商品について

シュレーダー・セラーズのダブル・ダイヤモンドは、カリフォルニアが世界に誇る名醸造家、トーマス・リヴァース・ブラウンが手掛ける珠玉のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
オークヴィル産の最高級カベルネ・ソーヴィニヨンをより多くの愛好家に届けたい、という思いから誕生。ダブル・ダイヤモンドの名は、宝石のように上質な2つの区画のブドウを使用していることに由来します。しっかりとした酸と豊かなボディが織りなす濃厚な味わいが特徴で、ナパ・ヴァレーの魅力を存分に堪能できる一本です。

タイプ	赤ワイン
飲み口	辛口
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニヨン 100％
原産国・地域	アメリカ/カリフォルニア/ナパ
生産者	シュレーダー･セラーズ（Schrader Cellars）
格付け	AVA Oakville

テイスティングノート

色調は深いガーネットです。

香りはカシス、ブラックチェリーの濃厚な黒系果実に、ミントの爽やかなニュアンスが加わり、複雑で豊かなアロマが広がります。

口に含むと、豊かな果実味としっかりとした酸、そして力強いタンニンが全体を支え、非常にバランスの優れたワインに仕上がっています。

複雑なフレーバーを持ち、長い余韻が続くフルボディのワインです。

【生産者】シュレーダー・セラーズ

シュレーダー・セラーズは、1998年にカリフォルニア州ナパ・ヴァレーで設立され、最高の畑から最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出すワイナリーとして、世界的にその名を知られています。
創業者のフレッド・シュレーダーは、建築業界で成功を収めた後に、ワインへの強い情熱からワインビジネスに転身した人物です。ワイナリーの名前に自身の名を冠することで、ワイナリーに対する強いコミットメントと誇りを示しています。

シュレーダー・セラーズの醸造責任者を務めるトーマス・リヴァース・ブラウンは、「ニュー・ワールドでもっとも偉大なカベルネ生産者」と呼ばれ、ワイン業界で引っ張りだこの人気ワインメーカーです。彼は、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すことを何よりも大切にしながら、最高品質のワイン造りに取り組んでいます。

ダブル・ダイヤモンドは、シュレーダー・セラーズが「オークヴィルの畑限定の最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを可能な限り手の届く価格で」をコンセプトに掲げて造ったワインです。オークヴィルの自社畑や同じグループ傘下にあるロバート・モンダヴィの畑で育つブドウを巧みにブレンドし、飲みやすさと果実の濃厚さを兼ね備えた銘品です。

シュレーダー・セラーズのワインは世界的にも高く評価されています。2010年には2大評価誌として強い影響力があるワイン・アドヴォケイト誌とワイン・スペクテーター誌で100点を獲得し、ダブルパーフェクトを達成するという偉業を成し遂げています。また、トップワイン評論家のロバート・パーカー氏からパーカーポイント100点を20回以上獲得するなど、他に類を見ない評価を得ています。ダブル・ダイヤモンドもワイン・スペクテーター誌の2022年TOP100で2019年ヴィンテージが第1位に選出されるなど、愛好家からも高い評価を得ています。

最高の畑から取れるブドウのポテンシャルを引き出すワイン造り

シュレーダー・セラーズは、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのオークヴィルにあるト・カロン・ヴィンヤードという畑のブドウを使用して、高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンを生産しています。この畑は特にカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸畑として知られています。

シュレーダー・セラーズは、そのワイン造りにおいて、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すことを最も大切にしています。ブドウの生育期間中には成長の遅い小さな房を取り除くことで残した房に栄養を集中させて熟成を促進し、ブドウの品質を最適化しています。

収穫は果実が最適な酸度と糖度に達したタイミングを見計らい、夜間または早朝に行われます。ブドウの代謝活動が低下している涼しい時間帯に収穫することで、ブドウの酸度を高く維持できるとともに、芳香成分の酸化が抑制されて、ブドウのフレッシュな香りを保つことができます。また、低温の状態で醸造施設へと運びこみ、そのまま低温での発酵プロセスに入ることで、温度管理を容易にし、発酵プロセスをより安定した状態でコントロールすることができます。その結果、鮮やかな果実味としっかりとした酸のあるワインが生まれます。

ブドウは除梗した後にステンレス・スチール・タンクで1週間の低温浸漬を行い、ブドウ果皮から色素と風味を抽出します。発酵が進むと果汁と果皮を分離し、マロラクティック発酵を行います。このプロセスにより、酸味は穏やかになってクリーミーな質感が加わり、バターやナッツのような複雑なフレーバーが引き出されます。

熟成には新樽比率約50%のフレンチオーク樽を使用し、約16ヵ月間の熟成が行われます。この期間を経てワインに樽由来の豊かな風味が加わるとともに、微細な酸素が継続的にワインに供給されることでタンニンが柔らかくなり、シルクのような滑らかなテクスチャーが生まれます。

このように、ブドウが持つ可能性を最大限に引き出すことを目指した丁寧なワイン造りにより、カリフォルニアが世界に誇る、複雑でバランスの取れた味わいのワインを生み出しています。

【生産地】ナパ・ヴァレー

カリフォルニア州は、その広大な土地に多くのワイン産地を有しており、実にアメリカワインの生産量の約9割がカリフォルニアで造られています。主要なワイン産地にはナパ・ヴァレー、ソノマ、セントラルコースト、サンタバーバラなどがあり、シュレーダー・セラーズがあるナパ・ヴァレーは、特にカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地として世界的にも高く評価されています。カルフォルニア全体に占めるカベルネ・ソーヴィニヨンの生産量はわずか4％と少数派ですが、ナパ・ヴァレー全体では栽培面積の約5割をカベルネ・ソーヴィニヨンが占めています。

カリフォルニアの気候と土壌は、広大な土地ゆえに、地域ごとに独自の特性が見られます。ナパ・ヴァレーはサンフランシスコの北約80kmの内陸部に位置し、気候は地中海性気候です。温暖であることから、ブドウが早く成熟して、熟したブラックチェリーやカシスといった濃厚なフルーツの香りを持つブドウが育ちます。

ナパ・ヴァレーの土壌は火山性土壌や沖積土壌が多く、これらの土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンにスパイシーなニュアンスやミネラルの香り、複雑なフレーバーと長い余韻をもたらします。さらに、沖積土壌に含まれる粘土質土壌は保水性が高く、ブドウに適度な水分を供給して健康な成長を促します。その結果、瑞々しく豊かなボディとしっかりとしたタンニンが形成され、ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンに特有の深みとバランスが生み出すのです。

オークヴィル

シュレーダー・セラーズはナパ・ヴァレー中央のオークヴィルに拠点があり、東側をヴァカ山脈、西側をマヤカマス山脈に挟まれています。これらの山脈があることで、太平洋からの冷たい海風と朝と夜に発生する霧がサン・パブロ湾から北上する形でオークヴィルの谷へと導かれ、昼夜の寒暖差をもたらしています。
昼間の暖かさはブドウの糖度を高め、夜間の冷え込みが酸度を保持します。これにより、ブドウはゆっくりと成熟し、鮮やかな果実味としっかりとした酸、そして複雑なフレーバーを持つ、バランスの取れたフレッシュな味わいが生まれるのです。
このような条件が、オークヴィルのカベルネ・ソーヴィニヨンを特に高品質なものにしています。