商品について
地中海を臨む丘陵地に広がる畑と希少な青色粘土層、寒暖差のある気候という極上のテロワールから生まれた、ダークフルーツでできた宝石のようなワインです。
造り手は、世界的なワイン評価誌で一位を獲得した、イタリアを代表する世界的なワイナリー、オルネライア。スーパータスカンの頂点に君臨するオルネライアがメルロー100%で造るこのワインは、リッチで洗練された味わいが特徴です。特別なひと時に堪能したい、至高の一本です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
メルロー 100%
(ヴィンテージによりカベルネ・フランを少量使用)
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原産国・地域 |
イタリア/トスカーナ州/ボルゲリ
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生産者 |
テヌータ・デル・オルネライア(Tenuta dell’Ornellaia) |
格付け |
IGTトスカーナ |
テイスティングノート
色調は、深みのある濃いルビー色で、若々しさを感じさせます。
香りは、熟したプラムやダークチェリーの豊かな果実香が広がり、新樽由来のコーヒーやヴァニラ、クローブ、シナモンといったスパイスのニュアンスが複雑に絡み合います。さらに、トースト香がアクセントになり、香りに奥行きが生まれています。
口に含むと、凝縮感のあるフレッシュな果実味が広がり、絶妙なバランスの酸味とともに、シルキーでまろやかなタンニンが舌を包みます。独特のミネラル感が心地よく調和し、滑らかな口当たりと豊かなボディを持つ味わいです。複雑で深みのある余韻が長く続き、エレガンスと力強さを兼ね備えた偉大なワインです。
【生産者】テヌータ・デル・オルネライア
テヌータ・デル・オルネライアは、1981年にイタリアのトスカーナ州ボルゲリで、フィレンツェの名門アンティノリ家の次男ロドヴィコ・アンティノリ氏によって設立されました。ワイナリー名の「オルネライア」は、地域に生える木の名前オルネッロに由来し、この地特有のテロワールを象徴しています。
ロドヴィコは、カリフォルニアワインの発展に貢献した重鎮アンドレ・チェリチェフ氏との出会いをきっかけに、ボルゲリの土地がボルドー右岸のポムロールやサン・テミリオンに匹敵するテロワールを持つと確信し、この地でワイン造りを始めました。
オルネライアでは、「品質を最優先するワイン造り」という哲学のもと、フランスの名醸造家ミシェル・ロラン氏の協力を得て、ボルゲリのテロワール(産地特性)を最大限に活かす醸造技法を採用しています。
ワイナリー名と同じ名を持つ代表作「オルネライア」に続き、1986年にはメルローを主体とした「マッセート」が独立した銘柄として誕生。このワインは、濃密な果実味、複雑味、そして力強さを兼ね備え、イタリア最高峰のメルローとして世界的に評価されています。また、2017年にはセカンドラベル「マッセティーノ」をリリースし、マッセートのエッセンスを引き継ぎながら、若木のメルローにカベルネ・フランを加えた新しいスタイルを提案しています。
こうした取り組みが評価され、テヌータ・デル・オルネライアは2001年に世界的に影響力のあるワイン・スペクテーター誌の「トップ100ワイン」で一位を獲得するなど、世界を代表するワイナリーの地位を確立しました。2005年にはトスカーナの名門フレスコバルディ家の傘下に入り、さらなる品質の向上やブランド力の強化につなげています。
スーパータスカン生産者のワイン造り
テヌータ・デル・オルネライアは、栽培から熟成に至るまで緻密な管理を通して、唯一無二のワイン「マッセート」を生み出しています。
マッセートの畑は海抜120mの丘陵地に位置し、わずか6.63haという限られた面積の畑を、標高や土壌の違いで3つのゾーンに区分しています。これにより、ゾーンごとの個性が明確に表れたブドウが育ちます。
収穫は早朝に手摘みで行われ、ブドウを15kgの小箱に収めた後でさらに2段階の選果を経て、熟度が均一で高品質なブドウのみを選別。この丁寧なプロセスが、濃厚な香りと豊かな味わいを持つワイン造りの基盤を築いています。
選別されたブドウは、コンクリートタンクと木樽を用いた21~28日間のマセラシオン(醸し:果汁に果皮や種子を漬け込む工程)を経て、果実味とタンニンが最大限に抽出されます。次に、ステンレスタンクを使用して区画ごとに発酵を行い、酸素との接触を抑えながらブドウ本来のフレッシュでピュアな風味を維持します。
熟成には100%フレンチオーク樽を使用し、12か月間の樽熟成後にブレンド。さらに12か月熟成を重ねることで、ヴァニラやクローブ、シナモンの風味が樽からワインにしっかり溶け込みます。
こうして完成した「マッセート」は、凝縮感のある果実味と繊細さが絶妙に調和した奥深い味わいを持ち、世界中の愛好家から特別な存在として愛されています。
【生産地】トスカーナ州
トスカーナ州はイタリア中部に位置し、地中海の一部であるティレニア海に面した広大な丘陵地が広がる地域です。北東部にはアペニン山脈がそびえ、標高差のある多様な地形を特徴としています。この地形が様々な微気候を生み、ボルゲリやキャンティといった世界的に名高いワイン産地が点在しています。
トスカーナ州の気候は、沿岸部は地中海性で温暖、内陸部は大陸性気候の影響を受け寒暖差が大きくなります。年間を通じて豊富な日照量に恵まれることで、果実味と酸味のバランスが取れた高品質なブドウが育ち、各地で独自のテロワールを活かした様々なワインが造られています。
ボルゲリ
ボルゲリはトスカーナ州西部に位置し、ティレニア海に面した沿岸地域にあるイタリア最高峰のワインを生む産地です。海と山に挟まれた独特の地形が特徴で、長い日照時間と海から吹く涼風で昼夜の寒暖差が大きくなります。この環境下で、ブドウが時間をかけてじっくり成熟することで、酸味と果実味のバランスを保ちながら豊かな風味を持つ果実が育まれます。
マッセートの畑は、ボルゲリの中でも特に希少な青色粘土層を特徴とし、水分を適度に保持する性質があります。このため、ブドウは過度な水分ストレスのない理想的な環境でしっかり成熟することができ、独特の凝縮感とミネラル感を持つブドウに育ちます。さらに、畑は標高によって3つのゾーンに分けられ、上部では香り高くエレガントなメルロー、中腹部では力強い果実味と上質なタンニンを持つブドウ、下部では柔らかな果実味としっかりとしたボディを持つブドウが育ちます。これらを絶妙に組み合わせることで、複雑で奥深いワインが生まれます。
このような独特の地理的条件に加え、細部までこだわる職人技により、ボルゲリはイタリア最高峰のワインの産地として世界中から高く評価されています。