大切な取引先との会食や特別な日のディナーなど、大人になると飲食店でスマートな振る舞いが求められる場面が増えてきます。
そんな時、料理の味わいを引き立てる美味しい日本酒を迷わず選べる知識は、日常を豊かにする一生モノの教養です。
日本酒のプロフェッショナルを目指す方はもちろん、ワンランク上のエスコートスキルを身につけたい社会人から近年熱い注目を集めているのが、日本酒の専門資格であるSAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)です。
本記事では、SAKE DIPLOMAの資格概要や難易度をはじめ、独学で合格を掴み取るための具体的な勉強法まで、資格取得に必要な情報を網羅して徹底解説します。

この記事の監修ソムリエ
佐々木 健太
ホームワインアカデミープロデューサー
国内トップクラスの受講者数を誇るワインスクール講師。21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。現在はワイン初心者でもワインを楽しめるよう小瓶ワインのサブスク「Homewine(ホームワイン)」を初め、会員3,000人を誇る。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは?資格の概要と3つの特徴

SAKE DIPLOMAは、日本酒や焼酎に関する深い知識とテイスティング能力を有していることを証明する本格的な認定資格です。
まずはこの資格がどのような背景で生まれ、数ある日本酒資格の中でどのような独自の特徴を持っているのか、3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する日本酒・焼酎の専門資格
SAKE DIPLOMAは、ワインの資格認定で広く知られる一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催・認定を行っている資格です。
2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され世界中で日本酒の需要が高まったことを背景に、日本の食文化をさらに普及させる目的で2017年に新設されました。
この資格の最大の特徴は、ワインのソムリエが培ってきた論理的な視点と分析手法を日本酒の評価に取り入れている点です。
- 科学的なアプローチ
- 原料の品種や精米歩合、醸造工程の違いが味や香りにどう影響するのかを論理的に学べる
- 高度なペアリング理論
- この日本酒にはどのような調理法の料理が合うかといった相性に特化した実践的な知識が身につく
- 焼酎の深い知識
- 日本酒だけでなく、日本の伝統的な蒸留酒である焼酎や泡盛についても体系的に学習できる
単に美味しいという感覚だけでお酒を評価するのではなく、ソムリエのように明確な根拠を持って味わいを言語化し、第三者に分かりやすく伝えるスキルが求められます。
会食や趣味の場で活きる!社会人が取得するメリット
SAKE DIPLOMAは飲食業界のプロフェッショナルが取得するイメージが強いかもしれませんが、実は一般の社会人が大人の教養として取得するメリットが非常に大きい資格でもあります。
特に、ビジネスの接待やプライベートの会食でお店選びを任された際、その実用性の高さを実感できるはずです。
- 専門用語の多いメニュー表からでも味の傾向が分かり、迷わずスムーズにお酒を選べる
- 料理の味わいと日本酒の相性を論理的に考え、同席者にスマートな提案ができる
- 日本酒の歴史や産地の知識が身につき、コミュニケーションを深める話題として活用できる
資格取得に向けた勉強を通じて得た体系的な知識は、日々の食体験をより豊かにし、あなたの知的な魅力を引き立てる一生モノの財産になります。
英語で受験する「SAKE DIPLOMA International」との違い
SAKE DIPLOMAには、世界的な日本酒ブームを受けて2018年からスタートしたSAKE DIPLOMA International(酒ディプロマ インターナショナル)という国際資格版も存在します。
どちらも日本酒と焼酎の知識を問う認定資格ですが、使用言語や試験の解答方式に明確な違いがあります。
▼国内版とInternational版の主な違い
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| SAKE DIPLOMA (国内版) | SAKE DIPLOMA International | |
| 試験の言語 | 日本語 | 英語 |
| 一次試験の形式 | パソコンによる選択式(CBT方式) | 紙とペンによる記述式 |
