商品について

元カーレーサーのランディ・ルイスが妻とともに設立したルイス・セラーズ。カーレースのごとく驚異的なスピードで、カルトワインを生む特別な存在へと成長しました。ナパ・オークションでの歴史的快挙に加え、世界的なワイン雑誌で世界第一位に輝くなど、その名声は世界中を駆け巡っています。

このワインは、ルイス・セラーズの象徴ともいえる逸品で、ナパ・ヴァレーの火山性土壌がもたらすミネラル感と完熟果実の豊かさが見事に調和。最高品質のブドウから生まれる力強さとエレガンスを合わせ持つ極上の一本です。

テイスティングノート

色調は、深みのあるガーネットです。

香りは、カシスやブラックチェリーの豊かなアロマが広がり、ミントやスパイスのニュアンスがアクセントを添えています。さらに、ローストしたコーヒーの香りも感じられ、複雑で魅力的な香りが立ち上ります。

口に含むと、濃密な果実味と酸味とが見事に調和し、複雑さと深みに満ちた味わいで満たされます。熟成を経た滑らかでリッチなタンニンが、エレガントで長い余韻へと導きます。

このワインは、長期熟成にも耐えるポテンシャルを持った、フルボディの偉大なカベルネ・ソーヴィニヨンです。

【生産者】ルイス・セラーズ

ルイス・セラーズは、1992年にカリフォルニア州ナパ・ヴァレーで元プロレーサーのランディ・ルイス氏とデビー氏が夫婦で設立したワイナリー。その名前には夫婦の姓を付けることで、家族経営であることとワイナリーへのコミットメントを表しています。ランディは23年間にわたるカーレーサーとしてのキャリアを経て、引退後にワイン造りへの情熱を追求。一方、デビーはワインバー経営やワインの流通に携わった経験、また、実家が営む農場での経験を活かしながら、夫婦でワイナリーを築き上げました。

設立当初から高品質なワイン造りを追求し、著名な醸造家ポール・ホブス氏の協力を得て成功を収めました。2001年にはプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークションで並みいるカルトワインを抑え、最高落札額を記録する快挙を達成。さらには、世界的なワイン雑誌であるワインスペクテーター誌で世界第一位を獲得するなど、世界中でその名声を確立しています。醸造家が交代しても伝統を引き継ぎながら革新を重ね、高い品質を維持しています。

ルイス・セラーズのワインは完熟した果実の凝縮感と力強さ、そして年間約9,000ケースという希少性が特徴です。高い品質とその洗練された味わいが、多くのワイン愛好家を惹きつけてやみません。

ルイス・セラーズの丁寧なワイン造り

ルイス・セラーズの品質は、ブドウの栽培から始まり収穫、醸造、熟成に至るまで、細部にわたる丁寧な管理によって支えられています。

栽培では、土壌や日照条件を緻密に管理し、果実味とアロマが凝縮した理想的なブドウを育てることに注力しています。

収穫は、完熟したブドウを手摘みで丁寧に収穫することで、鮮度と品質を確保しています。手間はかかりますが、これにより豊かな果実味とフレッシュな酸味とのバランスが絶妙なワイン造りが可能になります。

収穫後には発酵前の浸漬（マセラシオン）を行い、果皮や種子から色素やタンニン、アロマ成分を慎重に抽出。この工程が、深みのある色調と複雑な香りを備えたワインにつながるのです。

発酵工程では密閉型発酵タンクを用い、温度管理を徹底。これにより、フレッシュな果実味が引き立つとともに、バランスの取れた酸味と滑らかな口当たりを実現しています。

熟成にはフレンチオーク樽を使用し、新樽と使用済み樽を適切に組み合わせることで、ワインに複雑な風味とエレガントなニュアンスを与えます。

全く手間を惜しむことのないこれら一連の工程を経て、ルイス・セラーズの卓越したワインが完成します。ナパ・ヴァレー特有の完熟した果実味と独特のミネラル感、そして滑らかさと複雑さが完璧に調和した味わいが、ナパ・ヴァレーの中でも際立つ存在として、多くのワイン愛好家を魅了し続けています。

【生産地】カリフォルニア州

カリフォルニア州はアメリカ西海岸に位置する広大な地域で、太平洋沿岸から内陸部の山岳地帯まで多様な地形と気候条件、土壌を有しています。
この州にはナパ・ヴァレーやソノマなど、世界的に有名なワイン産地が点在し、それぞれ独自のテロワールと気候特性を活かした個性的なワインが生産されています。こうした豊かな自然環境のもと、カリフォルニアは高品質且つ個性的なワインを生む産地として、世界のワイン市場で重要な地位を築いています。

ナパ・ヴァレー

その中でも今回のワインの産地であるナパ・ヴァレーはカリフォルニア州北部に位置し、南北約50km、東西約8kmの細長い渓谷が続く地形が特徴です。東側にはヴァカ山脈、西側にはマヤカマス山脈がそびえ、南端はサンパブロ湾に面しています。この独特な地理的条件が、ナパ・ヴァレーに多様な気候と土壌の組み合わせをもたらしています。

気候は地中海性気候で、暑く乾燥した夏と、温暖で雨の多い冬が特徴です。太平洋から流れ込む冷涼な風と霧が昼夜の寒暖差を生み出し、ブドウがゆっくり時間をかけて均一に成熟することで、果実味と酸味のバランスが取れた複雑な味わいを持つ果実を育みます。

ナパ・ヴァレーの土壌は多様で、火山性土壌、沖積土、砂利質土壌などで構成されています。特にこの地域で豊富な火山性土壌は、ワインにミネラル感や複雑な味わいをもたらすことで知られています。また、水はけの良い砂利質土壌の影響としては、ブドウが地中深くまで根を張ることができ適度な水分ストレスと土壌から吸収するミネラルによって凝縮感のある果実が育まれます。これらの土壌特性が相まって、ナパ・ヴァレー産ワインには他に類を見ない立体感と奥行きが加わるのです。

ナパ・ヴァレー産のカベルネ・ソーヴィニヨンは、完熟した果実の凝縮感と滑らかなタンニン、そして長い余韻が際立つ洗練された味わいが特徴で、その高い品質は世界中のワイン愛好家から特別な存在として認識されています。