酒 ディプロマ 難易度

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の難易度と合格率は?必要な勉強時間の目安や費用・バッジの価値まで解説

取引先との重要な接待やプライベートな会食において、質の高い日本酒をスマートに振る舞う機会は意外と多いものです。

感覚に頼らず論理的に最高の一杯を選び提案できるスキルは、ビジネスパーソンにとって強力な教養となります。

そこで自己研鑽を惜しまない方から近年熱い視線を集めているのが、日本酒の専門資格であるSAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)です。

本記事では試験の合格率や働きながら突破するための勉強時間をはじめ、万が一落ちた場合の免除制度まで徹底的に解説します。

さらに年会費の有無認定バッジのステータスといった受験前に必ず知っておきたい情報もすべて網羅してお届けします。

▶︎SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)ってどんな資格?

この記事の監修ソムリエ

佐々木 健太

ホームワインアカデミープロデューサー

国内トップクラスの受講者数を誇るワインスクール講師。21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。現在はワイン初心者でもワインを楽しめるよう小瓶ワインのサブスク「Homewine(ホームワイン)」を初め、会員3,000人を誇る。

目次

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の難易度と合格率【2026年最新データ】

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の難易度と合格率【2026年最新データ】

まずはSAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)という試験の全体像と、客観的なデータに基づく難易度の実態について解説します。

SAKE DIPLOMAの受験を検討するにあたり、どの程度の難易度なのか働きながら合格を目指せるのかという点は多くの人が気になる部分です。

本資格は受験にあたっての実務経験などの制限はないものの、日本酒に関する資格の中では専門性が高くしっかりと対策を立てて臨む必要があります。

過去5年間の平均合格率は約38.6%

SAKE DIPLOMA試験の合格率は例年30〜40%台で推移しており、決して誰でも簡単に合格できる内容ではありません。

直近5年間の試験結果を見ても難化傾向にあることが客観的なデータから読み取れます。

SAKE DIPLOMAの合格率推移(直近5年間)

受験年受験者数合格者数合格率
2021年2,183人970人44.4%
2022年2,054人878人42.7%
2023年1,899人668人35.2%
2024年2,014人779人38.7%
2025年2,006人623人31.1%
平均約2031人約784人約38.6%

過去5年間の平均合格率は約38.6%となっています。

満20歳以上であれば職歴不問で誰でも挑戦できますが、3人に2人は落ちる難関資格であると言えます。数日間の詰め込み学習で対応できる難易度ではなく本気の学習が求められます。

一次試験・二次試験・ストレート合格率の実態

SAKE DIPLOMAは一次試験(筆記)と二次試験(テイスティング・論述)に分かれています。

それぞれの試験の合格率を細かく見ていくと、どこに難関の壁があるのかが明確になります。

各試験の合格率推移(過去5年)

受験年一次試験二次試験ストレート
2021年64.1%62.5%40.1%
2022年63.3%62.1%39.3%
2023年60.6%56.9%34.5%
2024年57.2%63.4%36.3%
2025年44.7%64.3%28.7%
平均約58.0%約61.8%約35.9%

一次試験の合格率は長らく60%前後で推移していましたが、2025年度には44.7%まで低下しており筆記試験の難化が顕著に表れています。

二次試験の合格率は例年60%前後で推移しているものの、これは難関の一次試験を通過した知識レベルの高い受験者のみが挑んだ結果の数値である点に注意が必要です。

また、1年目で一次試験と二次試験の両方を一度で突破するストレート合格率は平均約35.9%となっており、2025年には28.7%まで落ち込んでいます。

筆記の知識暗記と実技であるテイスティング・論述という異なる性質の対策を同時に進める難しさがデータからも読み取れます。

ソムリエ試験や唎酒師(ききさけし)と比べた難易度の違い

日本酒やワインの有名な資格と比較すると、SAKE DIPLOMAならではの難易度の特徴がより明確になります。

同じ日本ソムリエ協会が認定するワインエキスパート試験の近年の合格率(約30%前後、2025年は26.4%)と比較しても、SAKE DIPLOMAのストレート合格率(28.7%)は非常に近いレベルに達しています。

