商品について

「Life is a Cabernet（人生はカベルネだ）」の名言で知られるナパ・ヴァレーの名門シルヴァー・オークが生みだす最高峰のカベルネ・ソーヴィニヨン。ナパ・ヴァレー産の最高品質のブドウを自社製のアメリカンオーク樽で長期熟成させ、シルヴァー・オークのラインアップの中で最高級品として位置づけられているワインです。

ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン特有のカシスやブラックチェリーの豊かな果実味にトーストやバニラの香りが重なり、力強くもシルキーなタンニンが滑らかな口当たりと深い余韻を残します。大切な人と特別な機会に味わいたい素晴らしいワインです。

テイスティングノート

香りは、カシスやブラックチェリーの濃厚な果実のアロマに、ミントの清涼感が広がります。そこに樽由来のバニラやココナッツの香りが重なり、ワインの複雑さを増しています。全体的にエレガントな印象です。

口に含むと、豊かな果実味と酸味、そして力強いタンニンが見事に調和し、しっかりした骨格のある味わいのワインです。ミネラル感もありエレガントな余韻が長く続きます。

このカベルネ・ソーヴィニヨンはすぐ飲んでも美味しく、また長期熟成のポテンシャルが高く自宅のセラーでさらに長期熟成させても楽しめるワインです。

【生産者】シルヴァー・オーク

シルヴァー・オーク・セラーズは、カベルネ・ソーヴィニヨンに特化したアメリカトップクラスのワイナリーで、1972年にカリフォルニア州ナパ・ヴァレーで設立されました。「Life is a Cabernet」の名言を残したコロラド州出身の起業家レイ・ダンカンと「ミスター・カベルネ・ソーヴィニヨン」の愛称で知られる醸造家ジャスティン・メイヤーが共同創業者です。ワイナリー名は、ワイナリーがオークヴィル地区のシルヴァラード・トレイルという道路近くに位置することに由来し、メイヤーの妻ボニーが名付けました。

シルヴァー・オークのワイン造りの最大の特徴は、アメリカンオーク樽を用いた長期熟成にあります。フレンチオークを選ぶ多くのワイナリーと異なり、シルヴァー・オークは最高級のアメリカンオークを用いた熟成にこだわり、独自のアメリカンクラシックスタイルを確立しています。そのこだわりは、ミズーリ州とアイオワ州産の最上級の木材を使用して自社工場で樽を製造するという徹底ぶり。その樽での熟成を経たワインには、シルヴァー・オークならではの個性があり、それが全米の多くの高級レストランから高評価を受ける所以です。

1994年のジャスティン・メイヤー引退後は名門ペトリュスやドミナスでの経験を持つダニエル・バロン、2014年からはイタリアでの経験を持つネイト・ワイスが醸造責任者としてシルヴァー・オークの伝統を守っています。2002年にはレイ・ダンカンの息子、デイヴィッド・ダンカンがワイナリーのトップに就任。経営理念の一つにサステナビリティを掲げ、環境への配慮を経営に取り入れています。その成果は、ワイナリーとして世界初のLEEDプラチナ認証（環境に配慮した建物を評価する国際的な認証の最高ランク）取得という形でも表れています。

シルヴァー・オークはワインの品質と環境への配慮を両立させながら世界最高峰のワイン造りに挑み続けています。

シルヴァー・オークの細部までこだわるワイン造り

シルヴァー・オーク・セラーズのワイン造りは、ブドウの栽培から熟成まできめ細やかに管理されています。

ブドウは手摘みで丁寧に収穫され、ブドウへのダメージを最小限に抑えています。
発酵前に行うマセラシオン（醸し/果汁に果皮や種子を漬け込む工程）で、果皮や種子から色素やタンニン、風味を抽出します。これにより、ワインにしっかりとした骨格と複雑な味わいが加わり、特にカベルネ・ソーヴィニヨンは力強く、長い余韻を持つワインに仕上がります。

発酵はステンレスタンクで厳密に温度管理され、パンチダウン（ブドウの皮を液中に押し込む作業）やポンプオーバー（タンクの下部からワインをポンプで汲み上げ、タンクの上部に戻す作業）の手法で果皮と果汁を接触させ、色素と風味を抽出します。その後、自社製のアメリカンオーク樽で24～30ヶ月の熟成を行い、バニラやココナッツの香りがワインに複雑さを加えます。さらに、瓶熟成を15～18ヶ月行うことで、風味に一体感が生まれ口当たりがまろやかになり、リリース後すぐ飲んでも美味しいワインが完成します。

このようにしっかり時間をかけた丁寧なプロセスを経て、シルヴァー・オークは、複雑な風味と滑らかなテクスチャー、そして長い余韻を楽しむことができる上質な仕上がりのワインを世に送り出しているのです。

【生産地】ナパ・ヴァレー

カリフォルニア州はアメリカ西海岸に位置し、その広大な土地に多くのワイン産地を有しています。アメリカワインの生産量の実に約9割がカリフォルニアで造られています。
ナパ・ヴァレーはカリフォルニア州北部、サンフランシスコから車で約1時間の場所にあり、アメリカの中でも特に有名なワイン産地として知られています。

ナパ・ヴァレーは、東をヴァカ山脈、西をマヤカマス山脈、南をサンパブロ湾に囲まれたヴァレー（谷）に広がるワイン産地です。そのため東西の山間部と中央の平野部では標高差があります。さらに、サンパブロ湾と北部の山の切れ目から冷涼な海風と霧が吹き込み、多様な微気候（局地的な気象条件）があることが特徴です。

ナパ・ヴァレーの気候は、昼夜の寒暖差が大きいことが特徴です。日中は日照が豊富で気温が上がるためブドウの糖度が高まります。一方で夜間は、海からの冷たい空気と霧で気温が下がり、果実の糖と酸の分解を抑制することで、果実味と酸のバランスが取れた高品質のブドウが育まれます。また、この地域の火山性土壌は優れた排水性を持ち、ブドウの根が水分を求めて地中深くまで根を伸ばすことで、土壌からのミネラルを吸収し、ワインにミネラル感と複雑な風味が加わります。