商品について
ボルドーの格付け一級のワインにも匹敵する世界最高峰のワインを目指して誕生したハーラン・エステートの傑作。ナパ・ヴァレーの火山性土壌と堆積土壌が織りなす豊かなミネラルと深い味わいは、この地特有のテロワールを見事に映し出しています。
熟したカシスやブラックチェリーの芳醇な香りに爽やかなミントがアクセントを添え、凝縮感のある果実味としなやかなタンニン、全体を引き締めるミネラルが完璧に調和します。官能的かつエレガントで洗練された味わい、その圧倒的なクオリティと希少性から、世界中のワイン愛好家垂涎の一本です。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー カベルネ・フラン プティ・ヴェルド
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原産国・地域 |
アメリカ/カリフォルニア/ナパヴァレー
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生産者 |
ハーラン・エステート
Harlan Estate |
格付け |
AVA. オークヴィル |
テイスティングノート
香りは、カシスやブラックチェリーといった黒系果実の豊かなアロマに、爽やかなミントが重なり合い、芳醇で複雑な香りが心をとらえます。
口に含むと、果実の凝縮感と深みのある複雑な味わいが口いっぱいに広がります。しっかりとした酸味が全体を引き締めながら、豊かな果実味と滑らかなタンニンが見事に調和し、柔らかく心地よい口当たりを生み出します。いつまでも続くかのような長い余韻が印象的なワインです。
【生産者】ハーラン・エステート
ハーラン・エステートは、1984年にカリフォルニア州ナパ・ヴァレーのオークヴィル地区で、実業家のビル・ハーラン氏により創設されました。自らの名を冠したワイナリー名に、ハーラン氏のワイナリーに対する深いコミットメントが表れています。
ハーラン氏は不動産事業での成功を背景に、「世代を超える芸術」としてボルドーの一級シャトーに匹敵するワインを生み出すことを目標に掲げ、ワイン業界に参入しました。土地選びに15年もの期間をかけて吟味したオークヴィル西部の丘陵地に広がる97ヘクタールの畑には、カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめとするボルドー品種が植栽され、火山性と堆積土が持つ豊富なミネラルがブドウに独特の風味と個性を与えています。
ハーラン・エステートは、設立当初からのワインディレクターとしてハーラン・エステートの味わいと地位を確立したボブ・レヴィ氏や、フライングワインメーカーと呼ばれ世界的に著名な醸造コンサルタントであるミシェル・ロラン氏などレジェンド級のメンバーが集結し、一貫して最高品質のワイン造りに取り組んできました。1990年の初ヴィンテージから数々の高評価を獲得し、ロバート・パーカー氏から複数のヴィンテージで100点評価を受けるなど、世界屈指のカルトワインとしての名声を確立しています。「世界で最も深遠な赤ワイン」と称されるハーラン・レッド・ワインは、アメリカで造られるボルドースタイルの最高峰として世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
伝統と革新が融合したワイン造り
ハーラン・エステートでは、海抜68~374メートルの丘陵地に広がる畑でカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドといったボルドー品種のブドウを栽培しています。土壌は、主に火山性土壌と堆積土壌が混在するフランシスカン頁岩(けつがん)で構成されており、この土壌がブドウに豊かなミネラルと深みある味わいをもたらします。
ハーラン・エステートでは乾燥農法を採用しており、ブドウは水分を求めて地中深くまで根を張り、土壌から水分とともに豊富なミネラルを吸収します。水分ストレスがあることで果実味が凝縮され、ミネラルが複雑な風味をもたらします。さらに剪定で不要な枝を除去するなど、ブドウの生育環境の最適化を図るキャノピー管理(ブドウの樹勢管理)を徹底することで、十分な日照と樹の健康が保たれ、芳醇で奥行きのある味わいを持つ果実が育まれます。
収穫は、全て手摘みでできるだけブドウに触れないよう丁寧に行われます。フレッシュな果実の風味を保つ発酵と、フレンチオーク樽での長期熟成により、多層的でエレガントなワインに仕上げられています。
【生産地】カリフォリニア/ナパ・ヴァレー
ハーラン・エステートが位置するナパ・ヴァレーは、カリフォルニア州北部で南北約50kmに広がる渓谷(ヴァレー)です。渓谷の東側にはヴァカ山脈、西側にはマヤカマス山脈がそびえ、南にはサンパブロ湾があり、東西の山間部と中央の平野部ではかなりの標高差があるワイン産地です。
ナパ・ヴァレーの気候は温暖な地中海性気候に属し、特に晩熟品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適しています。さらに、サンパブロ湾と北部の山の切れ目から吹き込む太平洋の冷涼な風や、内陸山岳地帯からの乾燥した風の影響を受け、多くの微気候(局地的な気象条件)が存在する特異なワイン産地として知られています。昼夜の寒暖差が大きく、昼間の強い日差しと温かい気温がブドウの糖度を上げ、太平洋からの冷気による夜間の冷え込みが果実の糖と酸の分解を抑制することで、豊かな果実味と酸味のバランスの取れたブドウが育ちます。また、南のサンパブロ湾から流れ込む冷たい霧がブドウの成熟を遅らせることで、果実やスパイス、ミネラルなどの多層的な風味が形成されます。
土壌は、主に火山性土壌と粘土質土壌の組み合わせで構成されています。火山性土壌はミネラルが豊富で、ブドウに深い味わいと複雑な香りをもたらします。一方で、粘土質土壌は水分保持力が高く、瑞々しく果実味の豊かなブドウが育ちます。
このナパ・ヴァレー特有の気候と土壌が、他の産地にはないカリフォルニア産ワイン独特の芳醇で豊かな果実味を持つ魅力的なワインを生み出すのです。