他の代表的な資格との難易度比較
  • ワインエキスパート / ソムリエ試験
    • SAKE DIPLOMAの教本は約250ページとソムリエ試験より薄い
    • しかし、その分重箱の隅をつつくような細かい数字まで問われるためより高い暗記精度が求められる
  • 唎酒師
    • 唎酒師は合格率が約80%前後でおもてなしや消費者への分かりやすい提案を重視している
    • SAKE DIPLOMAは緻密なテイスティング力と料理とのペアリングに関する論理的な分析が必要となりハードルが高く設定されている

教本のページ数が少ないからといって勉強量が少なく済むわけではありません。

むしろ出題範囲が絞られている分、教本の隅々まで出題されるため正確に覚えることが合否を分けます。

唎酒師と比較しても専門性が高くより高度な分析力が求められる難関資格と言えます。

▶︎唎酒師(ききさけし)ってどんな資格?

唎酒師と比較!酒ディプロマの費用と年会費

唎酒師と比較!酒ディプロマの費用と年会費

難易度が高いSAKE DIPLOMAですが、取得や維持にかかるコストパフォーマンスはどのようになっているのでしょうか。

日本酒の資格として認知度の高い唎酒師(ききさけし)と比較しながら、受験料や合格後の維持費について詳しく解説します。

取得にかかる受験料と認定料

SAKE DIPLOMAを取得するまでに発生する費用は、大きく分けると受験料と合格後の認定登録料です。

受験料は日本ソムリエ協会(J.S.A.)の会員であるかどうかで異なり、出願時に一次試験の受験回数を1回にするか2回にするかを選択できます。

SAKE DIPLOMA取得にかかる主な費用(税込)

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区分一次試験1回受験一次試験2回受験二次試験から
一般価格32,900円37,800円14,210円
会員価格23,700円28,600円7,300円
認定登録料
(合格時)
20,950円20,950円20,950円
※二次試験からの方は免除者です

非会員の一般価格で受験する場合と比べ、会員価格は1回受験・2回受験ともに約9,000円安く設定されています。

ここで費用を抑えるテクニックとして有効なのが「協会への同時入会制度」です。

出願と同時に日本ソムリエ協会への入会を申し込むことで入会金が半額となり、初年度から会員価格で受験できます。

また、入会年の4月1日時点で27歳以下であれば初年度の会費および入会金が無料になる特例も用意されているため、条件に該当する方は出願前に確認しておくのがおすすめです。

資格維持にかかる「年会費」の有無(大きなメリット)

資格を取得した後のランニングコストについても、事前に把握しておくべき重要なポイントです

SAKE DIPLOMAと唎酒師では、資格維持にかかる費用の仕組みが大きく異なります。

資格維持費用の比較

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SAKE DIPLOMA唎酒師
主催団体一般社団法人日本ソムリエ協会日本酒サービス研究会(SSI)
資格の更新料不要不要
必須の年会費なし(0円)15,900円/年
資格の有効期限無期限会員資格の継続が必要

唎酒師を保持・公称し続けるためには認定団体(FBO/SSI)の会員であり続ける必要があり、毎年15,900円の年会費がかかります。退会した場合は資格を名乗ることができなくなる仕組みです。