| 記述問題の形式 | 二次試験のみ記述あり(日本語) | 一次試験から筆記試験あり(英語) |
海外で活躍するソムリエや飲食業従事者の需要拡大に応える形で誕生したInternational版は、論述やテイスティングの表現もすべて英語となるため、日本人にとっては非常にハードルの高い資格となっています。
まずは国内版のSAKE DIPLOMAの取得を目指し、しっかりと基礎となる専門知識を身につけるルートが王道です。
SAKE DIPLOMAの難易度と合格率【2026年最新データ】

SAKE DIPLOMAの受験を検討するにあたり、どの程度の難易度なのか、また働きながら合格を目指せるのかという点は多くの人が気になる部分です。
本資格は受験にあたっての実務経験などの制限はないものの、日本酒に関する資格の中では専門性が高く、しっかりと対策を立てて臨む必要があります。
SAKE DIPLOMAの過去の合格率推移
SAKE DIPLOMA試験の合格率は例年30〜40%台で推移しており、決して誰でも簡単に合格できる内容ではありません。
直近5年間の試験結果を見ても、難化傾向にあることが客観的なデータから読み取れます。
▼SAKE DIPLOMAの合格率推移(直近5年間)
| 受験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 2021年 | 2,183人 | 970人 | 44.4% |
| 2022年 | 2,054人 | 878人 | 42.7% |
| 2023年 | 1,899人 | 668人 | 35.2% |
| 2024年 | 2,014人 | 779人 | 38.7% |
| 2025年 | 2,006人 | 623人 | 31.1% |
過去5年間の平均合格率は約38.6%ですが、2025年度には31.1%まで低下しており、合格のハードルは高まっています。
満20歳以上であれば職歴や国籍を問わず誰でも挑戦できますが、数日間の詰め込み学習で対応できる難易度ではありません。
分厚い公式教本の内容を隅々まで理解し、専門用語や数値を正確に暗記する本格的な学習時間が求められます。
▶︎SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の一次試験・二次試験別の合格率は?
唎酒師(ききさけし)と酒ディプロマ、難易度や目的はどう違う?
日本酒の有名な資格として唎酒師がありますが、SAKE DIPLOMAとは主催団体だけでなく、試験の難易度や学習の目的が大きく異なります。
自身の目指す方向性に合った資格を選ぶために、両者の決定的な違いを把握しておくことが大切です。
▼SAKE DIPLOMAと唎酒師の違い
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| SAKE DIPLOMA | 唎酒師 | |
| 主催団体 | 一般社団法人日本ソムリエ協会 | 日本酒サービス研究会 酒匠研究会連合会 |
| 合格率の目安 | 約30〜40%程度 (難易度は高め) | 約80%前後 (比較的取得しやすい) |
| 求められるスキル | 緻密なテイスティング力 料理との論理的なペアリング理論 | 消費者への分かりやすい提案力 親しみやすいおもてなしの接客 |
| 試験の特徴 | 一次試験はCBT方式 二次試験にテイスティングと論述 | eラーニングや通信講座など 多様なカリキュラムから選択可能 |
合格率が約80%と高く、おもてなしや消費者への分かりやすいお酒の提案に重きを置く唎酒師に対し、SAKE DIPLOMAはより緻密なテイスティング能力と理論的なペアリングの構築が重視されます。
ワインのソムリエ試験に近い厳格な基準で審査されるため難易度は上がりますが、そのぶん取得した際の専門性の証明としては非常に強力です。
食の席でロジカルに日本酒の魅力を語りたい方は、SAKE DIPLOMAへの挑戦が適しています。
SAKE DIPLOMAの試験内容と出題傾向(一次・二次試験)
SAKE DIPLOMAの資格を取得するためには、一次試験(筆記)と二次試験(テイスティング・論述)の両方を通過する必要があります。
試験は年に1回のみ実施され、各試験で問われる知識の方向性や出題形式には明確な傾向があります。
それぞれのステージで求められる具体的な内容と、突破のための重要なポイントを解説します。
【一次試験】CBT方式の筆記試験の出題範囲と形式
一次試験は、日本酒や焼酎に関する基礎知識から極めて専門的なデータまで、幅広く網羅された筆記試験です。
パソコン画面上で解答を選択するシステムが導入されており、受験者は指定された期間内から自身の都合が良い日時と会場を選んで受験します。
▼一次試験(筆記)の概要
| 項目 | 詳細内容 |
