ボトル画像_アルベール・マン ピノ・グリ ヘングスト

アルベール・マン ピノ・グリ ヘングストAlbert Mann Pinot Gris Hengst

フランス最優秀生産者賞を受賞したアルザスのスターワイナリー、ドメーヌ・アルベール・マンが手がける白ワイン。アルザスが誇る偉大な特級畑ヘングストのテロワールが見事に表現された、やや甘口の上質なワインです。

9,625円(税抜 8,750円)
2020年 750ml カートに入れる

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商品について

アルザスのトップ生産者として名高いドメーヌ・アルベール・マンが手がける「ピノ・グリ ヘングスト」。このワインは、アルザスのテロワールを尊重した有機農法とステンレスタンクでの熟成を通じて、偉大なグラン・クリュ畑ヘングストの特性とブドウが本来持つ魅力を余すことなく引き出した逸品です。

白桃やアンズの優美な香りにミネラルの清涼感が溶け込み、心地よい余韻が長く続く、上質なやや甘口の白ワインです。

タイプ 白ワイン
飲み口 甘口
ブドウ品種
ピノ・グリ 100%
原産国・地域
フランス/アルザス/ヘングスト
生産者 ドメーヌ・アルベール・マン(Domaine Albert Mann)
格付け グラン・クリュ(Grand Cru)

テイスティングノート

香りは、熟した洋ナシや白桃、アンズの豊かなアロマが立ち上がり、ミントやナツメグといったスパイスのニュアンスが複雑さを加えています。蜂蜜のような甘い香りと、かすかにウッディなニュアンスも感じられます。

口に含むと、豊かなボディと滑らかな質感が特徴的で、熟した果実味とミネラル感が見事に調和しています。白胡椒のようなピリッとしたスパイシーさがアクセントとなり、果実味と生き生きとした酸味のバランスが絶妙です。

このワインは、長期熟成のポテンシャルを感じさせる力強い酸味と厚みのあるボディが印象的で、深く長い余韻が続く上質なワインです。

【生産者】ドメーヌ・アルベール・マン

ドメーヌ・アルベール・マンは、17世紀にフランス・アルザス地方で設立された歴史あるワイナリー。ブドウ栽培家のマン家と、ワイン醸造家のバルテルメ家の統合で誕生したこのワイナリーは、現在、モーリスとジャッキー・バルテルメ兄弟が妻たちと共に経営しています。ワイナリー名は、現経営陣の2代前に当たるアルベール・マンに由来し、ワイナリーのアイデンティティを象徴しています。

1970年代以降、ジャッキー兄弟はより高品質なワイン造りに情熱を注ぎ、時には借金をしてまでグラン・クリュの畑を積極的に購入しました。現在ではアルザス地方に5つのグラン・クリュ(シュロスベルグ、シュタインブルグラー、ペルシベルグ、フルシュテントゥム、ヘングスト)を含む21ヘクタールの畑を所有しています。

アルベール・マンのワインは、優れたバランスと複雑な香りと味わいが高く評価されています。世界的な影響力を持つロバート・パーカー氏からは最高ランクの5ツ星評価を受けています。さらに、フランスの専門誌「レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」では2012年に「フランス最優秀生産者賞」を受賞、「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2011年版」でも三ツ星に選ばれるなど、アルザス地方でトップクラスの評価を獲得しています。

アルベール・マンのワインは、アルザス地方の多様な区画の個性を見事に表現し、その希少性から毎年リリース前に完売するほどの人気を誇っています。伝統と卓越した技術を兼ね備えたこのワイナリーは、アルザス地方を代表する最高峰の生産者として、国際的に高い評価を得ています。

選りすぐられた古樹から作られるフレッシュでピュアな味わい

ドメーヌ・アルベール・マンでは、樹齢35年のブドウ樹が植えられた畑で有機農法の一種であるビオディナミ農法を採用し、1997年にビオディナミの認証を取得しています。この農法は化学肥料や農薬を使用せず、土壌の健康を重視し、自然のサイクルに合わせてブドウを育てています。その結果、ブドウは本来のピュアで透明感のある味わいを持つようになります。また、有機農法で土壌の微生物が活性化されることで、土壌の有機物が分解され、豊富な栄養がブドウに行き渡ります。