一方でSAKE DIPLOMAは合格後に認定登録料(20,950円)を一度支払えば、その後の更新料や必須となる年会費は一切かかりません

ソムリエ協会の正会員を退会した場合であっても取得した資格が失効することはないため、長期的な視点で見ると非常にコストパフォーマンスが高い資格と言えます。

取得して意味ない?酒ディプロマのメリットと認定バッジ

合格率の低い難関試験と聞くと、忙しい合間を縫ってまで取得する意味があるのか疑問に思う方もいるかもしれません。

しかし、SAKE DIPLOMAは取得の過程で得られる深い知識と、合格後に与えられる明確なステータスによってビジネスパーソンに多大なメリットをもたらします。

日本酒の論理的な知識が身につき自信になる

資格取得の最大のメリットは、日本酒を単なる感覚ではなく論理的に語れるようになる点です。

原料の特性や製法の違いといった科学的なアプローチで日本酒を理解するため、その場の料理に合わせた最適な一杯を自信を持って選べるようになります。

論理的な知識がもたらす実用的なメリット
  • 料理の味付けや調理法に合わせた、ロジカルなペアリング提案ができる
  • 会食や接待で同席者の好みに合わせた、説得力のあるお酒選びが可能になる
  • 歴史や産地の風土といった背景知識が深まり、会話の質が向上する

こうしたスキルは単なるお酒の知識にとどまらず、質の高い教養としての価値を持ちます。

大切な取引先との会食や趣味の集まりにおいて、知性と大人の余裕を感じさせるスマートな振る舞いで他者と差別化できる強力な武器となるはずです。

合格者に授与される公式の「認定バッジ」

難関試験を突破した合格者には、専門知識を備えた証として公式バッジが授与されます。

このバッジの存在もSAKE DIPLOMA取得を目指す上で大きなモチベーションになります。

SAKE DIPLOMA認定バッジの特徴
  • 桜の花と稲穂がデザインされた美しい金色のバッジ
  • 日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定という高い権威性とブランド力
  • スーツやジャケットの襟に着けることで、一目で有資格者として認識される存在感

ワインのソムリエバッジと同様に、このバッジは業界内外で高い信頼感とステータスを誇ります。

ビジネスの場や格式高い飲食店で身に着けていれば専門知識を持つ人物として一目置かれ、初対面の相手ともコミュニケーションを円滑にする大きな助けとなるでしょう。

【一次試験】出題傾向と効果的な勉強法・勉強時間

SAKE DIPLOMA全体の合格率を大きく左右するのが一次試験です。

ここでは一次試験の出題傾向をはじめ、限られた時間の中で知識を効率よく定着させるためのインプットとアウトプットの方法を具体的に解説します。

一次試験の出題範囲とCBT方式の試験形式

一次試験は全国のテストセンターに設置されたパソコンで解答するCBT方式で実施されます。

画面に提示される選択肢から正答を選ぶ形式で、試験終了と同時に画面上で合否結果が確認できます。

一次試験(CBT方式)の基本概要

項目内容
試験時間60分
出題数100問(選択式)
解答ペース1問あたり約36秒
出題範囲公式教本全編(日本酒の歴史、醸造工程、酒米、地方別の特徴、焼酎・泡盛など)

出題範囲は出願後に届く公式教本約250ページ全体に及びます。

日本酒の歴史や製法メカニズム、酒米の品種や交配関係だけでなく、焼酎や泡盛の製法、各都道府県のデータやペアリングまで幅広く問われます。

100問を60分で解く必要があるため、迷わず即座に解答を引き出せる正確な知識が求められます。

合格に必要な勉強時間の目安

働きながらSAKE DIPLOMAの合格を目指す場合、必要となる学習時間は約150〜200時間が一般的な目安となります。

3ヶ月から半年程度の学習期間を設定し、日々の生活の中に勉強時間を組み込む工夫が必要です。

スキマ時間を活用した1日の学習スケジュール例
  • 出勤中の電車内(約20分)
    • スマホの対策アプリを使い暗記項目や問題演習のアウトプットに取り組む
  • 昼休み(約15分)
    • 前日に間違えた問題の復習や教本の参照ページを確認する
  • 帰宅中の電車内(約20分)
    • 教本を読み込み新しい章の知識をインプットする
  • 就寝前(約15分)
    • 1日の終わりに暗記カードなどで重要な数値や用語を再確認する