| 試験形式 | パソコンによる選択式(CBT方式) |
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 100問 |
| 合否判定 | 試験終了直後に画面上で即時発表 |
出題範囲は、出願後に送付される公式教本の記載内容に限定されます。
しかし、約250ページに及ぶ教本の隅々からランダムに出題されるため、網羅的な学習が必要です。
日本酒の歴史、米の品種やその産地、複雑な醸造工程のメカニズムといった専門知識はもちろん、焼酎や泡盛の製法、各地方の伝統的な食文化との関係性についても多くの問題が出題される傾向があります。
1問あたり約36秒で解答していくスピード感と、正確な暗記力が求められる試験です。
【二次試験】テイスティングの出題種類と解答のポイント
一次試験を突破した有資格者のみが臨む二次試験では、実践的なブラインドテイスティングが行われます。
お酒の香りや味わいを感覚的に捉えるだけでなく、ソムリエ協会が指定するテイスティング用語を用いて、その品質や特徴を論理的に評価・分析する実技試験です。
- 日本酒:4種類
- アルコール添加の有無、使用米の品種、山廃酛や生酛などの仕込み方法、酵母の種類を識別
- 焼酎:2種類
- 主原料の特定、アルコール度数の推測、常圧蒸留または減圧蒸留といった蒸留方法の違いを識別
限られた30分という時間内で合計6種類のグラスに向き合い、すべての設問に解答しなければなりません。
解答を導き出すためには、純米や吟醸といった特定名称のルール、山田錦や五百万石などの酒米の特徴、セルレニン耐性酵母がもたらす香りの変化などを正しく把握している必要があります。
日頃から明確な基準を持ってテイスティングを繰り返し、個性を嗅ぎ分けるトレーニングを積んでおくことが合格への鍵となります。
【二次試験】論述試験の過去テーマと求められるスキル
テイスティング試験に続き、同じく二次試験の枠内で行われるのが筆記による論述試験です。
与えられたテーマに対し、教本に基づいた正確な専門知識と、自身の意見や提案を制限字数内で分かりやすく記述する能力が試されます。
▼論述試験の概要
| 項目 | 詳細内容 |
| 試験時間 | 20分 |
| 出題数 | 3問 |
| 解答形式 | 指定されたテーマについて各200字以内で記述 |
過去の試験では、日本酒の伝統的な製法である生酛や山廃酛の仕込みの特徴、特定の酒米の歴史的背景、特定の銘柄や製法(常圧蒸留の芋焼酎など)に合わせた具体的な料理のペアリング提案といったテーマが実際に出題されています。
これらは主催団体や過去の受験者によって公表されている確かな出題実績です。
わずか20分という短い時間で3つのテーマについて文章を組み立てる必要があるため、試験中に考えている時間はありません。
頭の中にある膨大な知識を瞬時に引き出し、論理的な文章として的確にアウトプットする高いスキルが必須となります。
【独学で合格】SAKE DIPLOMAのおすすめ勉強法と対策
SAKE DIPLOMAは専門性が高く出題範囲も広い資格ですが、正しいアプローチで計画的に取り組めば、独学での合格も十分に可能です。
働きながらでも着実に知識を身につけるための具体的な勉強時間や、一次試験・二次試験それぞれの効果的な対策ポイントを解説します。
合格に必要な勉強時間とスケジュールの目安
SAKE DIPLOMAの合格に必要な勉強時間は、一般的に約100〜150時間程度と言われています。
忙しい社会人が働きながら取得を目指す場合、3ヶ月から半年程度の学習期間を見据え、無理のないスケジュールを組むことが重要です。
- 通勤電車の中や昼休みなど、毎日のスキマ時間を暗記項目(用語や年号)のインプットに充てる
- 週末のまとまった時間を活用し、自宅でのテイスティング練習や問題集のアウトプットに取り組む
- 一次試験の直前は問題演習に集中し、通過後に二次試験(論述・テイスティング)の対策へとスムーズに移行する
長期間の学習になるため、最初から完璧を求めず、繰り返しテキストを読み込んで少しずつ知識を定着させていくペース配分が合格への近道です。
【一次試験対策】2026年度版「公式教本」と問題集の活用法
一次試験は、出願時に協会から送付される約250ページに及ぶ「公式教本」からすべての問題が出題されます。
酒米の収穫量や法令などのデータは毎年更新されるため、古い教本を使うと本番の試験で失点するリスクがあります。
必ず手元に届いた最新版を使用してください。
▼一次試験を突破するための学習ステップ
- 最初から細部を暗記しようとせず、日本酒の歴史や醸造工程の大きな流れを掴む
- 専門用語に慣れることを優先し、全体の構成や各章のボリューム感を把握する