収穫は手摘みで丁寧に行われ、熟度が均一で品質の高いブドウのみが選別されます。このプロセスを通じて、濃厚な香りと味わいを持つワインを生み出すことが可能になります。収穫量は少なくなりますが、品質を維持するために非常に重要なひと手間となっています。

醸造工程では、ステンレスタンクを用い、温度を精密に制御した環境で発酵と熟成が行われます。酵母にとって理想的な温度を保ちながら、発酵熱による風味の損失を防ぎます。また、空気との接触を最小限にすることで果汁の酸化を防ぎ、フレッシュでピュアな果実味を楽しめるワインが完成します。

【生産地】アルザス地方

生産地 アルザス

アルザス地方はフランス北東部に位置し、ドイツとスイスの国境に接する高地に広がる重要なワイン産地です。東側をライン川、西側をヴォージュ山脈に挟まれた南北170kmにわたる地域にブドウ畑が広がっています。ヴォージュ山脈が西側からの雨雲を遮断するため、フランスで最も乾燥した地域の一つとされています。ブドウ畑を貫く街道は「ワイン街道」と名付けられ、観光地としても有名です。

気候は半大陸性気候で、冬の寒さと、夏の暑さ・乾燥が特徴です。昼夜の寒暖差が大きく、昼間にブドウは糖分を蓄積し、夜間の冷え込みが糖と酸の分解を抑制。その結果、豊かな果実味と鮮やかな酸味のバランスの取れたブドウが育つのです。また、乾燥した環境は、ブドウの病害を防ぎ、ブドウが健康に育つことで風味成分が蓄積され、凝縮感のある果実味とミネラル感、適度な酸味のバランスの取れたブドウを育みます。さらに、長い日照時間が光合成を促進。ブドウは豊かな黄金色から琥珀色へと成熟し、風味が深まります。

アルザスの土壌は、かつて海底だった場所が隆起して形成されていることから「テロワールのモザイク」と呼ばれるほど非常に多様です。花崗岩、石灰岩、粘土、頁岩、砂岩が混在し、中でも石灰岩の豊富な土壌は、ワインに豊かなミネラル感を与え、スパイスや蜂蜜のようなニュアンスをもたらします。

このようにアルザス地方は、独特の地理的特性と気象条件が相まって、高品質なワイン産地として独自の発展を遂げてきたのです。

ヘングスト

ヘングストは、アルザス地方のヴォージュ山脈の東斜面に位置し、コルマール近郊のヴィンツェンハイム村にあるアルザス最大のグラン・クリュです。コルマールはワイン街道のほぼ中間に位置し「アルザス・ワインの首都」と呼ばれ、中世の雰囲気が色濃く残る美しい街並みで知られています。ヴィンツェンハイム村はコルマールから近く、ワイン生産の盛んな地域です。

この地域の年間を通じて降水量が少なく乾燥した気候のもと健康に育ったブドウからは、アプリコット、洋梨、蜜のような濃縮感のある甘い香りと豊かな風味を持つワインが造られます。特に、ヘングストのピノ・グリは、桜桃や果実の豊かで深い香りが心地よく、非常にふくよかな印象を与えます。

ヘングストの土壌は、第三紀礫岩を基盤とし、その上に泥灰土、ヴォージュ砂岩、石灰岩の礫、粘土が覆っています。石灰岩と泥灰土はアルカリ性が高くミネラル分が豊富なため、ワインには白胡椒のようなピリッとしたスパイス感がもたらされます。また、粘土質土壌は水分保持力が高くブドウにほどよく水分を供給するものの、適度な水分ストレスがかかることで、ブドウは地中深くまで根を張ります。この過程で、土壌から豊富なミネラルを吸収し、水分ストレスによって香り成分が発達し、甘くウッディなナツメグの香りが引き出されます。

ヘングストから生まれるワインは、安定した品質とユニークな個性を持ち、多くのワイン愛好家に支持されています。

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