机に向かってまとまった時間を確保するのが難しい方であっても、1日約60分のスキマ時間を積み重ねることで合格に必要な学習時間を十分カバーできます。

毎日の習慣として細かくインプットとアウトプットを繰り返すことが記憶の定着に繋がります。

公式教本の読み込みと過去問・問題集の活用法

SAKE DIPLOMAは主催団体による公式過去問題集が一般公開されていません

そのため教本を単に読み進めるだけの受動的な勉強では、本番の出題傾向に対応しきれないリスクがあります。

効果的な学習ステップの例
  1. 教本の通読
    • まずは教本を一通り読み、醸造工程や用語の全体像を把握する
  2. 問題集でのアウトプット
    • 民間の予想問題集や対策アプリを使い、早い段階から問題を解く
  3. 教本に戻って復習
    • 間違えた箇所の周辺知識や数値データを最新の教本で再確認する

合格に近づくためのコツは教本の通読(インプット)と問題演習(アウトプット)を高速で反復することです。

問題を解くことで自分の弱点や教本のどこが問われやすいのかが明確になり、2周目以降の教本読み込みの精度が飛躍的に高まります。

【二次試験】テイスティング・論述の出題傾向と対策

過酷な一次試験を無事に突破した有資格者のみを待ち受けるのが、実技と記述からなる二次試験です。

ここではテイスティングと論述それぞれの試験構成と、突破に向けた具体的な対策について詳しく解説します。

テイスティング試験の配点とポイント

二次試験のテイスティングは銘柄が隠された状態で行われるブラインド形式の実技試験です。

30分という限られた時間の中で合計6種類のグラスに向き合い、すべての設問のマークシートを塗りつぶす必要があります。

テイスティング試験の構成
  • 日本酒(4種)
    • 外観、香り、味わいの評価に加え、特定名称やアルコール添加の有無、使用酵母などを判別
  • 焼酎(2種)
    • 主原料(芋、麦、米など)の特定、アルコール度数の推測、常圧または減圧といった蒸留方法を判別

ソムリエ協会の公表データによると、日本酒では香りと味わいに対する配点が全体の半分以上を占めています。そのため、主観的な感想ではなく、協会が定める共通のテイスティング用語を用いて客観的に評価するスキルが不可欠です。

純米や吟醸といった特定名称の違いやアルコール添加の有無を正確に嗅ぎ分け、論理的に分析する実戦的な訓練を繰り返し行うことが合格のポイントになります。

論述試験の過去テーマと解答のコツ

テイスティングと同日に実施されるのが筆記による論述試験です。

一次試験で培った知識をベースにしながら、問われた内容に対して自分の言葉で論理的に説明する能力が試されます。

論述試験の基本情報

項目内容
試験時間20分
出題数と文字数3問(指定されたテーマについて各200字以内で記述)

試験時間がわずか20分しかないため、1問あたり約6分で構成を考えて記述しなければなりません。

過去の試験では、以下のようなテーマが出題されています。

  • 生酛と山廃の製法の違い
  • 特定の酒米の特徴
  • テイスティングで出題されたお酒に合う料理のペアリング

教本の内容を暗記しているだけでは対応が難しく、指定された条件に合わせて瞬時に文章を組み立てる応用力が求められます。

過去のテーマや重要用語をもとに、実際に手を動かして200字以内で文章化するアウトプットの練習を重ねておくことが重要です。

万が一落ちた場合の「一次試験免除制度」

二次試験は合格率が約60%前後と厳しい関門ですが、SAKE DIPLOMAには万が一不合格になってしまった場合でも安心できるサポート制度が用意されています。

一次試験免除制度の仕組み
  • 一次試験を通過した受験者は、翌5年間のうち通算3回まで一次試験が免除される
  • 免除を利用した場合、翌年は二次試験(テイスティングと論述)から再挑戦できる

