつつアロマ成分の生成を促進します。一方で、夜間の冷え込みが糖と酸、そしてアロマ化合物の分解を抑制し、豊かな果実味と酸味、そして香りの引き立つブドウを育みます。
州内には、ランゲやモンフェッラート、ロエロなどの有名なワイン産地が丘陵地に点在し、特にランゲ地方の南向きの畑で栽培されるネッビオーロは、フレッシュな酸味と強いタンニン構造を持ち、長期熟成に適しています。
土壌は、主に石灰質で構成されています。この土壌は、ワインに特徴的なミネラル感を与え、しっかりとした構造を持つ味わいを引き出します。
また、石灰質土壌は特にネッビオーロ種にエレガントなフローラルアロマを与え、ワインに洗練されたニュアンスをもたらすことで知られています。