商品について
オーパス・ワンは、フランスの名門ロスチャイルド家とカリフォルニアワインの巨匠モンダヴィが生み出した夢のコラボレーションです。ナパ・ヴァレーの豊かな自然が育む最高品質のブドウを使用し、最先端の技術を駆使して生み出されます。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした5種類のボルドー品種をブレンドし、新樽のフレンチオークで長期間熟成。黒系果実の豊かで凝縮感のある香りや味わいに樽のニュアンス、シルクのような滑らかなタンニン、洗練された余韻がいつまでも続く、カリフォルニアを代表するプレミアムワインです。
タイプ |
赤ワイン |
飲み口 |
辛口 |
ブドウ品種 |
カベルネ・ソーヴィニヨン
プティ・ヴェルド
メルロー
カベルネ・フラン
マルベック
|
原産国・地域 |
アメリカ/カリフォリニア/ナパヴァレー
|
生産者 |
オーパスワンワイナリー |
格付け |
AVAオークヴィル |
テイスティングノート
香りは、カシスやブラックチェリーといった黒系果実の豊かなアロマと、フレッシュで心地よいアロマが広がります。さらにトーストしたオークやスミレ、バニラのニュアンスも加わり、とても複雑です。
口に含むと、豊かで凝縮感のある果実味に、生き生きとした酸と豊かできめ細やかなタンニンが絶妙に調和し、濃厚で複雑な味わいを楽しむことができます。リッチな風味とバランスの良い酸味が深みと洗練された飲み口をもたらし、エレガントな余韻が長く続きます。
【生産者】オーパス・ワン・ワイナリー
オーパス・ワン・ワイナリーは、1978年、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とロバート・モンダヴィ氏のジョイント・ベンチャーとして、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのオークヴィルに設立されました。
ロスチャイルド男爵はシャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーであり、ボルドーワインを世界に広めた立役者。一方、モンダヴィ氏は、「カリフォルニアワインの父」と称される天才醸造家でした。この二人が手を組むことで、ナパ・ヴァレーとボルドーの特徴を併せ持つ夢のワイン「オーパス・ワン」が誕生。その初ヴィンテージである1979年のオーパス・ワンが1984年にリリースされました。「オーパス・ワン」という名前は、音楽用語で「作品番号1番」を意味し、このワインが両者の協業による新たな挑戦であったことを象徴しています。
オーパス・ワンは、ボルドーの伝統的な醸造技術とカリフォルニアの革新的アプローチを融合させた独自のスタイルを貫き、「時」と「場所」、すなわち各ヴィンテージの個性とオークヴィルのテロワールを表現することに重きを置いています。
2001年以降は醸造責任者としてマイケル・シラーチ氏が指揮を執り、最新技術を積極的に取り入れながら、さらなる品質向上に努めています。2022年にはナパ・ヴァレーの環境維持プログラムである「ナパ・グリーン・ヴィンヤード」および「ナパ・グリーン・ワイナリー」の認証を取得し、サステナビリティにも積極的に取り組んでいます。
ボルドーのエレガンスとナパ・ヴァレーの力強さが見事に融合したオーパス・ワンは、世界中の愛好家を魅了し続けています。
伝統的な手法と最新技術の融合
オーパス・ワン・ワイナリーでは、伝統的な手法と最新技術を巧みに組み合わせたワイン造りが行われています。
収穫では、ブドウの品質を守るために夜間収穫(ナイトハーベスト)を導入し、ブドウが劣化する日中の高温を避けることで、ブドウの鮮度と風味を維持しています。収穫にはアルバイトを雇わず、全て自社の社員が手作業で行うというこだわりぶりで、熟度が均一で高品質なブドウのみを選別しています。
収穫したブドウはロットごとにタンクを分け、スキンコンタクト(果皮を果汁に漬け込んだ状態)を行いながら発酵を進めます。この過程で、果皮からの風味成分や色素がしっかり抽出されてワインに溶け込み、奥行きのある複雑な味わいが生みだされます。
発酵後のワインは、オーク樽で長期間の熟成が行われ、その過程で樽からバニリンやタンニンなどの成分がワインに溶け込みます。同時に、樽の微細な孔を通して微量の酸素がワインに取り込まれ、緩やかな酸化が進みます。これらの作用により、ワインに複雑さと滑らかな舌触りがもたらされます。
こうして、濃厚な果実味と深みのある複雑な風味が見事に融合したオーパス・ワンのワインが造られるのです。
【生産地】カリフォリニア/ナパヴァレー
ナパ・ヴァレーはアメリカ西海岸のカリフォルニア州北部、サンフランシスコの北約80kmに位置し、南北に約50kmにわたって広がる渓谷です。東をヴァカ山脈、西をマヤカマス山脈、そして南をサンパブロ湾に囲まれ、東西の山間部と中央の平野部では標高差があります。さらにサンパブロ湾と北部の山の切れ目から冷涼な海風と霧が吹き込み、多様な微気候(局地的な気象条件)があることが特徴です。
地中海性気候の特徴を持つこの地域では、夏の日中は乾燥し、夜間には太平洋からの涼風が吹き込みます。昼夜の寒暖差により、昼間の暖かさがブドウの糖度を高め、夜間の冷え込みが糖と酸の分解を抑制することで、豊かな果実味とフレッシュな酸味の調和したブドウが育ちます。
この地域の土壌は、火山性や沖積層、砂利、粘土など多様な土壌が混在しています。中でも、砂利質土壌は水はけが良く、ブドウの根が地中深くまで張り、土壌から豊富なミネラルを吸収することで、ワインに複雑な風味がもたらされます。
ナパ・ヴァレーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンが全栽培面積の約50%を占め、世界的にも高く評価されていますが、生産量はカリフォルニア全体のわずか約4%と非常に希少です。シャルドネやピノ・ノワールなど他の品種も栽培され、地中海性気候の豊かな日照を受けて、濃厚で力強い華やかな味わいが各ワインに個性をもたらしています。