- CBT方式の公式過去問は非公開のため、民間の模擬問題や対策アプリを準備する
- 早い段階から問題を解き、どのような形で知識が問われるのか出題傾向を知る
- 「教本を1章読むごとに対応する問題を解く」というサイクルを徹底する
- 間違えた問題は必ず最新の教本に戻って周辺の数値やデータを再確認する
重箱の隅をつつくような細かい数値やマニアックな用語が出題されることも多いため、問題集を活用して出題傾向を掴みながら効率よく暗記を進めることがポイントです。
【二次試験対策:テイスティング】独学とスクール利用の徹底比較
テイスティング試験では、単にお酒の味わいを楽しむのではなく、ソムリエ協会が定義する特定の表現基準に沿って香味を正確に識別する必要があります。
独学で挑む方法と、専門の対策講座を活用する方法について、費用面や学習の効率を踏まえて比較検討することが合格への近道です。
▼テイスティング対策における独学とスクールの比較
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| 項目 | 独学で対策する場合 | 対策スクールを利用する場合 |
| 費用の目安 | 約15,000円〜30,000円 (比較用の小瓶やグラスの購入費) | 約30,000円〜70,000円 (受講料および教材用の小瓶ワイン・日本酒代) |
| 主なメリット | ・自分の好きなペースで繰り返し練習できる ・初期の費用を低く抑えられる | ・プロの講師から協会の正解基準を直接学べる ・試験に適した銘柄を揃える手間が省ける |
| 主なデメリット | ・自分の感覚や表現が正しいか客観的に判断できない ・試験に出る的確な銘柄を個人で選ぶのが難しい | ・独学に比べてまとまった受講費用がかかる ・講習のスケジュールに合わせる必要がある |
| 総合評価 | 自力で基準を推測する限界があり難易度が上がる | 最短ルートで合格基準の感覚を掴めるため推奨 |
自己流のテイスティングでは、自分が感じた「華やかな香り」や「キレのある酸味」が、はたして試験の評価シート上でどの単語に該当するのか確証を持てないという大きな壁にぶつかります。
また、試験に出題されやすい特定名称酒や酒米の特徴を持つ銘柄を、個人で正確にセレクトして買い揃えるには経済的にも時間的にも負担が大きくなります。
多忙なスケジュールの中で効率よく合格を目指すのであれば、ワインスクールなどが提供しているSAKE DIPLOMA専用の対策講座を利用するのも有効な手段です。
プロの明確な評価基準を体感し、試験に直結するテイスティング能力を効率よく身につけることをおすすめします。
【二次試験対策:論述】短時間で知識を出力する記述術
論述試験は、一次試験で培った知識をベースにしながらも、制限時間内に指定されたテーマについて論理的に説明するアウトプットのスキルが試されます。
20分間で3つのテーマ(各200字以内)を記述する必要があるため、試験本番で文章の構成をじっくりと考えている時間はありません。
- キーワードの抽出練習
- 過去のテーマや教本の重要項目(例:生酛と山廃の製法の違い、特定の酒米の特徴)に対して、文章に必ず組み込むべき必須の専門用語を数個リストアップする
- 200字の感覚を掴む
- 実際に原稿用紙やパソコンを使い、リストアップしたキーワードを繋げて180〜200字程度にまとめる記述練習を制限時間(1問あたり約6分)を設定して繰り返す
- ペアリングの定型文作成
- 近年頻出している「特定の日本酒や焼酎に合う料理とその理由」については、教本に記載されている料理との相性をもとに、あらかじめ自分なりの解答パターンを複数作成して暗記しておく
論述試験は、採点者が求めるポイント(専門用語や正確な製法のプロセス)が文章に含まれているかどうかの加点方式と言われています。
感覚的な文章ではなく、教本の記述に準拠した客観的事実を簡潔に盛り込めるよう、事前に手を動かして記述量を体感しておく対策が不可欠です。
【2026年度】SAKE DIPLOMAの試験日程・受験資格・費用
SAKE DIPLOMAの資格取得を目指すにあたり、全体のスケジュール感や必要となる費用をあらかじめ把握しておくことは計画的な学習を進める上で非常に重要です。
2026年度の試験概要をもとに、受験資格、出願から認定までの具体的な流れ、そして費用を抑えるための申込方法について詳しく解説します。
受験資格と資格取得までの流れ
SAKE DIPLOMAは職歴や国籍、飲食業界での実務経験に関わらず、条件を満たしていればどなたでも挑戦できる門戸の広い資格です。
受験資格は非常にシンプルで、以下の1点のみが定められています。
【受験資格】基準日(2026年8月31日)において満20歳以上であること