この制度があるため、1年目は膨大な暗記が必要な一次試験の突破に全力を注ぐという戦略が立てられます。仮に二次試験で力及ばず落ちてしまっても、翌年は実技と記述の対策だけに時間と予算を集中してリベンジすることが可能です。

長期的な視点での受験設計ができるため、失敗のリスクを恐れず果敢に挑戦できる仕組みになっています。

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)に合格するためのポイント

SAKE DIPLOMAは出題範囲が広く専門的な知識が求められるため、すべてを自力で対策するのは容易ではありません。

限られた時間の中で効率よく学習を進め着実に合格を勝ち取るためには、外部の学習サービスプロの講座を効果的に取り入れる方法が非常に有効です。

問題演習アプリを活用した反復学習

一次試験の突破において鍵となるのは、教本の内容を反復して記憶に定着させることです。

まとまった勉強時間が確保しにくい社会人にとって、スマートフォンで手軽に取り組める問題演習アプリの活用は大きな強みとなります。

例えば「酒学道場」のようなSAKE DIPLOMA専用の問題演習アプリを利用することで、以下のようなメリットが得られます。

問題演習アプリを活用する主なメリット
  • 通勤電車内や移動中などのわずかなスキマ時間で手軽にアウトプットができる
  • 間違えた問題や苦手な分野を自動で抽出して集中して復習できる
  • 選択式の問題演習を繰り返し行うことで本番のCBT方式に必要な解答スピードが身につく

教本を持ち歩く必要がなく、短時間で問題を解いて覚えるサイクルを回せるため、忙しい日常の中でも挫折せずに学習を継続しやすくなります。

スクールやオンライン対策講座の受講

一次試験はアプリや教本を使った自己学習でも対応可能ですが、二次試験のテイスティングや論述対策に関しては独学に限界を感じる受験者が多く存在します。

特にテイスティング試験では、自分が感じた香味の印象が日本ソムリエ協会の指定する解答基準と一致しているかを個人で客観的に判断するのは困難です。

また、試験に適した多種多様なお酒を自分で買い揃えるのは経済的にも負担がかかります。

こうした課題を克服するためには、オンライン対策講座やスクールを活用するのが非常に効率的です。

スクールや対策講座を活用する利点
  • プロによる基準の提示
    • 実績のある講師からソムリエ協会の評価基準に沿った正しい表現方法を直接学べる
  • 適切な教材の準備
    • 出題傾向を押さえた日本酒や焼酎のサンプルが自宅に届くため準備の手間や費用を抑えられる
  • 論述添削の実施
    • 制限時間内で加点対象となるキーワードを過不足なく盛り込む記述テクニックを身につけられる

プロの指導を受けることで迷いなく合格レベルの感覚を掴むことができます。

自身の得意不得意に合わせて二次試験対策講座をスポットで受講するなど、賢くサービスを選択することが合格への近道となります。

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の難易度に関するよくある質問

SAKE DIPLOMAの難易度について調べる際、多くの受験者が共通して抱く疑問や不安があります。

ここでは検索エンジンでもよく調べられているリアルな疑問について、具体的な理由とともに回答します。

一次試験の合格ラインは何割くらい?

正確な合格点は非公表ですが、一般的には正答率70〜75%以上がボーダーラインと言われています。

CBT方式で実施される一次試験は、受験者ごとにランダムで異なる問題が出題されるため、試験回によって多少の難易度調整が入ると推測されています。

100問中70問以上の正解を目指すのが安全圏となるため、模擬試験や問題演習アプリを利用する際は、常に正答率80%以上を安定して出せる状態に仕上げておくことが合格への有効な対策となります。

テイスティング試験では出題されたお酒の銘柄を当てる必要がある?

