商品について
世界最高峰の甘口ワイン産地として名高いソーテルヌにおいて、王たる「シャトー・ディケム」に隣接する極上のテロワールを持つのが「シャトー・スデュイロー」です。1855年の格付けで第1級を獲得したこの名門は、数あるソーテルヌのシャトーの中でも、圧倒的な力強さと長期熟成によって花開く複雑なアロマで、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
今回ご紹介する「2004年」は、20年以上という長い熟成を経て、円熟した魅力を楽しめる貴重なバックヴィンテージです。ソーテルヌの貴腐ワインは、熟成とともに色調が黄金色から深い琥珀色へと変化し、味わいの角が取れ、コニャックやスパイスを思わせる官能的で複雑なニュアンスを帯びていきます。
若い貴腐ワインのフレッシュな甘さも魅力的ですが、熟成を経たスデュイローが放つ、深みのある妖艶な甘美さは格別。特別な記念日にはもちろん、一日の終わりの贅沢なひとときに、ブルーチーズやフォアグラと合わせたり、食後のデザートワインとしてゆっくりと味わっていただきたいです。
| タイプ |
白ワイン |
| 飲み口 |
甘口 |
| ブドウ品種 |
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| 原産国・地域 |
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| 生産者 |
シャトー・スデュイロー(Château Suduiraut) |
| 格付け |
ソーテルヌ第1級 |
テイスティングノート
グラスに注ぐと、20年以上の時を感じさせる輝きのある深い琥珀色、あるいは濃密な黄金色が広がります。
香りを取ると、熟したアプリコットやドライマンゴー、オレンジマーマレードのような凝縮した果実の甘いアロマが溢れ出します。空気に触れるにつれ、はちみつ、ミツロウ、焦がしたカラメル、そしてサフランやバニラといったエキゾチックなスパイスのニュアンスが複雑に絡み合います。
口に含むと、極上のシルクのようになめらかで、とろけるようなアタック。熟成によって甘みは丸みを帯び、フルーツのコンポートやクレーム・ブリュレを思わせる芳醇なコクとなって口いっぱいに広がります。
特筆すべきは、その圧倒的なリッチさを引き締める、美しく伸びやかな酸味です。ただ甘いだけではなく、研ぎ澄まされた酸が全体を支えることで、フィニッシュにはキャンディード・シトラスやほのかなミネラルのニュアンスが現れ、長く美しい余韻へと続きます。
【生産者】シャトー・スデュイロー
シャトー・スデュイローの歴史は1580年、ニコル・ダラールとレオナール・ド・スデュイローの結婚により、その名が冠されたことに始まります。17世紀には、ヴェルサイユ宮殿の庭園を手掛けたことで知られる造園家ル・ノートルによって、シャトーに美しいフランス式庭園が造営され、現在もその優雅な景観を残しています。
1855年のボルドー公式格付けでは、ソーテルヌ第1級に選出。世界最高峰の貴腐ワインとして知られるシャトー・ディケムに隣接する優れたテロワールを持ち、ソーテルヌを代表する名門シャトーのひとつとして高く評価されています。
1992年には名門アクサ・ミレジム(AXA Millésimes)がシャトーを取得し、クリスチャン・シーリー氏の指揮のもと、設備への投資と徹底した品質改革が進められました。
完璧な貴腐ブドウだけを選び抜くワイン造り
シャトー・スデュイローのワイン造りで重要なのが、収穫時の「トリ(Tries)」と呼ばれる選果作業です。貴腐菌(ボトリティス・シネレア)が理想的な状態で付着したブドウだけを収穫するため、熟練の収穫者が何度も畑を回り、成熟した果粒を一粒ずつ見極めながら手作業で摘み取っていきます。
極限まで水分が失われ、糖分と風味が凝縮した貴腐ブドウから得られる果汁はごくわずか。そのため収量は非常に少なく、一般的な辛口ワインとは比較にならないほど多くの手間と時間が必要になります。
発酵と熟成にはフレンチオーク樽を使用し、豊かな果実味に樽由来の複雑なニュアンスを重ねていきます。自然が生み出す貴腐と、人の手による緻密な選果・醸造を組み合わせることで、若いうちの華やかな甘美さだけでなく、数十年という長期熟成にも耐えうる力強さと複雑性を備えたワインが生み出されています。
【生産地】ボルドー
ボルドー地方はフランス南西部の大西洋側に位置し、ガロンヌ川とドルドーニュ川、そして両河川が合流するジロンド川周辺に広がる世界屈指の銘醸地です。赤ワインだけでなく、ソーテルヌをはじめとする世界最高峰の甘口ワインも生み出されています。
温暖な海洋性気候の影響を受け、冬は比較的穏やかで、ブドウの生育期間には十分な降水量があります。一方でヴィンテージごとの天候差も大きく、その年の気候がワインの個性に強く反映される産地でもあります。
土壌は地区によって大きく異なり、砂利、粘土、石灰岩、砂などが複雑に分布しています。こうした多様なテロワールと品種の組み合わせによって、ボルドーでは産地ごとに異なる個性を持ったワインが造られています。
貴腐ワインの銘醸地 ソーテルヌ地区
フランス・ボルドー地方の南に位置するソーテルヌ地区。この地が世界有数の貴腐ワイン産地となった大きな理由が、ガロンヌ川とその支流であるシロン川によって生み出される独特の気候です。
秋になると、水温の低いシロン川がより暖かいガロンヌ川へと流れ込むことで、朝方に深い霧が発生します。この湿度の高い環境がブドウに貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の繁殖を促し、午後になると太陽の光が霧を晴らしてブドウを乾燥させます。
この「朝の霧と午後の乾燥」が繰り返されることで、果皮から水分が徐々に失われ、ブドウの糖分、酸、香り成分が凝縮されます。こうして通常のブドウとはまったく異なる、はちみつやドライフルーツを思わせる濃厚な風味を備えた貴腐ブドウが生まれるのです。
ディケムに隣接するスデュイローのテロワール
シャトー・スデュイローの畑は、世界最高峰の貴腐ワインとして知られるシャトー・ディケムに隣接しています。砂質粘土と砂利が混ざり合った、水はけのよい痩せた土壌が広がっていることが特徴です。
砂利質の土壌は日中に太陽の熱を蓄え、ブドウの成熟を助けます。また、水はけのよい痩せた土地ではブドウの樹が水分や養分を求めて地中深くまで根を伸ばすため、ヴィンテージごとの環境を反映した複雑な個性を持つブドウが育ちます。
こうした恵まれた自然条件と、厳格な収穫・選果によるワイン造りが組み合わさることで、スデュイローならではの圧倒的なリッチさと、エレガントな酸を併せ持つ長期熟成型のソーテルヌが生み出されています。