この条件を満たしていれば、一般の愛好家から学生、飲食業従事者までどなたでも出願が可能です。
実際の申し込みから最終的な資格取得にいたるまでの大まかなステップは、以下の流れに沿って進みます。
▼資格取得までの基本的なフロー
- 入金確認後、約2週間前後で自宅に公式教本が郵送で届く
- 案内メールに従い、自身が受験する日時とテストセンターをWeb上で予約する
- 予約した会場のパソコンで筆記試験を受験し、その場で合否を確認する
- 一次試験通過者のみ、指定会場にてテイスティングと論述試験に臨む
- 二次試験の合格発表後、登録手続きと認定登録料の支払いを完了して有資格者となる
出願後に自身で一次試験の日時や会場をWeb予約するステップがあるため、手続きの漏れがないよう注意が必要です。
2026年度の試験スケジュール
SAKE DIPLOMA試験は年に1回のみの開催となるため、各手続きの期限を厳守する必要があります。
2026年度の正確な試験スケジュールは以下の通りです。
▼2026年度の試験日程
| 手続き・試験名称 | 実施期間・日程 |
| 出願受付期間 | 2026年3月2日(月)10:00 〜 7月10日(金)17:59 |
| 一次試験(CBT方式) | 2026年7月15日(水)〜 8月26日(水)の期間内から選択 |
| 二次試験(実技・論述) | 2026年9月28日(月) |
一次試験は1ヶ月以上の広い期間が設けられており、自身の学習進捗に合わせて受験日を選べますが、各会場の座席数は先着順となるため早めの予約が賢明です。
二次試験は全国の指定都市にて同日一斉に開催されます。
受験にかかる費用と「協会同時入会」のお得な制度
受験にかかる費用は、日本ソムリエ協会(J.S.A.)の会員であるか、または一般での受験かによって大きく金額が異なります。
一次試験の受験回数は出願時に1回または2回を選択できるシステムです。
▼受験料の料金一覧(税込)
| 区分 | 一次試験 1回受験 | 一次試験 2回受験 | 二次試験〜 (免除者) |
| 一般価格 | 32,900円 | 37,800円 | 14,210円 |
| 会員価格 | 23,700円 | 28,600円 | 7,300円 |
費用を抑えて受験するためのテクニックとして、「受験と同時に日本ソムリエ協会へ入会を申し込む」という制度があります。
同時入会を申請すると入会金が半額になり、受験料自体も割安な会員価格が適用されるため、一般価格でそのまま申し込むよりもトータルの出費を抑えられる場合があります。
さらに、入会年の4月1日時点で27歳以下の方であれば初年度の会費および入会金が無料になる特例もあるため、出願前に自身の年齢や入会条件をチェックしておくのが得策です。
また、最終合格時には別途、認定登録料として20,950円(税込)が必要となる点も予算に組み込んでおきましょう。
万が一落ちた場合の「一次試験免除制度」について
SAKE DIPLOMAには、万が一二次試験で不合格になってしまった場合でも、それまでの努力が無駄にならない安心のサポート制度が用意されています。
▼一次試験免除制度
一次試験を通過した方は、翌5年間のうち通算3回まで、一次試験を免除されて二次試験から再挑戦できる
この制度があるため、1年目で一次試験の筆記対策に全力を注いで突破しておけば、仮に二次試験のテイスティングや論述で力及ばずとも、翌年は二次試験の対策だけに集中してリベンジすることが可能です。
長期的な視点での受験設計ができるため、多忙な社会人でもプレッシャーを和らげて挑戦しやすい仕組みになっています。
SAKE DIPLOMAに関するよくある質問(Q&A)
SAKE DIPLOMAの受験を本格的に検討するにあたり、多くの人が抱きやすい疑問や気になるポイントについて、Q&A形式で詳しく解説します。
【まとめ】SAKE DIPLOMAを取得して、ワンランク上の大人の教養を身につけよう
SAKE DIPLOMAは、日本酒や焼酎の奥深い魅力を論理的かつ科学的なアプローチで極めることができる本格的な認定資格です。
過去の合格率が30〜40%台で推移していることからも分かるように、決して一筋縄ではいかない難易度の高い試験です。
しかし、分厚い教本と向き合い、五感を研ぎ澄ましてテイスティングの練習を重ねた努力の末に手に入れた知識とスキルは、あなたの日常の食体験を劇的に変える一生モノの財産になります。
スマートなお酒選びができる知的な大人への第一歩として、まずは次年度の試験に向けた情報収集から始め、最新の公式教本を手に入れるための最初のアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
参考文献
・ソムリエ協会「J.S.A. SAKE DIPLOMA」