銘柄名(獺祭や八海山など)そのものをズバリ当てる問題は一切出題されません。

テイスティング試験で求められるのは、お酒の銘柄を当てるクイズではなく、目の前にあるお酒の品質や特徴を論理的に分析する力です。

テイスティング試験で実際に問われること

  • 外観・香り・味わい
    • ソムリエ協会指定のテイスティング用語から適切なものを選択する
  • 製法の特定
    • アルコール添加の有無、純米か吟醸かといった特定名称を判別する
  • 原料の特定
    • 使用されている酒米の品種(山田錦など)や、焼酎の主原料(芋・麦など)を判別する

テイスティング練習用のお酒は自分で何本もフルボトルを買う必要がある?

すべてを自力で買い揃える必要はなく、小瓶で販売されている専用の対策セットを活用するのが効率的です。

特定名称や酒米の違いを比較するために、フルボトル(720mlなど)を何本も個人で購入すると費用が数万円単位でかさみ、飲み切るのも非常に大変です。

近年はワインスクールや酒販店から、受験生向けに出題傾向を押さえた銘柄を小分けにした「テイスティング対策セット」が販売されています。

これらを利用すれば、無駄なコストを抑えつつ、試験の基準となる味わいをピンポイントで効率よく練習できます。

お酒に弱くても(全く飲めなくても)試験を突破できる?

テイスティング試験で吐器(紙コップなど)を使用すれば、お酒に弱くても合格は十分に可能です。

二次試験では日本酒と焼酎合わせて6種類のグラスが提供されますが、すべてを飲み込む必要はありません。

ワインのソムリエ試験と同様に、口に含んで香りや味わいを確認した後は用意されている紙コップ(吐器)に出すことが認められています。

酔ってしまってその後の論述試験に影響が出るのを防ぐためにも、体質に関わらず吐器を活用して冷静に分析を進めるのが基本です。

飲食業界で働いた経験がない素人だと試験で不利になる?

実務経験の有無が試験の採点や合否判定で不利に働くことは一切ありません。

SAKE DIPLOMAは受験資格に職歴の制限がなく、完全な実力主義で審査される試験です。

むしろ、長年自己流でお酒を提供してきたプロよりも、先入観を持たずに公式教本の内容を素直に暗記し、協会のテイスティング基準を型通りに身につけた一般のビジネスパーソンの方がスムーズに合格するケースも多々あります。

ワインエキスパートと酒ディプロマ、難易度が高いのはどっち?

覚える範囲の広さはワインエキスパート、狭い範囲を深く問われるのが酒ディプロマと、難しさのベクトルが異なります。

どちらも日本ソムリエ協会が認定する難関資格ですが、求められる暗記の質に違いがあります。

難易度の質の違い

  • ワインエキスパート
    • 出題範囲が全世界に及ぶため、圧倒的な暗記量と広い視野が必要
  • SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)
    • 日本の酒類に限定される分、教本の隅々にある非常に細かな数値や歴史まで深く正確に問われる

どちらが簡単ということはありませんが、日本酒の歴史や漢字の用語に親しみがある日本人にとっては、SAKE DIPLOMAの方が学習の入り口としては比較的スムーズに感じやすい傾向があります。

まとめ:酒ディプロマの難易度を把握して合格を目指そう

SAKE DIPLOMAは合格率が40%を下回る年が多く、決して簡単に取得できる資格ではありません。

しかし、出題される知識の範囲は公式教本に限定されているため、スキマ時間を活用して計画的に学習を進めれば、多忙な社会人でも十分に合格を勝ち取ることが可能です。

一度合格してしまえばその後の更新料や年会費が一切不要でありながら、ソムリエ協会認定の金色の公式バッジという一生モノのステータスが手に入ります。

ビジネスの重要な会食や趣味の場で、論理的な根拠を持って日本酒を提案できるスキルは、生涯にわたって自身の教養を引き立てる大きな財産となるはずです。

難易度が高い試験だからこそ、取得した際の達成感と周囲からの信頼は格別なものになります。

ワンランク上のスマートなお酒選びができる大人を目指して、まずは次年度の試験日程の確認や対策アプリの導入など、合格に向けた最初のアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

・ソムリエ協会「J.S.A. SAKE DIPLOMA

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